初デート終了~そして本免試験へ!
日常系って人気無いですよね、でもハートウォーミーな話が好きなんです
仕事中、ふとした時に思いつくシチュエーションにストーリーとキャラクターを
肉付けして背景を描写する、この手法しか今のとこ持ち合わせていないのですが
なるべく山あり谷あり、読み味のある物語になるよう努力してます
温かい目で読んでいただければ幸いです。
エミが作ったのは和風のツナおろしパスタと、その
上にハンバーグ、玉ねぎとコンビーフのコンソメス
ープに男子は物足りないだろう、と、バゲットをガ
ーリックオイルでカリッと焼いておいた
マルチタスクなエミからすると、20分程で出来上が
るこのメニューはお手頃、簡単、といったイメージ
なのだが、伸一からすると
〖エミちゃんってキッチンに立つと出来る女感がハ
ンパないね!〗
との事だ…
どうやって作るのか気になるらしく、終始後ろに立
たれて仕事し辛かったので
「コレお願い!!」
と、小皿とハサミ、海苔を渡して刻み海苔を作って
もらった、それでもすぐに終わってしまい
手持無沙汰になってそうだったので、今度は大根お
ろしをお願いした
実はツナおろしパスタは簡単だ、パスタを茹でて、
茹で上がりの2分前にパスタをフライパンに移し、
ゆで汁をお玉1~1.5杯、醤油を少々とこれがエミの
好みなのだが、和風だしを入れる、1分ほど水気を
飛ばしたらツナ缶を汁ごと投入し、また1分水気を
飛ばして完成だ、大根おろしと刻みネギ、刻み海苔
を散らして完成、エミが作ると15分で出来てしまう
スープに至っては、冷凍の玉ねぎスライスがすでに
仕込んである為、キャベツを切った物と一緒に水を
張った鍋に入れ、そこにコンビーフを入れて煮込む
、煮立ったら火を弱めて塩・コショウで味を調えて
2~3分コトコトと……完成である、、、正直驚くほ
どの事ではない、と思う…
ガーリックトーストに至っては、フランスパンを斜
めに切って、フライパンにオリーブオイルを適量垂
らし、チューブのニンニクを少し絞って30秒ほどオ
イルに馴染ませたらバゲットを乗せる、30秒ほどオ
イルを吸わせながら焼いたら、ひっくり返して15秒
、それで完成!!
、、、、、実はかなり楽ちんレシピなのである
ハンバーグに至っては冷凍の作り置きがあったので
火を通してパスタに乗せた、ただそれだけなのだ…
と言う具合に説明したのだが、伸一は
〖いや~、そんな謙遜する程手抜きレシピじゃ絶対
ないと思うけどな~〗
と、言うので試しに ”作戦会議” に今日の晩ゴハ
ンとして画像を上げてみたろころ
〈98点!!!〉
<100点!!!>
『120点!!!』
【今日はパスタか~、エミちゃんの料理はパターン
化してなくて良いよね】
との反応の数々、そうなのだろうか?エミとしては
大量買いの食材を下ごしらえして冷凍保存しておく
のが、もう一人暮らしの開始当初からの習慣として
身についてしまっている、むしろ毎回材料を一から
準備する方が面倒という物だ、、、
『エミさんナポリタンって作ります?』
「パスタの率は高いけど、フライパンの洗いが面倒
だからナポリタンは敬遠しがち…でも作れるよ…」
「お菓子作りの方がよっぽど面倒でしょ?」
『あれは趣味なので何も苦になりません!!』
<確かにお菓子作る手間考えたら料理も余裕そう
(笑)>
〈アタシもそう思う!〉
「遊びに来たら家で一緒に作ってあげる、多分一回
作ってみれば次からは自分で簡単に出来ると思う
よ」
『今度よろしくお願いします!』
いけない!伸一そっちのけでやり取りに没頭してし
まった…
当の伸一はと言うと、早く食べたそうではあるが、
皆とのやり取りを楽しそうに眺めていた
「冷めないうちに食べます!!また後で~」
と言い残し伸一に向き直る
「ゴメンね…ちょっと盛り上がっちゃった」
〖ホラ、言った通りだったろ?もうちょっと自信
持っても良いかもね〗
「うん、アタシってちょっとは出来る子だったみ
たい…」
〖フフッ、まぁそんな謙虚な感じがエミちゃんら
しいね…〗
伸一を待たせてしまった、せっかくの夕飯
冷めないうちに食べよう
「じゃあ食べましょう」
〖うん、いただきます!〗
「いただきます!」
エミはコンビーフをよく使う、特にスープ類に入
れると良いダシが出て、とても重宝するのだ
〖美味いねスープ!〗
「コンビーフ使うと伸ちゃんでも美味しく出来る
と思うよ」
〖パスタはなんかお店で出てくる品みたいだ…〗
「ハンバーグは前にこねて冷凍してた物だけど、
どうかな?」
〖もちろんとっても美味い!ってかコレ市販品
じゃなかったんだ!?〗
「コツは自然解凍してから焼く事ぐらい、パスタ
茹でてる横に置いとくと勝手に解凍されるから
…(笑)」
〖なるほど…勉強になる!〗
「家で料理はするの?」
〖一応、自炊って言える程じゃないけど、、コン
ビニ弁当とかになりがち、、、〗
伸一はバツが悪そうにしている、それが経済的に
も健康的にも良くない事は自覚しているようだ
「今度家に行って仕込みしてあげるから少しずつ
やってみる?」
〖ホントに!?是非やってみたい!〗
伸一は事の他喜びを見せた、一人暮らしの男子に
とって食事は大きな悩みのひとつなのだろう
「野菜やお肉、さっき食べたハンバーグも一緒に
