表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/117

交流会

日常系って人気無いですよね、でもハートウォーミーな話が好きなんです

仕事中、ふとした時に思いつくシチュエーションにストーリーとキャラクターを

肉付けして背景を描写する、この手法しか今のとこ持ち合わせていないのですが

なるべく山あり谷あり、読み味のある物語になるよう努力してます

温かい目で読んでいただければ幸いです。

 カランカラーン♪

 もうすっかり聞きなれたこの音とも、もうすぐ疎遠

 になってしまうのかもしれない、そう思うと物悲し

 い限りだ

 『飲み物だけ注文して待ってましょう』

 ミキの提案に乗っかり、三人はそれぞれレモンティ

 ー、アイスコーヒー、抹茶オレを注文した

 どれが誰かは想像にお任せしよう

 〈でもホントにここまで早かったね、本来はもっと

  苦労するものなのかな?〉

 晴子の感想はもっともだった、エミ達三人は環境に

 恵まれていた、須賀や川本といったバイクに詳しい

 協力者がおり、それぞれの場面で的確な助言をもら

 える環境だった、もっとも、晴子に関しては”ミスパ

 ーフェクト”と形容される程スキがなく、結局一度も

 落とす事なく実技教習をクリアした

 「ハルちゃんは卒検も難なくクリアしちゃいそうだ

  よね…」

 『アタシはいっぱいいっぱいでどうにかこうにかこ

  こまで来た感じですけどね…』

 ミキの正直な感想だろう(高校入試の時の三倍努力

 してます!)と本人が豪語するだけあって”作戦会

 議”でも須賀に一番質問しているのはミキだった

 「ミキちゃんは努力家だよね、入社してからずっと

  そう思ってたけど」

 〈そうだね、分からない事あるとすぐ聞きに来るし

  なんだかんだと助けてあげたくなっちゃう〉

 二人におだてられて満更でもない表情のミキが

 『いつもお世話になってます、そしてこれからも宜

  しくお願いします』

 と、軽く会釈をした、と、そこへウェイターが注文

 した飲み物を運んできた

 { お待たせしました、レモンティーのお客様…}

 ウェイターが飲み物を配っているちょうどそこへ大

 型バイクの爆音が響き渡った

 ドルルルルルルルル…

 エンジン音が沈黙したしばし後

 カランカラーン♪と音を響かせ事務員さんがやって

 きた、エミが手を挙げると、いそいそとこちらに向

 かってやってきた

 < お待たせしました、誘ってくれてありがとうご

   ざいます >

 「〈『おつかれさまです』〉」

 みな社会人と言う事もあり、こういった時の挨拶は

 自然と”おつかれさまです”に統一されるようだ

 < 皆さんゴハン頼みました? >

 『一緒に食べようと思って注文まだです』

 < あ、じゃあ注文しましょうか >

 と言うや否や、ちょうどウェイターが遅れてやって

 きた事務員さんに水とおしぼりを届けに来た

 < あ、注文良いですか? >

 [ どうぞ ]

 < カレー焼きそばの定食と食前にホットをひとつ

   >

 事務員さんのこの注文に三人とも反応した

 『何ですかそれ!?メニューにないですよね??』

 [ 裏メニューって訳でもないんですが、いつもよ

  く頼まれますよね ]

 < そうですね、好きなんですよ >

 どうやら事務員さんはすっかり常連のようだ

 〈アタシもそれ下さい〉

 「あ、アタシもそれで…」

 『もちろんアタシもです!』

 [ カレー焼きそば定食が4つとホットおひとつで

   すね、少々お待ち下さい ]

