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結果報告…

日常系って人気無いですよね、でもハートウォーミーな話が好きなんです

仕事中、ふとした時に思いつくシチュエーションにストーリーとキャラクターを

肉付けして背景を描写する、この手法しか今のとこ持ち合わせていないのですが

なるべく山あり谷あり、読み味のある物語になるよう努力してます

温かい目で読んでいただければ幸いです。

 食事の後、川本にバイク用のカッパを見てもらい、

 当面急いで買い直す必要など無い、と言う意見をも

 らった、やはり須賀の見立てだけあって、最低限、

 バイクライフを送る上で、必要な条件をクリアした

 物を選ぶ基準を示してくれたようだ

 「カッパも劣化してくると水を弾かなくなって染み

  こみが早くなるから、そこが買い替えの目安かな

  ~」 

 〖しかしそのイケおぢさん、ホントしっかりしてる

  ね〗

 「そうなのよ、言ってくれた条件を超えると途端に

  値段が跳ね上がるから、この条件いっぱいのを選

  べ、って」 

 〖ホント興味深いよ、どんな人なんだろ?〗

 「もうすぐ会えるよ、、、」

 〖そうなの?〗

 「出来たら来週末、TWの受け取りに行こうかと思

  ってるから、乗せてって欲しいの」

 〖もちろんOKだよ!ついにこの時が来たね〗

 「月曜日に平針けんしけんじょうに行って合格出来たら、その足

  で住民票取ってきて水曜日にハルちゃんとまとめ

  て渡そうかと思ってる」

 〖オレもミキちゃんの住民票もらっておかないとな

  、来週末納車だし!〗

 川本のセローも土曜日には納車との事で、エミの

 まわりは新しい愛車ラッシュとなるだろう、もちろ

 んエミ自身も含めて!

 月曜日にはエミが、火曜日にはミキが、水曜日には

 晴子が、と、それぞれ平針けんしけんじょうへ向かう、ナメてか

 かっているわけではないが、学科は恐らく問題ない

 だろう

 ピローン♪

 不意にエミのスマホが受信を告げる、続けて2回、

 大体の察しはついている、ミキが結果を待ちきれず

 晴子と由貴はそれに便乗、といったところだろう

 「川本さんちょっと良い?」

 エミは言うが早いか、川本の肩を抱いて自撮りの体

 勢に入った

 〖どうしたのエミちゃん?いきなり…〗

 キョドる川本に構わずエミは

 「ホラ笑って!!」

 と、カメラに向かい最高の笑顔を作った

 それを見て、川本も負けじと最高の笑顔を作る

 カシャ♪ 自撮りした画像には満面の笑みを浮かべ

 る二人の姿が捉えられている

 「川本さん、さっき取ってたステーキの画像送って

  欲しい」

 〖じゃあオレには今撮った画像送ってね〗

 そんな間に ”作戦会議”を確認すると、案の定ミキ

 が『結果報告まだですか~??』とボヤいた後、晴

 子が〈ミキちゃん、本人たちの都合もあるんだから

 止めなさい、ところでエミちゃん報告まだ?〉と、

 ボケをかました後で由貴が<二人とも!エミちゃん

 は今日大事なところなんだから邪魔しないの!とこ

 ろでエミちゃん報告まだ?>と、催促以外の何者で

 もない書き込みが3件、なんとも微笑ましい仲間たち

 だ、川本に見せると、案の定大爆笑していた

 すぐさま ”作戦会議” に

 「Kさんと付き合う事になりました、晩ゴハン美味

  しかったです」

 と書き込み、目元を塗りつぶした二人の画像と、先

 ほどの夕食の画像をアップした

 だが、三人が三人ともに祝福よりも先に

 『ステーキ美味しそう!』

 <これは高級肉ね!>

 〈付け合わせのバランスが良いわ、さすがエミちゃ

  ん〉

 と、2人の交際については全然触れないのであった…

 「おめでとう、とか全然ないのね…」

 とエミがボヤくと

 〈何を今さら、社内でもとっくに公認でしょうに〉

 『ですよね、むしろ付き合ってなかったの?って感

  じですよ(笑)』

 <最初に見た時からわかってた事だし…>

 などとからかわれた、エミがむぅ~と膨れていると

 〈頑張ったねエミちゃん!おめでとう〉

 『おめでとうございます!エミさん』

 <おめでとうエミちゃん!>

 と、次々祝福の言葉が送られてきた

 〈今日は邪魔しちゃ悪いから、また来週ね!〉

 と晴子は連絡を自粛するモードを見せた、ミキと

 由貴も追随する形で

 『また来週~!』

 <またね!>

 と、言葉を残し今日は書き込みを終えるつもりに

 見えた、すると…

 【いや~いい湯だった、ってエミちゃんすごい事

  になってるね!なんだか知らないけどおめでと

  う!!】

 須賀がやってきた、奥ゆかしい須賀の事だからデ

 リケートな部分には口を挟んでこないのかと思っ

 ていたが、何の事はない、風呂に入っていたよう

 だ

 【美味そうなステーキだねぇ…エミちゃん相変わ

  らず料理が美味しそうだ】

 「美味しかったですよ~2枚入りで880円のお肉

  ですけど…」

 【え??そうなの?すごい美味そうに見えるんだ

  けど!!!】

 「筋切りしてすりおろし玉ねぎに漬け込みました

  その後玉ねぎはステーキソースにして…」

 『何ソレ!?スゴイ美味しそう!!』

 〈今度レシピを詳しく!〉

 <むしろエミちゃんアタシと一緒に暮らさない?