仕込んであげるから覚えてみて」
〖エミちゃんが他の男に売れちゃってなくてホン
トに良かったよ〜〗
伸一がしみじみと言うのでエミは恐縮してしまう
「アタシなんて大した事ないよ〜、ネットで見た
節約主婦さんたちはもっともっとすごいよ!」
と言って、エミは冷蔵庫に伸一を連れてきた
冷蔵庫を開くと、そこには綺麗に収納されたジッ
プロックの数々、見やすく収納された調味料、冷
凍庫には一食分に整形されたひき肉、下ごしらえ
されたハンバーグ、カットされた野菜類の数々、
中にはジップロックに入ったカレーまである
〖すごいな!なんて几帳面なんだ‥〗
伸一は圧倒されて声も出ない、と言った様子だ
「最近やっとまともに収納出来る様になったけ
ど、、まだまだダメね‥」
〖これで!?〗
と、驚く伸一にエミはある動画を見せた
そこには業務スーパーでの買い物品を節約主婦が
仕込んで冷凍庫に収納していく様子が映し出され
ていた、驚くほどの出際の良さで、アッという間
に仕込みが終わって収納されてゆく食材たち、、
〖確かにこりゃスゴイな!?でもここまでじゃな
くても良いんじゃ?〗
「やるからにはこのぐらいいきたいのよね〜」
本人が言ってた通り、エミは少し頑固なようだ‥‥
熱く語るエミを微笑みながら見つめる伸一に
「どうしたの?ニヤニヤして?」
と尋ねると
〖いや、エミちゃんって思った通り、いや思って
たよりもっともっと良い娘だな〜って〗
急に真顔でそんな事を言われ、エミは照れ臭くて
俯いてしまった
〖そんな事、、、ない、よ、、〗
おそらく真っ赤な顔をしているであろう自分自身
が恥ずかしい‥でも、素直に嬉しい!
〖前にも言った通り、一本芯が通ってて、しかも
それが強いんだ、だから頑張れるんだね!〗
エミはそれを「頑固」と表現した、だが、伸一は
芯が強い、と褒めてくれる、この人はホントに自
分を好きでいてくれるんだな、と実感した
楽しい食事の時間を終え、来週の週末の予定をザ
ックリと話す、概要としては、、
まず週の中日、水曜日に仕事明け本免試験後の晴
子と駅で落ち合う、これは須賀にも連絡済みで、
ここで名義変更に必要な住民票を手渡す
週末の土曜日に伸一に乗せていってもらい須賀の
家にいよいよTWを引き取りに行き、無事に終了、
となる
晴子は由貴が送ってくれる予定で、由貴も須賀と
まみえることが出来、一石二鳥と言う訳だ!
〖んじゃ水曜日の会社帰りに駅でイケおぢさんと
晴子さんの三人で合流してそのままレッドバロ
ンに行く訳だ〗
「そうそう!そこで名義変更の手続きを申し込ん
で、週末に引き取り!ってわけ」
〖レッドバロンはトヨタ駅から近いから良いね〗
「うん、自転車でも5分かからないもんね!」
〖晴子さんは歩き?〗
「ハルちゃんはヘルメット持ってって乗せてって
もらうらしいよ(笑)」
〖あぁ、なるほど!そりゃいいね〗
準備は万端!残すは本免試験のみ!
正直学科のみの本免試験にさほどの脅威は感じて
いないのだが、それでも油断は禁物!
ここで落ちてはシャレにならないのだ…
もし落ちた場合は翌日以降の再チャレンジ(平日)
となるのだ
ここまできて、そんな深刻なダメージを受ける訳
にはいかない!
ここは油断せず、今晩は問題集とにらめっこする
つもりだ…
〖じゃあ試験勉強のじゃましちゃ悪いからそろそ
ろ帰るよ〗
そう言うとサッと立ち上がり、迷いもなくスタス
タと玄関へ向かってゆく伸一の後を、キッチンで
の洗い物の手を止めたエミがトトト、と玄関まで
追いかける
〖晩ゴハンごちそうさまでした!とっても美味し
かった♪〗
「こちらこそありがとうございました!おかげで
今日は良い買い物が出来ました」
〖じゃあ!明日の試験頑張って!応援してる〗
「ハイ!必ず合格してきます」
小さな敬礼を伸一に向けると、伸一も敬礼で返し
てきた
〖それじゃおやすみ〗
ニッと笑うとガチャリと玄関ドアを開ける
「おやすみなさい、運転気をつけて」
小さく手を振るエミに、振り返りながら控えめに
手を振る伸一が去って行った
”お風呂がたまりました”
風呂がたまったようだ、風呂に入ってスキンケア
、その後試験勉強とシャレ込もう!準備は万全に
その日の ”作戦会議” ではネットで見つけた過
去問であろう問題を晴子とミキが出し合っていた
勉強しながらエミも眺めていると
問「二輪車はバランスを取る事が大事なので足先
を外側に向け、両ヒザは外側に向けて運転す
ると良い」
これには須賀が
〖正気かよ!?✕だろ…w〗
〈参考にならない…〉
『でも実際良く出る問題の様ですよ…』
〖誰か落ちるのこの試験…??〗
などと盛り上がっている、、、まぁエミが見てい
る過去問集も似たり寄ったりなのだが…
明日はしまって行こう!つまらない躓きは厳禁だ
今作は作者がTikTokで見かけた「詐欺メイク」にヒントを得て思いついたストーリーとなります
多分に作者の社会人生活と私生活が反映された内容となります、読者の方が「ん?」と思う社会描写が
ございましたら、それは作者の過ごした社会背景との相違と受け取って下さい
メイク技術、用語などはネットの情報を元にしておりますが、なにぶん作者は
「野郎」ですので、この部分、なるべく寛容にご容赦くださると幸いです。




