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決戦 小休止…

日常系って人気無いですよね、でもハートウォーミーな話が好きなんです

仕事中、ふとした時に思いつくシチュエーションにストーリーとキャラクターを

肉付けして背景を描写する、この手法しか今のとこ持ち合わせていないのですが

なるべく山あり谷あり、読み味のある物語になるよう努力してます

温かい目で読んでいただければ幸いです。

 たい焼きを食べながら川本と本当に他愛の無い話を

 取りとめもなく、時間を忘れて続けていた、同じ会

 社という事もあり、共通の話題も多く、本当に時を

 忘れて話していたらいつしか日も暮れ、18時を回っ

 ていた

 〖日も落ちちゃったね、お腹も空いたし、どこか食

  べに行こうか?〗 

 今日までのエミだったら二つ返事でOKしていたのだ

 ろうが、これからは違う、ちゃんと地に足つけて、

 川本とやっていくのだ

 「そんな外食ばかりしてちゃダメ!今日は家に帰っ

  てちゃんと自炊します!」

 〖え、でも…今日ぐらいは…〗

 「ダメ!セローの新車がいくらぐらいかは詳しくは

  知らないけど、ちゃんと節約して行こう」

 〖そっか、残念だけど今日は食べに行くのは止めて

  おこうか〗

 「何なら家でご馳走しましょうか?(笑)」

 〖エミ、、ちゃん…料理得意なの??〗

 まだ ”ちゃん呼び” がぎこちないのはさておき、

 川本は少し嬉しそうだ

 「得意、って程じゃないけど1人暮らししてく上で

  困らない程度には出来るつもり…」

 〖いずれご馳走になるとして、今日は止めとくよ、

  初日から家に上がり込むほど図々しくはないつ

  もりだから〗

 「ハルちゃんやミキちゃんが居たら ”イケメンム

  ーブ” とか言われてるね(笑)」

 こんなやり取りにも川本の人柄がにじみ出ている

 〖今度セローが納車されたら、約束通り、2人でツ

  ーリングに行こう、慣らしでしばらくエンジン

  もあまり回せないからちょうど良いペースでの

  んびり行けるよ〗

 「そうだね!その頃にはアタシもTW来てるだろう

  し、お互い楽しみだね!」

 〖TWは良いバイクだよ、軽くて取り回しも良くて

  キビキビ走る、最高速は低いけど高速使わない

  なら全く問題ないね〗

 バイクの話をしている時の川本は、少年のように

 目をキラキラさせてとても楽しそうだ

 そんな川本の表情を眺めていると、なんだかエミ

 の方まで幸せな気分になってくる

 帰りの道すがら、エミの希望でスーパーに寄った

 トヨタ市近郊ではよく見かける、食材が安いいわ

 ゆる"激安スーパー"と言われる類の店だ、夕食の

 買い出しがてら2〜3日分の食材を買い込んだ、カ   

 ゴに食材を入れる度に "へ〜" と、関心する川

 本に

 「何が珍しいの?」

 と、尋ねると

 「いや、エミちゃんが夕食の買い出ししてるのが

  なんか新鮮で‥」

 と、照れくさそうに頭を掻いている

 初々しい誕生したてのカップルは、傍目にはどう

 見えているのだろうか?

