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始動!

日常系って人気無いですよね、でもハートウォーミーな話が好きなんです

仕事中、ふとした時に思いつくシチュエーションにストーリーとキャラクターを

肉付けして背景を描写する、この手法しか今のとこ持ち合わせていないのですが

なるべく山あり谷あり、読み味のある物語になるよう努力してます

温かい目で読んでいただければ幸いです。

 スマホをインカメラに切り替え自撮りする

 自撮りなど久々だ、エミは画面に向かって微笑んだ

 何度見てみても見事なものだ、さすがはプロ!

 数パターン撮影してから後ろ髪を引かれる思いで

 エミは風呂場に向かった、浴室に入ってしまう前に

 最後に今の自分を目に焼きつける

 (これからは自分で頑張るんだ!)

 グッと歯を食いしばると浴室のドアをくぐった


 身体をタオルで拭き上げながら改めて自分の顔を鏡

 で確認するこれまでマジマジと自分の顔を鏡で見る

 事がほとんど無かったそれは諦めに似た感情、どう

 せアタシなんて…と 今日からはそれも卒業する!

 須賀と約束したのだ、変わる、そして頑張る、と

 まずは自己流でアイメイクに挑んでみた、改めて袋

 の中身を確認してみるとコンシーラー、フェースパ

 ウダー、ハイライト&シェーディング、アイブロウ

 チーク、マスカラ、アイライナー、つけまつ毛に至

 ってはサイズ毎に6セット…

 よくもまぁこれだけ豪快に購入したものだ、改めて

 須賀の優しさに胸打たれる

 「よし!まずはやってみよう」

 パンパンと両手で頬を2回はたくとエミはドレッサ

 ーに向き合った

 まずは自己流で可能な所までやってみてダメな所、

 苦手な所を把握する

 ベースメイクはお姉さんにも褒められたので間違っ

 てはいないのだろう

 エミはまずいつもの通りにベースメイクを施した、

 次にアイメイクに入るアイシャドウを塗り、ビュー

 ラーで多少まつ毛をリフトし、アイライン

 を引く、最後にマスカラだがエミはマスカラはほと

 んど使った事がない

 元々エミの持っていたマスカラは基本的なブラウン

 のみだが、今日あそこで施されたメイクに使われた

 マスカラはオレンジ、、、エミがいきなり使い

 こなすにはハードルが高く感じた、だが敢えて使っ

 てみる事にした、何事も挑戦!そしてプロとの差を

 感じるには良い機会だ、オレンジのマスカラ瓶を手

 に取り蓋を開ける、ブラシの形状はアーチ型、エミ

 が持っているブラウンと同じ形状だ

(これなら使い慣れてる…)

 エミは少し希望が持てた、スマホを操作し先ほど入

 浴前に撮った自身のメイク顔をよく見る、画面をピ

 ンチして目元を拡大し、目頭から目じりまで、穴が

 開くほど観察する

 それにしても見事だ!プロとはこれほどまでにメイ

 クの技を持っているもの

 なのか?それともあの店員が特別なのだろうか?そ

 んな疑問が浮かんだが今はそれは置いておく事にし

 た、しばし観察した後、つけまつ毛を前提にメイク

 されている事に気づいた、自信の地まつ毛とつけま

 つ毛を施された目を交互に観察する、、、

(やっぱり!つけまつ毛前提でオレンジを使ってるん

 だ)

 マスカラを使うのを急遽止め、エミはPCに向かった

 、GOOGLEを開き検索をかける

 検索ワードは「アイメイク」「方法」「詐欺メイク」

 の複合数々の”メイクの達人”達が上げたYOUTUBE動画

 がアップされている、まるで別人に生まれ変わったよ

 うな主たちが、イキイキと成果を語る動画を見ながら

 エミは自然と微笑んでいた、肩を並べる、とまでは言

 わないしそこまでのメイク術を身に着けられるとも思

 わないが、、それでもメイクに興味を持ち、モチベー

 ションを上げている自分自身に驚いていた、今日須賀

 に会い、あの店でアイメイクをしてもらい、新しい自

 分に出会った!そしてそのメイクを自身で施せるよう

 こうして今PCを開き、情報を調べている自分、昨日ま

 での自分では考えられない状況だった、今現在、自分

 自身がメイクに対して前向きなのが自分でもよく分か

 る、今までそれなりに済ませてきたメイク、でも今こ

 うして改めて調べてみると、奥が深く、得られる成果

 も千差万別だ、逆に言うなら、極めれば何物にもなれ

 る!と言う事なのだ、だがここでエミは自分自身のメ

 イクに対する知識の不足を感じていた

 (メイクを上手になるには知らなくてはならない…)

 そこで今日はメイクの実施を諦めて情報を得る事に注

 力する事とした手始めにGOOGLEでメイク関連の検索

 をかける「メイク」「基礎」「整形レベル」「分かり

 やすい動画」などのキーワードでヒットしたサイトを

 片っ端から見入っていたが、メイクの順番など基礎的

 な情報でも知らない事が多々あった、その中でも、ま

 ずは自分の顔タイプを知って、それに合ったメイクを

 施そう、といった文言をよく見かけた、エミもさっそ

 く「顔診断」なるものに挑んでみた

 まずは顔の形、おおまかに面長か丸顔か、で判断する

 ようだ、エミは「丸顔」を選択した、次に顔のパーツ

 に対して細かく項目が決められAとBのタイプに分けら

 れたエミは一つ一つメモを取っていった、どうやら要

 約すると顔の重心が上よりか下よりかという事らしい

 、他には目の幅、目鼻口の各パーツの大小、目の形状

(一重、二重、奥二重)肌色、現在の髪色など、エミは

 自身の自撮りのスッピン画像をスマホで見ながら項目

 を選択していった、、、その結果、自身が4タイプあ

 るうちの「キュートタイプ」の顔立ちである事が解っ

 た、似合うメイクとしてはナチュラルタイプ、明るめ

 の色味を選ぶのが良い、とされている、髪型としては

 ショートやセミロングがおススメ今現在、まるで学生

 のような肩上のボブなエミは奇しくも良い髪型を選択

 していると言える、他にもいくつかのサイトで別の顔

 診断をやってみたが、結果はほとんど同じだった

 夢中でサイトを見ている間に気づけば夜中の1時30分

 を回っていた

 (いけない!もう寝なくちゃ…)

 後でしっかりと見返したいサイトをいくつかお気に入

 りに登録しPCの電源を落とした、先ほど見たサイトの

 情報で「風呂上りと寝る前のスキンケアは別」という

 ものがあった、早速エミも今日から寝る前のスキンケ

 アとやらを試してみる事にした

 まずは途中まで施したベースメイクとアイメイクを洗

 顔して落とす、次に化粧水と美容液を丁寧に施し、最

 後にオイルを丁寧に塗る、明日の朝はどうなるだろう

 か?少しの事だがワクワクが止まらない、1人きりだ

 というのに終始ニコニコと笑顔のエミだった







今作は作者がTikTokで見かけた「詐欺メイク」にヒントを得て思いついたストーリーとなります

多分に作者の社会人生活と私生活が反映された内容となります、読者の方が「ん?」と思う社会描写が

ございましたら、それは作者の過ごした社会背景との相違と受け取って下さい

メイク技術、用語などはネットの情報を元にしておりますが、なにぶん作者は

「野郎」ですので、この部分、なるべく寛容にご容赦くださると幸いです。

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