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休日明けて…

日常系って人気無いですよね、でもハートウォーミーな話が好きなんです

仕事中、ふとした時に思いつくシチュエーションにストーリーとキャラクターを

肉付けして背景を描写する、この手法しか今のとこ持ち合わせていないのですが

なるべく山あり谷あり、読み味のある物語になるよう努力してます

温かい目で読んでいただければ幸いです。

 〈おはよう~♪〉

 『おはようございます!』

 「おはようハルちゃん!」

 会社の駐輪場でいつもの面々が顔を突き合わす、

 本来ならば憂鬱なはずの月曜の朝、だが三人それ

 ぞれが充実した休日を過ごせたようで、皆の表情

 はそれぞれに明るい

 『昨日はお二方とも忙しそうだったから由貴さん

  と遊んできましたよっと…』

 「ゴメンね…前々から伸ちゃんとの約束だったか

  ら…」

 〈ゴメン、アタシは野暮用の後に高校の同級生か

  ら連絡がきてね…〉

 「あ、佳澄さんから聞いたよ!お店に連れてった

  んでしょお友達?」

 〈そうそう、それで例の魔法をかけてもらったの〉

 『それは衝撃を受けたでしょうね!?』

 「あれはビックリするよね…」

 〈2人ともエミちゃんたち以上に驚いてたよ!あれ

  はメイクにハマったね〉

 「いいんじゃない!悪い事なんて何もないよ」

 『そうですよ!アタシですらマトモなメイクが出

  来るようになったんだから』

 ミキが言うようにこの3人のメイク技術は飛躍的に

 向上した、今では職場の同僚やオバさまたちから

 メイクのあれやこれやについて質問される事も増

 えて来た、社内の男性社員からも注目されている

 ようで、今ではバイクガールズだのメイク部だの

 と呼ばれているようだ…

 最も、当人たちはそんな事など一切把握してはい

 ないのだった

 〘おはようみんな!〙

 『「おはようございま~す」』

 〈おはようハマちゃん!〉

 〘おぉ!?エミさんすごい大荷物だね!?〙

 「昨日伸ちゃんとツーリングに行って来たんです

  !岐阜の方まで」

 〘うわぁうらやましいな…僕も早く卒業しないと

  ね、、、〙

 〈あとちょっとでしょ?卒検入れて2限だっけ?〉

 〘そうだね、今日の見極めで合格もらえばあとは

  卒検だけだよ〙

 「すぐじゃないですか!?」

 『早いですねぇ~(驚)』

 〖学科の数がダンチだからね!〗

 「あ!伸ちゃんおはよう」

 〘〈『おはようございます』〉〙

 〖おはようみんな!朝から勢ぞろいだね〗

 『みんな昨日はアチラコチラと珍しく別行動でし

  たね』

 〖昨日は楽しかったよ!栗もすごく美味しかった

  しね♪〗

 〈やっぱあそこですか?〉

 〖多分想像してる通りだよ、いや~すごい賑わい

  だった〗

 『アタシ未だに何処か分かってません…』

 「おみやげあるからすぐ分かるよ!休憩を楽しみ

  にね」

 『ハ~イ♪』

 〖さぁ行こうか!今週も仕事の始まりだ!〗

 〘〈『「ハイ!!!」』〉〙

 一同が伸一の声に歯切れのよい返事を返し社屋へ

 と歩き出す

 新しい1週間の始まりだ!今週は何が起こるだろ

 うか?

 

 「栗きんとんってね、中津川界隈では実は川上屋

  さんだけじゃなくって、他にも人気店はたっく

  さんあるの!」

 『そうなんですか?全然知らなかった…』

 〈ここいらでよくお土産にもらうのって川上屋の

  ばっかだよね?〉

 「他にもすやとか、美栗舎みくりやとか松月堂とか、くり

  屋南陽軒でしょ、新杵堂、良平堂、それから…」 

 〘よくそれだけ店名がポンポン出てくるね!?〙

 「好きな物ならこんなもんじゃないですか?例え

  ばミキちゃん!」

 『はい?』

 「好きな洋菓子挙げてみて」

 『シュークリーム、エクレア、フィナンシェ、ガ

  トーショコラ、マカロン、ヌガー、クッキー、

  カヌレ、マドレーヌ、モンブラン、ロールケー

  キ、ブラウニー、それから~』

 「ほら(笑)」

 〖アハハハ!納得!!〗

 〘ホントですね、、よくそれだけ途切れもせず…〙

 『スコーン、パンナコッタ、ミルフィーユ、ラン

  グドシャ…』

 〈たしかにすごい!!〉 

 「ミキちゃんは今言ったのほとんど作った事ある

  の?」

 『大体は、ですかね、最近はあまり作るヒマがな

  いんですけども…』

 〈活発にお外で活動してるもんね!〉

 『えぇ、おかげさまで楽しんでます!』

 エミと伸一が買ってきた土産物に舌鼓を打ちなが

 ら楽しい休憩時間を過ごした一行は、午後の仕事

 もバリバリとこなし、アッと言う間に3時の休憩、

 