 と、そんなやり取りをしていたら後ろから肩を叩

 かれた

 〝 やっぱりエミちゃんだ、メガネじゃないから

   気づかなかった、いつもここで買い物してる

   の? 〟

 そう言って声をかけてきたのは、総務の小泉さん

 だった、小泉さんは会社のパート仲間のリーダー

 的存在で、エミたち三人ともよく休憩時間に雑談

 する仲だ

 小泉さんはエミと並び立つ川本の姿を見つけると

 〝 アラやだ!アタシったらお邪魔だったかしら

   ? 〟

 川本は照れ臭そうに頭を搔きながら

 〖全然構いませんよ、小泉さんは一家でお買い物

  ですか?〗

 〝 そうそう!今日はお出かけの帰りだから、面

   倒な準備が少ない焼肉にしようと思ってね 〟

 「良いですね!お家焼肉♪アタシもお肉買ってこ

  うかな…」

 ❛ こんばんは~ ❜

 小学4~5年生と思われる小泉さんの息子が、元気

 に挨拶してくる 

 「ハイ、こんばんは」

 〖こんばんは〗

 ニッコリ笑って白い歯を見せる、手にはオマケ付

 きのお菓子を携えて

 〝 おでかけの時はサイフの紐が緩んでるのをし

   っかり見抜かれてるのよね… 〟

 そう言いながら息子を見る小泉さんは、普段見せ

 ない母親の顔をしていた

 { 知り合いかい? }

 6本入りのビールのパックを片手に持った男性が

 小泉さんの脇に並びながら話しかける

 〝 うちの大きい子の方も子供と同じ考えみた

   い 〟

 笑いながらそう言う小泉さんは ”やれやれ” と

 いった表情を浮かべながらも嬉しそうだ

 なかなか渋い感じの中年男性、小泉さんの旦那さ

 んだろう

 〖はじめまして、小泉さんにはいつもお世話にな

  ってます、同じ会社に勤めている川本と言いま

  す〗

 「はじめまして、同じく小泉さんの会社の同僚の

  長坂と言います」

 { ご丁寧にどうも、家内がいつもお世話になって

  おります、夏美の亭主です }

 社会人らしい挨拶を交わしていると

 〝 ビール買うのは良いけど、今日だけで飲んじ

   ゃわないでよ 〟

 { 焼肉だからなぁ、グイグイ飲んじゃいそうだ…}

 〖焼肉で飲めないとツラいですよねぇ…〗

 { そうそう(笑)}

 〝 エミちゃん今日は主任にごちそうするの? 〟

 ニヤリとした小泉さんがエミに尋ねてくる

 「そう言ったんだけど断られちゃいました…」

 〝 アラ?どうして? 〟

 「実は…」

 エミは、今日から川本と正式に付き合う事になっ

 た旨をかいつまんで説明した

 〝 アラアラ!びっくり!? 〟

 驚くのも無理はない、付き合いたてホヤホヤのタ

 イミングで出会ったのだから

 だが、小泉さんの口から出た言葉は予想外のもの

 だった

 〝 あなたたち、まだ付き合ってなかったの?ア

   タシはとっくに付き合ってるもんだとばかり

   思ってた 〟

 思わず川本と顔を見合わせる

 〝 アタシだけじゃないわよ、パート仲間だって

   皆そう思ってるわよ 〟

 「そうなの!?」 エミの問いかけに

 〝 そうなの!! 〟 と、

 即座に力強い返答が返ってきた、これには川本も

 〖参ったな、、〗

 と頭をかくばかりだった…

 ❛ お母さん早く行こう~ ❜

 大人のやり取りに息子が退屈してしまったようだ

 「ゴメンね、退屈だったよねぇ…」

 〖ゴメン、お母さんを引き留めちゃったね…〗

 息子さんに謝ると ” それじゃ! ”

 と皆に手を振り別れた、普段会社では見る機会の

 ない小泉さんの母親としての顔…

 (アタシもいつかお母さんになるのかな…?)

 これまでにも、漠然とそんな事を考えた事はあっ

 た、でも、こうして川本と正式に交際する事にな

 り、にわかに現実的に感じられてきた、まだ気は

 早いのだが…

 〖どうしたの?顔が赤いよ?〗

 川本に問われ、思わず沈黙してしまうエミだが

 「何でもない…」

 と、取りあえず何事もない体を装った

 何事もなければ、順調に交際は続いてゆくだろう

 1年、2年、と、年月を重ね、いつかは自然と

 そういう流れになるだろう

 そのうちケンカだってするだろうし、イヤな所だ

 って自然に目につくようになるだろう…でも…

 

 いつかはこの人と、、、、


 エミの中で、密かな決意が固まった…

 〖どうしたの?考え込んで…〗

 川本に問われる、が、、、

 「うぅん、ホントになんでもない♪それよりやっ

  ぱり今日は家でゴハン食べて行かない?」

 〖オレは良いけど、手間じゃないの?〗

 「1人分も2人分も一緒、でも2人で食べれば同じ

  物でもきっともっと美味しく食べられるよ」

 エミの言葉に、少し考え込んだ川本だったが

 〖じゃあご馳走になります!〗

 「承知しました!」

 そうと決まれば話は早い!エミは精肉コーナーに

 取って返すと、880円のステーキ肉を手に取った

 「超高級肉、とはいかないけど、せっかくだから

  ステーキ焼こうっと♪」

 牛脂を三つほど拾い上げカゴに入れる、付け合わ

 せはエミの特製、冷凍仕込み食材で良いだろう

 いつもは面倒だな、と思ってしまう夕食の準備だ

 が、振舞う相手がいると、途端に楽しくなってく

 る、しかも相手は”あの”川本なのだ、腕が鳴る、

 と言うものだ…

 

 川本に道案内しながら自宅を目指す、もうすっか

 り慣れてしまった川本とのタンデムなのだが

 考えてみれば、一か月前なら”そんなハズはない”

 と思ってしまうようなシチュエーションだ

 駐輪場へセローを案内すると、先に立って階段を

 上る

 「ここの2階なの、ホント何の変哲もない部屋だ

  から、あまり期待しないでね…」

 前置きをしたが他意はなかった、何せミニマリス

 ト、とまでは言わないがエミの部屋にはこれと言

 って余分な物は無く、殺風景と言わざるを得ない

 だろう、女の娘らしい部屋を期待しているとした

 ら落胆させてしまうに違いない…

 鍵を開けて扉を開け放す

 ”ただいま” 心の中でそう呟いて靴を脱ぐ

 「何もないけど遠慮せずどうぞ♪」

 さぁ料理しよう!ステーキを焼いて、付け合わせ

 は何にしようか、スープも作ろう、ライスが良い

 かな?パンの方が好きかな?後で聞いてみよう

 ステーキは裏技があるからアレにしよう…!

 頭の中ですでに忙しく立ち回るエミだった















 







 





























今作は作者がTikTokで見かけた「詐欺メイク」にヒントを得て思いついたストーリーとなります

多分に作者の社会人生活と私生活が反映された内容となります、読者の方が「ん?」と思う社会描写が

ございましたら、それは作者の過ごした社会背景との相違と受け取って下さい

メイク技術、用語などはネットの情報を元にしておりますが、なにぶん作者は

「野郎」ですので、この部分、なるべく寛容にご容赦くださると幸いです。

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