表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
111/117

いざ尋常に!

日常系って人気無いですよね、でもハートウォーミーな話が好きなんです

仕事中、ふとした時に思いつくシチュエーションにストーリーとキャラクターを

肉付けして背景を描写する、この手法しか今のとこ持ち合わせていないのですが

なるべく山あり谷あり、読み味のある物語になるよう努力してます

温かい目で読んでいただければ幸いです。

 "¹由貴ちゃんかなり腕を上げたな~♪"

 "³そうそう!もうすぐ200出せそうじゃないか"

 "²安定して180出せるようになれば200はチラホラ出

  るようになるな"

 そう言われていい気に慣れない由貴だった

 今日由貴は自分のベストスコアを更新した、197、、

 一般ボウラーとしてはそうそう見ないスコアなのだ

 が…

 相手があまりにも悪かった、、と言わざるを得ない

 由貴が197を出した時のおっさんズのスコアは全員2

 10を超えていたのだ…

 <そろそろ1ゲームくらい勝てると思ったのにな~>

 そう言って悔しがる由貴だったが

 "¹まだまだ負けてはやれないな…"

 と、シゲさんの一言でカチンと来たのかつい熱くな

 ってしまう

 <シゲさんだって調子悪い時あるでしょうに!そう

  いう時ならアタシにだって勝ち目も…>

 "²じゃあ勝負しようか?"

 そう言いだしたのは由貴を最も可愛がっている河っ

 ちこと川村だった

 "³オイオイ河っち、勝負なんて穏やかじゃないな…"

 "²そんな入れ込む必要はない、ギスギスしないで純

  粋に勝負を楽しもうじゃないか"

 <純粋にって??>

 "²何も賭けない、ただ純粋に勝負するだけ(笑)"

 『良いですね、平和的で!』

 "²だろう?そしてオレたちは自然に由貴ちゃんに会

  う口実が出来る訳だ!"

 〈アハハ、愛されてるね由貴さん〉

 "⁴当然!由貴ちゃんはオレたちのアイドルだからね"

 <アイドルなんてガラじゃないけど…勝負は面白そ

  う!>

 "³ならもっと面白くしようか?"

 <え??>

 "³そっちの女の子たちにも参加してもらおう!"

 「あ、アタシたちなんて、そんな…」

 〈そうですよ!?相手にもならないでしょう?〉

 "³当然ハンデはつけるさ、何かうまい具合にハンデ

  が付くよう模索しておこう" 

 <少し練習期間が欲しいかも…>

 "¹だろうね、全然構わないよ、1~2週間後にしよう

  か?"

 <じゃあ2週間欲しい!>

 "¹分かった、2週間後、勝負方法はレイジが上手く

  考えてくれるよ"

 "³もう一つ、オレたちはその間練習しない、隠れて

  ボウリングに行く事もしないと誓おう"

 "¹それはちょっとキツすぎないか…前日に一回だけ

  でもカンベンしてくれ…"

 <いいの?そんな条件で?>

 "¹あぁいいさ、年季が違うからね!カンを取り戻

  すのに1日あれば十分だ、だろ?"

 シゲさんのこの言葉に皆がコクリと頷く

 "³じゃあ今日は楽しかったよ、友達のみんなも今

  日はありがとね"

 <うん、今日は楽しかったよ!またねレイジさん

  、うまい事なんかハンデ考えといて>

 "³分かった、何か上手い方法考えるよ"

 "²由貴ちゃん入れ込み過ぎて無茶するなよ、あく

  までただの遊びなんだから…"

 <うん、分かってる…そんな無茶するつもりはな

  いよ>

 "⁴何も今回だけじゃなくてもボウリングの相手ぐ

  らいするからさ、気楽に練習しといで"

 <そうだね、でも真剣にはやるから…>

 平田は微笑んでコクリと頷くと全員に手を振って

 一歩下がる

 "¹じゃあ今日は退散するよ、みんなまたな!"

