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嵐の前の静けさ…

日常系って人気無いですよね、でもハートウォーミーな話が好きなんです

仕事中、ふとした時に思いつくシチュエーションにストーリーとキャラクターを

肉付けして背景を描写する、この手法しか今のとこ持ち合わせていないのですが

なるべく山あり谷あり、読み味のある物語になるよう努力してます

温かい目で読んでいただければ幸いです。

 帰宅して夕飯と明日のお弁当の仕込みを同時進行し 

 ている最中にスマホにLINEが入った

 〘無事見極め通りました、激励ありがとう、おかげ

  で締めてかかれたよ〙

 すぐさま返信を返す晴子

 〈おめでとう!あとは土曜日の卒検だね!!〉

 祝福の文言と加えて ”祝” の文字のお気に入りス

 タンプも送る

 〘ありがとう、油断せずに卒検もがんばるよ!〙

 いかにも浜崎らしいお堅い文面、だがこれが浜崎な

 のだ、真面目でどこか頼りなさげだが、実はしっか

 りしていて意外とアクティブ、客先からの信頼も厚

 い

 別に変に気さくになる必要もないし、晴子もそれを

 望まない、浜崎は浜崎らしいままでいてくれればそ

 れで良い…

 晴子の方も自分の事を精一杯やるのみだ

 今日のところは気にかかっていた浜崎の見極めが終

 わり、スッキリとした気分で過ごせる

 夕食は残っていた焼きそばの麺を消費する為にそば

 飯を作るところだったのだが、急遽ビールでも飲み

 たくなったので何かツマミを作りたい…

 (そうだ!!)

 ”作戦会議” に何かお酒に合う手軽なオツマミのレ

 シピってないかな~? 

 と募集をかける

 するとすぐさまエミが、、、、

 「冷蔵庫の中身によるかな~?何か使いかけ食材が

  あるなら教えて、、」

 との事なので、現状で野菜の使いかけ、ホウレンソ

 ウ、ピーマン、ニンジン、シメジがそれぞれ少しず

 つある事と、お弁当用の仕込みは多めにある事を告

 げる、ちなみに今日の夕食はやきそば麺の賞味期限

 の関係からそば飯にしたとの旨も伝えると

 「シュレッドチーズはある?」

 との質問、冷凍があると伝えると…

 「ピザ風のチジミなんてどう?」

 との回答が…

 〈何それ?どう作るの??〉

 『アタシも晩ゴハンまだです!教えて下さい!』

 〈チジミってどう作るの!?〉

 えらく皆の食いつきが良く、気づけば全員参加にな

 っていた

 ❝良いわねチジミ、うちは今日シチューだけど今度

  作ろうかな❞

 いつの間にやら佳澄までが参加しているのだった

 「小麦粉と片栗粉を混ぜて作れば生地は簡単だよ、

  米粉とかあるともっと良いんだけどね…」

 『それで生地が作れるんですか?』

 「人と好みによってだけどね、アタシは小麦粉3に

  対して片栗粉1かな、たぶんこのぐらいが万人受

  けする所だと思う…」

 〈へ~~!!でもそれだけなんだったらすごく簡

  単に出来そうだね?〉

 「実際簡単だよ、あとは好みによって鶏ガラスー

  プの素とか塩とかで味つけても良いし」

 『野菜切って生地と混ぜて薄焼きするだけ?』

 「そう(笑)あとは付けダレぐらい、でも今回の

  は面倒だから一回ひっくり返したらチーズ乗せ

  て焼いてピザ風!」

 『うわ!?さらに簡単(笑)』

 【美味そうだねソレw】

 〖ホントだ!簡単そうだからオレも今度試そう〗

 いつの間にやら男性陣も参戦している

 ❝アタシも今度作ってみるね、何だか作ってみた

  くなっちゃった❞

 『アタシは今からすぐ作りますよ♪』

 〈ちなみにエミちゃんは今日何作ってるの?〉

 「アタシは今日はおソバ!なんだかソバの気分だ

  ったから♪」

 『何ソバですか!?』

 「少し余ってた冷凍のトロロがあったからトロロ

  ソバ!玉子は火が通ってるのが好きだからかき

  玉にして最後にトロロって感じかな…」

 『ソバか~何だかソバも食べたくなってきた!』

 「明日帰りにスーパーで一玉買って帰ればすぐじ

  ゃない(笑)」

 〖何なら今からでもセローでビュンっと(笑)〗 

 『あ~ホントにそうしようかな(汗)』

 楽しくやり取りしながらも小麦粉と片栗粉を混ぜ

 合わせ、アッと言う間に生地の元が出来てしまっ

 た、エミのおススメと言うだけあって本当に簡単

 だ…

 〈鶏ガラスープの素ってどのくらいが良い?〉

 「小さじ1~2かなぁ…あんまり味効かせすぎはお

  ススメじゃないって感じかな…」

 ”小さじ1っと…”

