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ミキ召喚!そして…

日常系って人気無いですよね、でもハートウォーミーな話が好きなんです

仕事中、ふとした時に思いつくシチュエーションにストーリーとキャラクターを

肉付けして背景を描写する、この手法しか今のとこ持ち合わせていないのですが

なるべく山あり谷あり、読み味のある物語になるよう努力してます

温かい目で読んでいただければ幸いです。

 結局これだけの茶会、ミキも呼んであげないと可哀

 そうだ!という話になり、急遽ミキに連絡を取った

 『なんだか楽しそうな事になってる様子ですね…』

 「うん!早くおいで~」

 【美味しいお土産たくさんもらったから一緒に食べ

  よう】

 〈ミキちゃんの分はちゃんと取っておいてあるから

  焦らないで来てね〉

 <すっかりお邪魔してる最中だから、のんびり来て

  も大丈夫だよ>

 ビデオ通話だったが、あえてここでは佳澄は顔を出

 さずにサプライズを慣行する…

 果たしてミキはどんな反応を示すだろうか?

 ワイワイとミキを待ちながら話し込んでいると

 ガチャリ…と玄関を開ける音がして聞き覚えのある

 声が聞こえてくる

 ⦅ただいま~、表にハーレーとか停まってるんだけ

  ど??⦆

 スタスタと廊下を歩いてひょっこり顔をのぞかせた

 のは綾太りょうただった

 ⦅わ!すごい人数、そう言えば今日だったか!?⦆

 「綾太くんお久しぶり」

 〈久しぶり!あの時はわざわざありがとね〉

 <はじめまして!由貴です>

 ⦅お久しぶりです、って1人知らないお姉さんが?