 「え~183ってスゴくない!?」

 『ベストスコアは193って言ってましたよ!』

 〘スゴいね由貴さん!僕より全然上手いな…〙

 〖オレ190出した事ないな…(汗)〗

 『でもおっさんズの人たちはその時みんな200以

  上だったから勝ててない、って言ってましたよ

  由貴さん…』

 〖スゴいなその人たち!?みんなそんなに上手

  いんだ?〗

 『見た目は普通のおぢさんたちでしたけどね~』

 「会ったのミキちゃん?」

 『えぇ、昨日由貴さんとハーレーショップに一緒

  に行った時に』

 〈へぇ~どんな感じの人たちだった?〉

 『そこら辺にいる普通のおじさまたちでしたよ、

  めっちゃチヤホヤされましたけどね…』

 〈由貴さんみたいに?(笑)〉

 『物珍しさからかそれ以上でしたね、なんか田舎

  に孫娘が帰った時みたいにあれやこれやと…』

 「アハハハ、随分かわいがられたみたいね」

 〈ミキちゃんは由貴さんの妹みたいな年齢だから

  余計にだね〉

 『それもあるかもだけど、、やっぱり由貴さんが

  可愛がられてるんだと思います、帰る時ホント

  に寂しそうでしたもん…』

 〘じゃあそのうち皆でボーリングでも行こうか〙

 〈良いね!行こう行こう♪〉

 《お!ボーリングか久しくやってないな…》

 〘あ、部長お疲れさまです!〙

 〈『「〖おつかれさまです!〗」』〉

 《長坂さん、川本くん、栗きんとん美味しく頂い

  てるよ》

 「美味しいですよね~川上屋さんのは♪」

 《ここらで栗きんとんといったらやっぱりコレだ

  な!”すや”も好きだが…》

 「通ですね部長!?」

 《人生が長いとそれだけそういった和菓子との出

  会いも機会が増えるからね、妻とも当然のよう

  に岐阜ツーリングにも行ったよ》

 〖やはり行かれましたか(笑)〗

 《巡るべき名所も多いしな、中津川方面はここら

  のライダーならまず足を運ぶだろう》

 『ところで部長はボウリングはお好きですか?』

 《ブームが来たからね、若いころはよく行ったも

  のだよ、一晩で7~8ゲーム投げたりね》

 『アタシも昨日5ゲームしました(笑)』

 《休日を楽しんでいるようで何よりだ!成果はど

  うだったね?》

 『やっと130超えたぐらいです…』

 《女性なら100いかない人だって珍しくはない、1

  30超えれば立派じゃないか!?何か不満なのか

  い?》

 『その…一緒に行った人がすごく上手くて、、昨日

  は180超えてました…』

 《それは特別だろう(笑)もしかして女性なのかな

  その人?》

 『前に話したハーレーのパパさんの人です』

 《ワハハハ、いよいよもって活発な女性のようだね

  !一度会ってみたいもんだ》

 〖週末あたりにでもみんなで行きますか?由貴さん

  も誘えば良いし〗

 『ハーイ賛成!みなさんはどうです?』

 これには皆が賛成した、参加するのはエミ、晴子、

 ミキ、由貴、伸一、浜崎、そして部長の太田と7名の

 大所帯だ

 『部長にお願いが、、、』

 《ん?どうしたね?》

 『前から由貴さんが部長のSTEED見たがってて、出

  来たら金曜に乗って来てもらえませんか?』

 《分かった、金曜はSTEEDで出勤してくるとしよう

  か、雨が降らない事を祈ろう!》

 〘それだったら由貴さん絶対来るね!部長のバイク

  にすごい反応してたから…〙

 休憩時間終了の予鈴がなり響く、残念そうに会話を

 締め切る皆と、表情を引き締める太田の好対照さが

 年季の違いを感じさせる

 《では残りの終業時間もしまってかかるとするか!》

 〖「〘〈『ハイ!!』〉〙」〗

 見事と言う他ない太田の統率力、部署一丸となり太

 田を支えている現状がこの返事一つとってみてもよ

 く分かると言う物だ… 


 トヨタ市には以前は数件のボウリング場があったの

 だが、時代の流れと共に徐々に姿を消し、今では1か

 所しか残っていない…

 自然と客は集中し、週末となると混雑が予想された

 ミキが予約を取り、当日はつつがなくレーンの確保

 がされたのだが、、、、

 まさかの事態が起ころう事をこの中の誰も予想して

 いなかった

 