 エミのおススメ通り、野菜類は細切りにし、生地

 の元となる粉も混ぜ合わせた、ボウルの中で生地

 と水を混ぜ合わせる、水も少量なのですぐさま粉

 と馴染んだ、ここに野菜を入れ込んで混ぜると

 いわゆるチジミの元が完成した、実にこの間野菜

 の下ごしらえも含めて2~3分…

 〈もう材料できちゃった(笑)〉

 そう言って画像をアップすると

 「じゃあ後はゴマ油引いてフライパンで焼くだけ

  だね、ひっくり返したらチーズ乗せて焼けたら

  完成!」

 そう言ってエミがアップした画像は完成したソバ

 の画像だった、

 宣言通りかき玉ソバの上にトロロと刻みネギが散

 らされていて、脇にはカマボコまで添えられてい 

 る…

 『うわぁ…お店のおソバみたい…』

 【これは、、、ソバ食いたくなるなw】

 ❝アラ、美味しそうね♪❞

 『あ~ソバ買って来ます!!』

 たまらなくなったのかミキは買い物に行く決意を

 固めたようだ…

 そうこう言っている間に温めたフライパンに混ぜ

 た生地を流し込む

 ジュアアアアアア♪

 小気味良い音と、その元の蒸気に続いてなんとも

 言えない香りが上って来る

 薄焼きの為、物の1分で片面が焼き上がる

 フライ返しでひっくり返すと、ちょい焦げ程度の

 なんともちょうど良いキツネ色…

 すかさずチーズを乗せてフタをする

 1分ほど焼いたら火を止めてしまう……完成だ!!

 <なんか美味しそうな話してるね!あ!?ソバめ

  っちゃ美味しそう!!>

 〖おつかれ由貴さん!〗

 「おつかれさま由貴さん!」

 【由貴ちゃん久しぶり、おつかれね~】

 ❝おつかれさま由貴ちゃん❞

 〈おつかれさま由貴さん、メシテロ続きます!〉

 そう言って今まさに出来上がったチジミ風ピザの

 画像をアップする

 <う~わ絵ヂカラ強い!美味しそうだね>

 〈コレ簡単♪しょっちゅう作っちゃいそう!〉

 「そういうのが良いって言うから…」

 〖これは注文通りの答えだね!〗

 <どういう注文かと思ったら、おツマミか、、、

  さてはハマちゃんの合格を聞いたなハルちゃ

  ん?>

 〈そうそう、ちょっとお祝い代わりに、ね…〉

 〖お~浜崎合格したんだ!あとは卒検か〗

 『結局一回も落とさずですか、さすがですね』

 由貴に浜崎の事を指摘されても晴子は一切動じな

 い、浜崎に自分の事は会社でも ”ハルちゃん” 