 『みなさんお疲れ様でした!』

 ミキがペコリとお辞儀するととても嬉しそうに各

 々が声を上げる

 ”おつかれさまでした~” "また今度~" と、エミ

 たちが見送る中、4台のハーレーは独特のエンジン

 音を響かせて去って行った

 おっさんズが走り去ると、クルリと振り返った由

 貴が皆に向かって

 <ゴメン!!なんだかおかしな事になっちゃった

  ~>

 と、両手を合わせて謝罪してきた

 「いいよいいよ!由貴さん、別に何も迷惑じゃな

  いし…」

 『そうですよ由貴さん!面白そうじゃないですか』

 〈勝てる気は全然しないけど…〉

 〖でもみんな練習しないとな、あの人たち相当な

  ものだよ!〗

 〘人だかり出来てたもんね…〙

 〈ダブルとかターキーとかあんなに見たの初めて

  かも…〉

 実際おっさんズの面々がストライクを出すたびに

 ギャラリーから大きな歓声が上がっていた

 それもそのはず、全員が全員ストライクをバンバ

 ン出し、スコアは200以上、注目するなと言う方

 が無理からぬ事だろう…

 「ま、まぁアタシたちも頑張るから、由貴さんも

  程々に頑張りましょう…」

 <ほどほどじゃあ勝てないのよね…>

 俯きながら思いつめた表情を浮かべる由貴…

 無理もない、今しがた人生のベストスコアを更新

 したというのにアッサリと上をいかれたのだ…

 バンッと由貴の背中を叩くとミキが

 『ダメですよ~そんな思いつめちゃ、取って食わ

  れやしないんですから!』

 〈そうだよ由貴さん!頼りないだろうけどアタシ

  たちも一緒に頑張るから〉

 「そうです!やれるだけやりましょう」

 〖練習になら付き合うよ〗

 〘僕も!もう教習もないしね〙

 <ゴメンねみんな、、面倒に巻き込んじゃって>

 ミキは黙って首を振ると

 『ちょうどハマりかけてたとこです!これを機に

  150超えを目指します!』

 そう言うミキは先ほどの3ゲーム目で143をマーク

 していた

 「ミキちゃん確実に腕を上げてるもんね!」

 〈アタシたちも頑張らなきゃ!〉

 『アタシはとりあえず打倒浜崎さんですね!』

 〘え!?ぼく??〙

 『ちょうど良いんですよね~浜崎さんって150後

  半ぐらいで安定してるじゃないですか』

 〘確かに僕はだいたいそのぐらいのスコアだね〙

 〖ならミキちゃんは浜崎が相手するのが良いな〗

 〘分かったミキちゃん!受けて立とう!〙

 『お願いします!』

 <エミちゃんとハルちゃんは今度アタシが一から

  レクチャーしないとね!>

 「こんな事なら今日ちゃんと教えてもらっとくん

  だった…」

 〈足を引っ張らないように頑張らないとね…〉

 <もっと気楽にね!!でしょミキちゃん?>

 そう言って2人の肩をポンポンと叩く由貴がミキ

 にウィンクして見せる

 『ですです!楽しんでいきましょうよ』

 〖今日のところは解散しようか、明日以降はどう

  するか連絡取り合って決めよう!〗

 〘あとは会社で作戦会議しますかね…〙

 〈あぁ、作戦会議と言えば、ハマちゃんも ”作

  戦会議” 入ったら?〉

 『そうですね!連絡も楽になるし』

 〘”作戦会議” ??〙

 「アタシ達のグループLINEですよ、伸ちゃんも入

  ってます」

 〖ちょっと待ってな、幸太おじさんにも聞いてみ

  るよ〗

 そう言うと伸一はサクサクと文面を ”作戦会議”

 に打ち込んだ

 すぐさま須賀夫妻からの返信が ”作戦会議” へ

 と書き込まれる

 【伸ちゃんの後輩だろ?別にいいんじゃないかな

  ?】

 〖了解!じゃあ誘っちゃうね〗

 淡白なやり取りの後、結果が浜崎に報告される

 〖良いってさ浜崎、じゃあQR読んでくれるか?〗

 〘ハイ!じゃあっと…〙 

 すぐにスマホを出しLINEでQRコードを読み取る浜

 崎、友達認証を済ますと ”作戦会議” に浜崎の

 アイコンが追加される

 〘皆さん今日からよろしくお願いします〙

 いかにも浜崎らしい真面目な文面、これに皆から

 ようこそ!と歓迎の文面が続々と書き込まれた

 〖じゃあ今日から再来週いっぱいまではボウリン

  グ強化ウィークだ!皆で頑張るぞ!!〗

 いかにも主任らしい伸一の檄に皆が笑顔で応える

 <そんな大げさにしなくてももっと気楽に行こう

  よ…>

 〘やるからには勝とう!見たとこつけ入る隙が無

  い訳でもなさそうだったし…〙

 『おぉ!?アツいですね浜崎さん?』

 〘ちょっと気合入れて行かないとあの人たちは格

  が違うからね…〙

 〈ハマちゃんの言う通りね!ちょっと気合入れて

  かからないと勝利なんて夢のまた夢…〉

 なんだか皆ずいぶんとやる気のようだ…

 由貴は自身が巻き込んでしまった変な勝負に申し

 訳なさを感じていたのだが、どうやらそれが取り

 越し苦労だった事を悟った

 