  …あ、あれ?伸兄ちゃん?⦆

 〖久しぶり綾太、2年ぶりくらいか?〗

 やはりご近所だけあって伸一とは見知った仲のよう

 だ、まぁ当然小中と同じ学校である事は容易に想像

 出来た…

 細々と綾太に事情を説明し、ミキが来るのを待って

 いる旨を伝えた

 ⦅美味いねこの栗ようかん!三河庵ってあの駅の近

  くのお店?⦆

 「そうなの!あそこどれもこれも美味しいのよ♪」

 〖このヨシヅヤのアップルパイは絶品だよね!〗

 〈一番人気だからこれだけは絶対かわなきゃって思

  ってたの!〉

 トルルルルルルルン…玄関前で原付のエンジン音が

 停まった気配がした

 【お!ミキちゃん来たみたいだな】

 ❝じゃあアタシはお茶入れてくる、フフフ…❞

 そう言って佳澄がキッチンへと引っ込む、ああ見え

 て意外にいたずらっ子のようだ

 ピンポーン♪ 呼び鈴の音が響いた、須賀がミキを

 迎えに玄関へと赴く

 【いらっしゃいミキちゃん、みんな待ってるから上

  がっといで】

 そう言って須賀がミキをリビングへと誘う

 須賀がミキを伴ってリビングへと戻ると

 「いらっしゃいミキちゃん」

 〈ミキちゃんいらっしゃい〉

 <すごい人数になっちゃった(笑)>

 ⦅お久しぶりです⦆

 『すごい事になってますね!ちょっとビックリ』

 などと言っているが、驚くのはまだまだこれからだ

 と一同が思っていた、そこへ

 ❝お茶をどうぞ、紅茶で良かったかしら?❞

 と、佳澄がティーポットとカップを携えて現れた

 最初は『どうも…』などと低頭していたミキだった

 が、顔を上げ、佳澄の存在に気づいた直後

 『ええええええええ!?て、店長さんっ!!』

 一同はクスクスと笑いをこらえていたが、もう限界

 で、須賀などはゲラゲラと大笑いしていた

 『何がなんだか…(汗)』

 〖つまりね、佳澄おばちゃんは幸太おじちゃんの奥

  さんで、オレの子供の頃からのご近所さんで…〗

 『は、はぁ???』

 と全然ピンと来ていない様子のミキに、伸一が事情

 を話して聞かせる

 ようやく事の全容が理解出来たミキが

 『そんな偶然があったんですね~へぇぇぇぇぇ!』

 と、感心しきりといった様子でしみじみ頷いていた

 様子をずっと見守っていた綾太が不意に

 ⦅で、エミさんの彼氏が伸兄ちゃんな訳だね?⦆

 と尋ねる、が、伸一は1㎜も動じずに

 〖そうそう、エミちゃんがオレの彼女〗

 とサラッと言ってのけた、一同は照れた様子のエミ

 と伸一をやんやとはやし立てたが、当の伸一は一切

 動じず

 〖どこに出しても恥ずかしくない大事な女性〗

 とまで言い放った、いやはやここまで言ってもらえ

 ればエミも彼女冥利に尽きると言うものだろう…

 ⦅これでエミさんと晴子さんは中型持ちになる訳だ

  ろ?ミキさんは?⦆

 『エヘヘ、アタシはね~川本さんのセローを譲って

  もらうの』

 〖そう、オレの愛車をミキちゃんが引き取ってくれ

  るんだ〗

 ⦅結構乗ってたよね~、高校卒業してすぐぐらいに

  中免取った時からだろ?⦆

 伸一は少し考えるそぶりを見せると

 〖もう9年半ぐらい乗ってるのか、意外と長く乗っ

  てるな〗

 「そんな乗ってたんだ~」

 〈みんな大事に乗ってるせいか年代を感じさせな

  いね!〉

 <乗れば分かるけどヒマさえあれば磨いてるから

  ねアタシ…>

 【オレには全然乗らないで不動車にする奴の気が

  知れないね…】

 ❝全部は乗れないからってアタシまで駆り出して

  TWとか乗らせてたものね…❞

 【乗ってやらないとダメなんだよバイクは…】

 そんな言い合いをしながら、佳澄は満更でもない

 様子だ、ステキな夫婦、アタシも結婚したらこん

 な夫婦になりたい…

 チラリと伸一の方を見やり、1人で頬を染めるエ

 ミだったが

 【じゃあ、いよいよご対面といこうか!】

 須賀にそう声をかけられ、我に返った…

 遂にTWがエミの元へとやってくる時が来た!

 須賀が先頭に立って外へと赴く、一同は順にそれ

 に付き従うように外へと出た

 ガレージの前まで行くと鍵を差し込みシャッター

 を開ける、、、

 目の前には5台のバイク、先頭にTWとAPEが並べ

 られ、その奥にこないだ須賀が乗ってきたブルー

 メタリックのSR400 、そしてその横には…

 〈キャー!!パールホワイトのSR!!これって?

  これって?〉

 須賀のSRの横には、もう1台のSR400が並んでいた

 ❝2014年モデルパールホワイト…アタシの愛車!❞

 佳澄のその言葉に、晴子はもうメロメロといった

 体だった…

 その2台の横にチョコン、ともう1台、赤のバイク

 アレ?これって??