 と呼んで欲しいと言ったのだ、自分もまた浜崎の

 事で狼狽えたりはしない

 堂々としていれば良いのだ!この仲間内ならば尚

 の事である…

 『ただいま戻りました~~!って晴子さんもう出

  来上がってる!?早い、、、』

 〈大丈夫、材料切ってから粉混ぜて焼いても10分

  かからないよ(笑)〉

 『うわ~♪今のアタシにピッタシ!!都合よくキ

  ムチの使い切りパックも買ってきたんですよね

  ~』

 〈きっとキムチ入った方が美味しいよ!〉

 「その通り!ちょうど良いサイズに切って入れる

  だけ!キムチ入りならマヨネーズ塗ったりとか

  もアリだね!」

 『ちょっとソバとチジミ作るので沈黙します…』

 〈アタシも冷めちゃうから頂くね…〉

 「思いっきり食べてる最中…」

 <アタシは着替えもまだだから行ってくるよ…>

 それぞれが自身の私生活へと戻ってゆく…

 晴子も出来上がっているそば飯とチジミ風ピザを

 食べる事にした… 


 『おはようございま~す!』

 今朝もミキは元気いっぱいだ、というのも、昨晩

 作って食べたソバが思いのほか美味しく出来たよ

 うだ、そのうえエミから教わったチジミがこれま

 た絶品だったようで、何でもお弁当にまで残りの

 分を忍ばせてきたようだ…

 『やっぱチジミはキムチ入れた方が美味しいんで

  すかね~?』

 〈好みによるんじゃないかな?アタシは昨日野菜

  たっぷりって感じのだったけど美味しかったよ〉

 「チジミはニラだけとかでも美味しいからね♪」

 『今度はネットで調べたタレを試してみるんです

  !』

 「どんなの?」

 『何か砂糖、しょうゆ、酢、コチュジャン、ゴマ

  みたいなやつです!』

 「THE・チジミのタレ!って感じのだね」

 〈アタシも今度はタレで食べてみたいかな、昨日

  のピザ風はあれはあれですごく美味しかったよ〉

 『ですよね!アタシもピザ風のにしたんですがア

  レはアレでとっても美味しいですね』

 「アレはアサリとか入れてチーズとトマトソース

  乗せるともっと美味しいよ」

 『ボンゴレ風!?』

 「そうそう♪」

 〖朝から美味しそうな話してるね?昨日のチジミ

  の話?〗

 「あ、おはよう伸ちゃん!」

 『〈おはようございま~す!〉』

 〖みんなおはよう、おっ!!来たな浜崎〗

 〘おはようございます!〙

 『「おはようございます!」』

 〈おはようハマちゃん!合格おめでとう♪〉

 〘ありがとうハルちゃん!〙

 「『おめでとうございます!』」

 〖あとは卒検か、いつなんだ?〗

 〘土曜日です!なので来週の金曜、申し訳ないで

  すがお願いしますね〙

 〖了解した!頑張ってこい〗

 〘ハイ!必ず合格します〙

 「いよいよですね!」

 『バイクは何買うか決めたんですか?』

 〘それは来てからのお楽しみってね…〙

 『わぁ~!?浜崎さんって焦らすタイプなんで

  すね?』

 〘そんなつもりは無いんだけど、ね…〙

 少し言いよどんだ浜崎の様子を見かねた晴子が

 〈ま、まぁ楽しみに待ってようよ…〉

 と、助け舟を出す…

 〖浜崎は選択肢が多いから何選ぶか楽しみだな!〗

 「何てったって大型免許ですもんね!」

 〈あ!急がないと着替えの時間無くなっちゃう!〉

 〖話し込み過ぎたな、、みんな急ごうか〗

 あせあせと更衣室へ急ぐ面々、どうも最近一体感

 が出てきて話し込んでしまう傾向が強い…

 休憩時間などもアッと言う間に終わってしまう感

 じだ

 浜崎にとってもあまりツッこまれたくない話題を

 時間に助けられた結果だ、まだ車種を明かす事は

 出来ないのだから…


 昼休み、いそいそとレンジに自分の弁当箱をかけ

 に行ったミキを見てエミが

 「今日は何にしたの?」

 と尋ねると、ミキはニヤニヤしながら

 『コレです!!』

 と弁当箱を開けて見せる、中にはとろみの付いた

 野菜炒め、といった風情の料理が入れられていた

 〈八宝菜?〉

 と晴子が尋ねると

 『ほとんどそうなんですけどね、コレはこうして

  !っと…』

 もう一つのやや大きなタッパーを開け、温めた料

 理を流しかける

 中にはこんがりとキツネ色のベビースター風の麺

 が、

 「あ!スゴイ!!もしかして堅やきそば??」

 〈え~!?そんなのアリ?〉

 『こないだ業務スーパーでこの麺見つけて、なん

  とかお弁当に出来ないかな~って…』

 ビジュアル的には完全に堅やきそばだ!餡もホカ

 ホカと湯気を立てていてやたらに美味しそうに見

 える

 「ミキちゃんってやっぱアイデアすごいね!」

 〈ホント!発想が面白いよ〉

 『えへへ、アイデアで勝負して行こうと思って』

 〖お~~!!堅やきそばだ!スゴイな〗

 〘そんな麺売ってるんだ??〙

 『業務スーパーで売ってましたよ、お二方も買っ

  てきてレトルトの八宝菜でもかければ完成じゃ

  ないですか?』

 〖それは絶対美味いやつだね!〗

 〘コスパも良さそうだよね…〙

 『アタシはちゃんと餡は自作しましたよ!』

 〖なんだかミキちゃんは一番お弁当作りを楽しん

  でそうだよね〗 

 〈お弁当作り楽しいよね!〉

 「そうだね、ネットでどんなの作るか調べたり、

  スーパーで買い物するにも色々悩んだりと、手

  間ヒマかけて作るのが良いのよね…」

 〘最近は僕も影響を受けて自炊の幅が広がってき

  たけどミキちゃんのにはいつも驚かされるよ〙

 今ではすっかりと皆に馴染んで昼食を共にする浜

 崎もミキの創意工夫にはいつも感心している様子

 だ…

 (ハマちゃんはああいう変わった昼食が良いのか

  な?)

 などと浜崎の趣向が気になる晴子、浜崎の事だ、

 例えば晴子がお弁当を作ってきたとしたら、おそ

 らくは手放しで喜んで絶賛する事だろう…

 自身の普通然とした弁当箱の中身を見ながら、ふ

 とそんな物思いにふける…

 (なるべくなら楽しんで食べてもらえるお弁当が

  作りたいなぁ…)

 自身がただ腹を満たす為に作業のように効率良く

 作っているお弁当…

 新たなテーマが晴子のお弁当作りのコンセプトに

 加わったのであった…。













 








 















 




 









































今作は作者がTikTokで見かけた「詐欺メイク」にヒントを得て思いついたストーリーとなります

多分に作者の社会人生活と私生活が反映された内容となります、読者の方が「ん?」と思う社会描写が

ございましたら、それは作者の過ごした社会背景との相違と受け取って下さい

メイク技術、用語などはネットの情報を元にしておりますが、なにぶん作者は

「野郎」ですので、この部分、なるべく寛容にご容赦くださると幸いです。

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