 < ここの焼きそばってカレーのになると野菜たっ

   ぷりなんですよ、それを甘めに味付けしたとこ

   ろにちょっとピリッと辛いカレーがかかって >

 話を聞いているだけでお腹が空いてくる、、、

 < あぁいけない、そう言えばまだ自己紹介もして

   なかったですね >

 言われてみればそうなのだった、エミ達はまだ事務

 員さんの名前も知らない…

 < 改めまして、私、有賀由貴ありがゆきと言

   います、28歳です >

 『川本さんと同い年か、、』

 〈そうですねぇ〉

 < 川本さんってこないだのセローの人? >

 エミの方を見ながら尋ねる由貴に

 『そうですそうです、そう言えばエミさん送っても

  らったんでしたね』

 「う、うん…」

 < アタシはてっきり長坂さんの彼氏だとばっかり

   … >

 〈もはやアタシたちの中では公認の仲なんだけどね

  ぇ…〉

 『ですよね、もはやアタシは付き合ってると解釈し

  てます』

 二人の言葉に耳まで真っ赤になったエミが反論でき

 ずにいると

 < 好きなんでしょ?長坂さん?? >

 「え、あ、あの、、」

 〈エミちゃんこの際もうハッキリしちゃいなさい〉

 『そうですよ~嫌い、なんて事は間違ってもないん

  だし!』

 三人から問い詰められ、エミもようやく重い口を開

 いた

 「そりゃ、もちろん、、す、好きだ、けど…」

 < キャー聞いた?? >

 「ちょっと有賀さん、、」

 大げさに喜ぶ由貴にオタオタするエミだったが

 〈中学生じゃないんだから、堂々としてれば良

  いの〉

 と晴子にたしなめられてしまった

 『そうですよ、川本さんだって間違いなくエミさん

  好きだと思いますけど』

 ミキの言葉に少し心が痛んだ、周りに心配をかけて

 いる自分、川本に結論を待たせている自分、様々な

 人に、迷惑をかけてしまっているのでは?そんな思

 いがエミの心を覆っていた

 < 長坂さん、って呼びにくいな、”エミさん”で良

   いかな? >

 「ハイ、そう呼んで下さい」

 『アタシもミキで良いです』

 〈アタシも晴子で〉

 <じゃあ改めて、アタシの事は”由貴”って呼んで

   ね、エミさんにはエミさんのタイミング、って

   物があって、今はその時じゃないって事なんで

   しょ?違う?>

 「そうなんです!今はまだ、目的があって、まだそ

  れを成し遂げていない、って言うか…」

 <良かったらその目標を聞いても良い?>

 エミは須賀との経緯いきさつ、メイクに興味を

 持った事、ひょんな事からバイクに目覚めた事など

 を由貴に語って聞かせた、そして肝心の自らの今後

 の目標を…

 <わぁ~素敵な話だね!今時そんな人珍しいのに

   ね、会ってみたいなぁその人>

 『アタシ達が免許取ったら、一緒にツーリングしま

  しょう』

 〈そうそう、是非行きましょう!〉

 「良いですね!是非」

 <アタシのバイクうるさいけど良いのかな?>

 「ハーレーの魅力はその独特の解放感って須賀さん

  も言ってましたよ」

 <さすがイケおぢさん!わかってるね>

 皆が大きな笑いに包まれて食事会は大いに盛り上が

 った、カレー焼きそばもとても美味しく、辛いカレ

 ーは苦手だと言っていたミキでも

 『ベースの焼きそばが甘めにしてあるからすっごく

  食べやすいです♡』

 と、絶賛していた、中くらいのおにぎりと味噌汁が

 付いているのがまた絶妙なセットだった

 ( 今日はお友達がいっぱい来てるね由貴ちゃん )

 不意にエプロンを付けた初老の男性が声をかけてき

 た 

 < あ、マスター!こんばんは >

 どうやらここのマスターのようだ

 『〈「こんばんは~」〉』

 <こちらから晴子さん、エミさんミキさん、みん

   な次は卒検受けるんです>

 ( カレー焼きそばの注文が入ったから誰かと思った

  ら由貴ちゃんだったよ、珍しくお友達連れてね )

 『カレー焼きそばはメニューに載せないんですか?』

 〈とっても美味しいのに…〉

 ( 細かな改良点をいくつか試してようやくここまで

  来たんだよ、由貴ちゃんに試してもらってね )

 「由貴さんがモニターしてたんですか?」

 ( そうなんだよ、パンチが足らない!野菜が不足!

  定食だとゴハンが多すぎは良くない!汁物は必須!

  と、、ね、、)

 <バランスはどうだった?>

 『〈「バッチリ!!」〉』

 <そう?よかった♪>

 (じゃあそろそろ正式にメニューに載せようかな!)

 <やったね!!>

 (今度来たらメニューに載ってるようにするよ)

 『これしか頼まなくなっちゃいそうです…』

 〈あらあら、最初はナポリタンを絶賛してたのに〉

 『ナポリタンはナポリタンで大好きですよ!』

 「アタシもここのナポリタン大好き!」

 <アタシもようやくナポリタンとか普通に頼めるよ

  うになるよ~>

  全員がドッと笑う声が店内に響き渡った

 その後は、由貴と全員がLINEを交換し楽しく会話を

 楽しんだ

 <ねぇエミちゃん、バイクに乗る時のメイクってど

  うしてる?>

 全員が顔を見合わせてニヤリと笑った

 「アタシ達にはメイクの師匠たちがいるんです!」

 <そ、そうなの!?>

 〈こないだバイク用のメイクをレクチャーしてもら

  ったばかりなんです〉

 『店長さんスッゴいんですよぉ~アタシがメイクし

  てもらってる時なんてJKのギャラリーが出来てま

  した!』

 <今度紹介して欲しいな~>

 「行きましょう行きましょう!アタシがメイクの成

  果を見せたい人の一人です」

 時間を忘れて話し込んでいる間に実はとっくに閉店

 時間を過ぎていた

 <あぁ、マスターゴメンなさい(汗)9時を30分も

  過ぎちゃってる>

 (いいよ、珍しく由貴ちゃんが楽しそうだったから)

 <あ、お会計、飲み物は全部アタシのチケットで>

 『何です?チケットって??』

 ( コーヒーチケットって言ってね、まぁSUICAと

   かのチャージのコーヒー版みたいな物でね、10

   杯分買うと1杯おまけがつくってのが一般的か

   な )

 〈へ~初めて聞きました〉

 (昭和じゃ珍しくもなんともなかったんだけどね、

  今じゃ余りチケット買う人も居ないなぁ~)

 「そうなんですね~」

 (由貴ちゃんみたいな若い娘がチケット入れてく

  れるなんてとっても珍しいよ(笑))

 <通いたくなる店って事なんだからチケットだっ

  て入れるでしょ>

 (嬉しいねぇ~今後ともよろしくお願いします)

 <『〈「ごちそうさまでした~」〉』>

 マスターとの交流を経て楽しかった食事会も終わ

 りを告げた

 次はいよいよ卒業検定!三人ともが気合を入れる

 のだった























今作は作者がTikTokで見かけた「詐欺メイク」にヒントを得て思いついたストーリーとなります

多分に作者の社会人生活と私生活が反映された内容となります、読者の方が「ん?」と思う社会描写が

ございましたら、それは作者の過ごした社会背景との相違と受け取って下さい

メイク技術、用語などはネットの情報を元にしておりますが、なにぶん作者は

「野郎」ですので、この部分、なるべく寛容にご容赦くださると幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