 各々が自宅へと帰宅した後、PCで、スマホで、と

 ボウリングの事を調べている頃…

 ミキもまたボウリングについての情報を基礎から

 調べていた、それによると…

 スコア50~80:初心者、これはまぁ良いだろう、

 スコア80~110:初級者、何も学ばず、何となく

 で投げていた頃のミキたちがこれに当たる…

 スコア110~140:中級者、ミキは今ここに当たる

 と言えよう、ひとえに由貴の指導の賜物なのだが

 自身が中級者と呼ばれるレベル帯に居るとは正直

 驚きだった…

 スコア140~170:上級者、ストライクの獲得率、

 スペアの獲得率ともに一定以上があって成り立つ

 スコア170~200:エキスパート、フォームが固ま

 っており、競技レベルの実力を有する、とある、

 由貴はこのエキスパートレベルに居ると言える…

 女子はおろか、男子でも一般的にはあまり居ない

 レベル帯と言えた、だが!

 スコア200以上:プロレベル…プロテストの基準が

 男子190以上女子180以上…

 『何それ!?おっさんズなんて完全プロレベル、、

  、由貴さんだってプロテストレベルだったんだ

  !?』

 由貴の表情が硬かった訳がやっと分かった、相手

 はプロと呼んでも問題ないレベルだったのだ!

 『これは相当気合入れてかからないと足を引っ張

  っちゃうな…』

 課題は明白、まずはフォームの確立と安定、次に

 スペアの獲得率の向上だ、ストライクを狙って強

 投に走るのは愚策と言える…

 まずはコントロール!その為には練習あるのみ!

 そして目指すは、、、脱中級者!

 エキスパートレベルまで2週間ではとても無理だ

 ろう、、だが!目指さなくてはならない!

 その為に必要なスコアは安定した140オーバー!

 ハードルは高い、だが…

 ミキの中にメラメラと燃えたぎる物があった…

 上級者…この響きがなんともやる気を起こさせる

 140~170のスコアを誇る上級者!

 今日見た所、浜崎も川本もこのレベルにいる

 川本などは今日のベストは178だった…

 今目指すには少し無理を感じる、だが浜崎は164

 、4ゲームでのベストがこれでその他のゲームは1

 50代の後半だった…

 現状の自分が目指せる最上位はその辺りだろう…

 正に格好の相手と言えた!

 勝つ!浜崎に!当面はそれが目標だ…

 夢中になって調べているうちに気づけば12時を回

 っていた

 『ヤッバ!?もう寝なきゃ…』

 仕事に影響は出さない!それはミキとエミと晴子

 三人が免許を取る時に誓った事だ!

 ミキはノートPCの電源を落とすと、高ぶる気持ち

 を落ち着けて床に就く

 (焦っても仕方がない、全ては明日以降だ!)

 強引に自分を諫め眠りにつく、意外な事にすぐに

 頭はクリアになり、徐々に眠気が襲ってきた

 自身でも把握していない疲れが今日一日溜まって

 いたのだろう

 

 『ん~~~よっく寝たぁぁ!!』

 昨日は夜更かし気味だったのに意外なほどスッキ

 リと目覚める事が出来た、寝る前に気持ちをリセ

 ットしたのが良かったのかもしれない

 だが、着替えている間も、お弁当を作っている間

 もボウリングの事が頭から離れずにいた

 (試したい!あれも!これも!)

 また一つミキの情熱を注ぐ対象が増えたのだった

 自身でも意外なほどボウリングにハマっているの

 だ!

 行きがかり上行う事となった勝負に、たまたま自

 身も出場する事となり、動揺する反面、気持ちが

 高ぶっている事に気づいた

 楽しいのだ!まるで免許取得に通う前の夜のよう

 に興奮して仕方がない

 だが、ミキもう社会人として自立した1人の大人

 だ!仕事に影響など出さない、そして自らの責務

 を果たす事も忘れない

 何故なら今現在の自身のアイデンティティーがそ

 こにこそあるからだ!

 社会人としての自分があり、その自分のモチベー

 ションを支える手段としてお菓子作りやメイクや

 バイクがあるのだ!

 今ここにボウリングと言う新たな趣味が加わった

 仕事へのモチベーションも上がろうというものだ

 園田ミキは立派な社会人なのだ!







 


















今作は作者がTikTokで見かけた「詐欺メイク」にヒントを得て思いついたストーリーとなります

多分に作者の社会人生活と私生活が反映された内容となります、読者の方が「ん?」と思う社会描写が

ございましたら、それは作者の過ごした社会背景との相違と受け取って下さい

メイク技術、用語などはネットの情報を元にしておりますが、なにぶん作者は

「野郎」ですので、この部分、なるべく寛容にご容赦くださると幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