  ?>

 ここで話していると本当に時を忘れてしまう、

 川本と一緒にケラケラ笑いながら夢中で皆とやり取

 りを重ねた後、

 〈あんまり邪魔しちゃ悪いからそろそろ落ちるね〉

 と、晴子の書き込みを境に

 <そうだね!どうせまた会うし、また今度ね~>

 『おやすみなさい~ごゆっくり(笑)』

 などと冷やかし半分で皆が落ちて行った、最後に須

 賀が

 〖エミちゃん本当におめでとう、後残すは本免だけ

  だね!落ちはしないと思うけどしっかりね!良い

  報告を待ってる〗

 「ありがとうございます!必ず合格します、待って

  て下さい」

 〖TWはピカピカに男前に仕上げとくよ!もちろんA

  PEもね!〗

 「とっても楽しみです!」

 〈もうすぐ迎えに行くからね!〉

 ひとしきり思いのたけを喋り尽くして、その日の”作

 戦会議” は閉幕した

 〖良い人だね!〗

 との川本の言葉、自分が、褒められたように嬉し

 い…この人の恩に報いる為にも、まずは本免合格!

 そして免許取得!

 「アタシが月曜に本免試験、火曜はミキちゃん、水

  曜がハルちゃんです、全員必ず合格します!」

 【うん、頑張って!TWも待ってるよ】

 「それじゃあおやすみなさい!」

 【おやすみ!Kさんもおめでとう!エミちゃんとお

  幸せに~】

 そう言って須賀も落ちて行った、静けさを取り戻

 した部屋で再び川本と二人っきり

 別に何も意識する必要もないのだが、皆にイジられ

 妙に意識し出してしまった

 (どうしよう、別に変なつもりもないのに…)

 なんだか気まずい沈黙が下りて来ていた、が、当の

 川本はと言うと、特にコレといって何も意識した様

 子もない

 (アタシがガツガツしすぎなのかな??)

 自分だけが二人の関係に前のめりなような、そんな

 気がしてしまう

 と、

 〖そう言えばエミさん、、〗

 川本が沈黙を破って口を開いた

 〖オレは ”エミさん” から ”エミちゃん” に呼

  び方を改めた訳だけど、エミちゃんもいつまでも

  ”川本さん” じゃ堅っ苦しいから ”伸一” って

  呼んでよ〗

 エミとしては、川本は年上なのだし会社の上司でも

 あるから”さん”づけで呼ぶのに支障も違和感も無か

 ったのだが、当の川本が距離を感じる、と言うので

 あればエミとしても改めた方が良いだろう

 「いきなり呼び捨てはちょっと…」

 〖オレは全然構わないけどね~〗

 あっけらかんと言う川本だったが、エミとしては

 いきなりは抵抗がある、そうだ!!

 「間を取って ”伸ちゃん” でどうかな?」

 向こうが”ちゃん”呼びなのだからこちらもそれで行

 こう、そうだ、それが良い!!

 〖いいね!呼びやすそうだし、それで行こう〗

 川本は気に入ったようだ

 〖ホラ!呼んでみてよ、さぁ!!〗

 なんだか妙に急かしてくる、ホント今日の川本は子

 供みたいだ

 「伸、ちゃん…」

 〖うん!いいね〗

 川本はとても満足そうだ、呼び方ひとつでこんなに

 も上機嫌になる、会社で見せる真剣な表情の川本も

 素敵だが、先ほどから垣間見せる子供っぽい一面も

 また魅力的だった、今後はもっと意外な一面を見せ

 てくれるだろう、川本にとってのエミもまたそうな

 のだろう

 今日から始まった新しい関係、そして明後日には免

 許取得!エミの未来にはどんな世界が広がっている

 のだろう?ワクワクが止まらない!

 

 あぁだこうだとやり取りしていたら22時を回ってい

 た

 〖あぁ、もうこんな時間か…そろそろおいとましよ

  うかな〗

 「ホントだ!?もう10時回ってたんだね、全然気づ

  かなかった」

 〖エミちゃん風呂入らなきゃ、だろ?そろそろ帰る

  ね〗

 そう言うとスックと立ち上がる、今日は本当に楽し

 かった、名残り惜しいが今日はここまでだ

 玄関で靴を履いて見送ろうとすると

 〖あぁ、良いよここで、今日は本当にご馳走様でし

  た、とっても美味かった、それと…〗

 そう言って直立すると

 〖これからよろしくお願いします〗

 と、お辞儀した、エミもペコリとお辞儀し

 「こちらこそ、よろしくお願いします」

 と、今日何度目かのやり取りをした、クスクス笑い

 あった後

 〖それじゃあね…〗

 「気をつけて帰ってね」

 と、手を振り見送った、ドアの前でしばらく立ち尽

 くした後、ハタと我に返り、浴室に行って風呂をた

 めるスイッチを押す、風呂をためている間にキッチ

 ンで洗い物を済ませた

 洗い物が終わり、最後の皿をカゴに立てた後、なん

 だか急に実感が湧いてきた

 (付き合う事になった!?アタシが!?川本さん、

  イヤ、、、伸ちゃんと、、、伸ちゃん??伸ちゃ

  んだって??キャー!?)

 気づくとエミはガッツポーズを作って1人ではしゃ

 いでいた

 







































今作は作者がTikTokで見かけた「詐欺メイク」にヒントを得て思いついたストーリーとなります

多分に作者の社会人生活と私生活が反映された内容となります、読者の方が「ん?」と思う社会描写が

ございましたら、それは作者の過ごした社会背景との相違と受け取って下さい

メイク技術、用語などはネットの情報を元にしておりますが、なにぶん作者は

「野郎」ですので、この部分、なるべく寛容にご容赦くださると幸いです。

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