 【APEだよ!それもAPE100㏄】

 食い入るように見つめるエミの視線に応えるよう

 に須賀が言い放った

 「もう1台ってAPEだったんですね…」

 ❝それね~旅行用なの…❞

 『え~??これで旅行行くんですか?』

 〈旅行とか行けちゃうんだ!?〉

 ⦅積んで行くんだよ、車に、そんでもって向こう

  で降ろして周囲の観光に使うんだ⦆

 〖なるほど!!100のAPEならタンデム出来るの

  か!!〗

 『そんなの聞いた事ない…』

 〈おもしろ~い〉

 <良いねそれ!全行程ツーリングじゃないから疲

  れも少なそう>

 考えた事も無かった!小さめのバイクにはそんな

 使い道もあるのだ

 【2人とも、ホラ!キー差してエンジンかけてみ

  なよ】

 先ほど須賀から受け取ったキーを差し込む、イグ

 ニッションを回すと、すぐさまニュートラルラン

 プが点灯した

 晴子も同様にキーを回し、ニュートラルランプを

 点灯させていた

 ブレーキを握り、意を決してセルを回す、が、な

 かなかかからない

 【ゴメンゴメン、チョーク引っ張らないとかかん

  ないかな、左側のタンクの下辺りにあるから引

  っ張って】

 須賀に言われ左側のタンク下を覗き込むと、あっ

 た!これを引っ張れば良いのか、丸い頭をクィッ

 と引っ張る、すぐさまセルを回すと

 キュルル、ボゥン、、トトトトトトトト

 かかった!教習車のSUPERFOURとは違い何とも

 軽快な音だ

 晴子も意を決しキックスターターを蹴る、こちら

 もエンジンがなかなかかからない

 【晴子ちゃんの方はキックのすぐ上にチョークレ

  バーがあるから、そうそうそれ、そいつをクィ

  ッと上げて…さぁもう1回キックしてみて!】

 ガッ、シャッ!ブルン、ブルルルルルルル

 〈かかった!〉

 〖おめでとう!APEはキックのみだから最初は苦

  労するかもだけど、すぐ慣れると思うよ〗

 ❝SRが好きならキックは上手くならないとねw❞

 〖もしSR買ったら相談においで、デコンプから

  キックのコツまでレクチャーしてあげるよ〗

 〈その時はお願いします…〉

 <ハイ、ハルちゃんヘルメット!>

 そう言って由貴が晴子にヘルメットを手渡す

 〈ありがとう由貴さん…〉

 〖ホラ、エミちゃんもメットどうぞ!〗

 いつの間にか伸一がエミのヘルメットを持参し

 てきていた

 「ありがとう伸ちゃん…」

 【試しに2人でそこら辺まわっておいでよ、オ

  レ達待ってるから】

 ミキがヘルメットを被りながら

 『アタシも付き合いますよ!』

 とVINOげんつきをまわしてくる、エミと晴

 子がヘルメットを装着し終わると

 『じゃあ行きますよ~』

 と言ってミキが発進した、続いて晴子もスッと

 発進してゆく

 (さすがハルちゃん、本番に強いな…)

 そう思いながら、エミも半クラの位置を確かめ

 ながらアクセルを開ける、きた!ここだ!

 そこからは簡単だった、アクセルを徐々に開き

 シフトアップしてゆく

 (走った!アタシの手で、TWを走らせてる)

 というか、軽い!乗りやすい!アクセルには独

 特なクセがあるが、取り回しも教習車より数段

 軽く、コーナリングもしやすい

 「ハルちゃん!軽くて乗りやすくない?」

 〈何もかも教習車よりやりやすいよね!軽いっ

  て乗りやすいって事なのかな?〉

 やはり晴子も同じ感想のようだ、乗りやすい、

 これが結論だ!これなら毎日通勤に使っても何

 も問題ない

 ひとしきり晴子と愛車を満喫して戻ってみると

 一同がパパさんを取り囲んで見まわしている最

 中だった

 二人が停車してスタンドをかけてエンジンを切

 ると

 【どうだった?乗りやすかったろう2台とも?】

 「えぇ!とっても」

 〈すっごく乗りやすいですねAPE!〉

 【心配はしてなかったが問題ないみたいだね】

 エミと晴子はどちらともなく須賀夫婦に向き直

 ると、気を付けをしてお辞儀した

 「ありがとうございました!大事に乗らせて頂

  きます」

 〈最高の1台をありがとうございます、精一杯

  可愛がります〉

 【こちらこそ、引き取ってくれてありがとう、

  大事に乗ってもらえると嬉しい】

 ❝アタシが減らせって言ったんだけど、居なく

  なっちゃうと寂しいものね…❞

 ⦅ねぇミキさん、聞きたいんだけど⦆

 不意に綾太がミキに尋ね出した

 『どうしたの?』

 ⦅ミキさんのVINOげんつきってどうするの?⦆

 『あぁ、明日下取りに出す予定だけど…』

 綾太はしばし考えた後口を開いた

 ⦅良かったらオレに売ってくれないかな?APE無く

  なっちゃうし、ちょうど良いのが欲しくって…⦆

 『アタシので良いの?茶色と白のツートン、、女子

  っぽくない?』

 ⦅キャピキャピした色じゃないし全然OK、ちなみ

  にいくらで下取りだったの?⦆

 『フフフ、内緒、でも、もし買ってくれるなら2万

  円でOK』

 【やったな綾太!ちゃんと可愛がれよ~】

 〖綾太、明日オレのセローの引き取りの日だから

  、その時一緒に来れば乗って帰れるぞ〗

 【名義変更の手続きだけ頼んでおいて、後で住民票

  届ければ良いな】

 なんとも急展開、だがミキの原付の行先は決まった

 こうしてTWとAPEの受け渡しは無事終了した




















 






今作は作者がTikTokで見かけた「詐欺メイク」にヒントを得て思いついたストーリーとなります

多分に作者の社会人生活と私生活が反映された内容となります、読者の方が「ん?」と思う社会描写が

ございましたら、それは作者の過ごした社会背景との相違と受け取って下さい

メイク技術、用語などはネットの情報を元にしておりますが、なにぶん作者は

「野郎」ですので、この部分、なるべく寛容にご容赦くださると幸いです。

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