 〈おつかれ~〉

 「おつかれね~ハルちゃん!」

 『おつかれさまです!また明日』

 軽快なエンジン音を立てて走り去るエミとミキ、

 今ではすっかりいっぱしのライダーだ

 自分も帰ろう、とヘルメットの顎ヒモを通している

 と

 〘おつかれハルちゃん…〙

 小さく手を挙げ通りがかった浜崎が声をかけてくる

 〈おつかれハマちゃん!〉

 返事を返すも、なんだかいつもと様子が違う浜崎に

 キョトンとした様子の晴子が心配の声をかける

 〈どうしたの?何か様子が変だけど?〉

 〘い、いや…どうした、、って事も特にないんだけ

  どね、、実は、、、、〙

 そこまで言って言い淀む浜崎、意図が分からない晴

 子は、黙って浜崎の二の句を待っている 

 〘じ、実は、、バイクを、さ、、もう注文したんだ

  !!〙

 〈え!?そうなの?早いね!何買ったの??〉

 〘それは実物を見てのお楽しみ、って事で、、、

  ついては、、、約束の通り納車されたら一番にハ

  ルちゃんに見せたいんだけども…〙 

 〈ホント!?嬉しい♪じゃあ納車が分かったら教え

  てね!!〉

 浜崎の言葉に、満面の笑みを浮かべて喜びを露わに

 する晴子…

 〘納車は来週の日曜日!部長にも川本主任にもちゃ

  んと伝えて今週の土曜が卒検、来週の金曜日に試

  験を受けて来る…〙

 〈頑張って!絶対合格しなきゃ受け取り出来なくな

  っちゃうね!!〉

 〘必ず合格する!!だから、、、、その…〙

  、、、、、、、、、、、、

 〘ら、来週の日曜日に僕とデートして下さい!!〙

 浜崎からの真剣な申し入れ、ただならぬ雰囲気を悟

 った晴子は、被っていたヘルメットを外すと

 スックと直立した姿勢で浜崎に向き直り

 〈ハマちゃんからの申し入れ、しかと承りました!

  来週の日曜日はよろしくお願いします〉

 そう言ってニッコリと微笑む

 浜崎も笑みを浮かべて見つめ返すと、ホッとしたい

 つもの表情に戻った 

 〘なんだか緊張しちゃったよ…〙

 〈今さら変なの(笑)〉

 本当に今さらだ、浜崎とは何度もデートしてきた、

 何ならタンデムまでしている、そろそろそこらの付

 き合いたてのカップルよりも親密なぐらいだ

 晴子は知らなかった、自身の認識している自分への

 浜崎の想いが、もうあふれそうな事を…

 浜崎の事はニブちんだと思い込んでいる晴子は、自

 分と浜崎に、世の恋人同士たちのようなアニバーサ

 リーな出来事が起こるのはまだまだ先だと思ってい

 た…

 実のところ、浜崎にとっては今回のデートは一世一

 代の大勝負!

 ”決戦は日曜日!” といった風情なのだ…

 〈今日は最後の見極めだよね?〉

 〘うん、もう緊張なんて全然しないけどね…〙

 元々車に慣れていた浜崎にとっては教習車とは言え

 バイクに乗るのもさほど変わりはないのだろう

 それはカートを乗りに行ったサーキットでも十分に

 分かった事だ、スポーツ走行をさせても周りの者よ

 り明らかに熟達した走りを見せていた

 普段の浜崎を知っているだけに晴子からするとギャ

 ップは大きく、それは好印象へと働いたのだ…

 〈それでも!ちゃんと集中して臨んでね!つまんな

  い所で落ちたりしないで、最速でアタシに愛車を

  見せてよ〉

 晴子のこの言葉に、楽勝ムードと高をくくっていた

 浜崎も表情を引き締めた

 〘うん!油断しないでキチッと教習こなして合格し

  てくる!〙

 〈うん!頑張って、良い報告を待ってる〉

 ナメていた訳ではないが確かに晴子の言う通り、こ

 こで見極めなど落としている場合ではない!気を引

 き締め、事を順調に進める必要があるのだ!

 まずは見極めの合格、そして卒検の合格、そして本

 免試験の合格!まだそのどれも成していないのだ…

 油断するなどおこがましい、一息つくのは事を成し

 てからだ!

 〘ありがとうハルちゃん!じゃあそろそろ行くよ〙

 〈うん、じゃあまた土曜日にね…〉

 そう言うとヘルメットを被り颯爽と駐輪場を走り去

 る晴子とAPE…

 すでに二輪免許を取得している晴子への少しの羨望

 と、そして、、

 それとは違った切ない気持ち…

 顔を両手でバシバシと叩くと、キッと表情を引き締

 めて愛車へと向かう

 まずは今日の見極め!すべてはそこからだ!





























今作は作者がTikTokで見かけた「詐欺メイク」にヒントを得て思いついたストーリーとなります

多分に作者の社会人生活と私生活が反映された内容となります、読者の方が「ん?」と思う社会描写が

ございましたら、それは作者の過ごした社会背景との相違と受け取って下さい

メイク技術、用語などはネットの情報を元にしておりますが、なにぶん作者は

「野郎」ですので、この部分、なるべく寛容にご容赦くださると幸いです。

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