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決意の朝

日常系って人気無いですよね、でもハートウォーミーな話が好きなんです

仕事中、ふとした時に思いつくシチュエーションにストーリーとキャラクターを

肉付けして背景を描写する、この手法しか今のとこ持ち合わせていないのですが

なるべく山あり谷あり、読み味のある物語になるよう努力してます

温かい目で読んでいただければ幸いです。

 <ところでハマちゃんとは最近どうなのよ??>

 チューハイ片手に由貴が晴子に問う、事情を良く

 知る由貴は、晴子に遠慮がない、最も、晴子も浜

 崎との関係を皆に隠すつもりもなければ、その必

 要も感じてはいなかった

 〈こないだの土曜にデートしてきたんだけどね、

  楽しかった~♪〉

 この言葉にエミとミキは大きく反応する

 「何処行って来たのハルちゃん?」

 『聞きたい聞きたい!!』

 晴子は先週のデートの詳細を話して聞かせた、生

 まれて初めてのカートの運転、釣り堀での体験、

 バイク屋でのやり取りやホームセンターでの買い

 物、ペットショップの動物たち、、、コンビニで

 のやり取りはさすがに省いた…

 さすがにちょっと気恥ずかしかった…

 『でも意外ですよねぇ~浜崎さんって普段そんな

  アクティブなんだ』

 <それはアタシも思った!!>

 「車が4WDなのは知ってたんだけどね~」

 〈あのハイラックスってMTミッションなんだよ〉

 『あ~どうりで!だからバイクの運転も順応が早

  いんですね』

 <やっぱ車の免許があって、さらにMTミッション乗ってる

  と慣れが違うよ> 

 由貴が言うのなら間違いないのだろう、浜崎には

 この3人とは比べようのないバイク乗りの素地が

 あったのだ

 『で?浜崎さんとは付き合うんですか?』

 ミキがズバリ聞いてきた、この話の流れなら誰だっ

 てそこに興味が行くだろう

 全員の注目が集まる中、晴子は意外なほどあっけら

 かん、と言った

 〈分かんない(笑)〉

 『え~何で~??』

 「分かんないの??」

 エミとミキの反応が最もなのだが、双方の相談を受

 けている由貴には事情がよく分かっていた

 <エミちゃんはどうだったのよ?>

 不意に由貴がエミに話を振る、突然の事にエミは少

 し驚いた様子だが、由貴は構わず話を続ける

 <パッと見で付き合う直前ってアタシが分かったエ

  ミちゃんならどういう状況かすぐ分かるんじゃな

  いの?>

 由貴に問われ、自身の当時の状況と心境を思い出す

 「伸ちゃんとは仲良くしてたけど、アタシがキリが

  良い所まで頑張って、、それからじゃないとイヤ

  で、、、、」

 <免許取るまでお預け状態だった訳ね…>

 由貴がため息をつくと、質問を繰り返す

 <川本さんの気持ちには気づいてた?>

 「う、うん…それはもちろん、、、」

 『明らかでしたねぇ~』

 〈明らかなの通り越して、車内では公認だったよね

  (笑)〉 

 <だろうね~(笑)アタシから見てもす~ぐ分かっ

  たぐらいだから>

 この言葉にミキも晴子も大いに笑う、共に笑いつつ

 も由貴は思った

 (アンタたちも同じに見えるんだけどね…)

 互いに想いを持った男女同士が会話を為す時、その

 間には一種独特な雰囲気が醸し出される、エミと川

 本にはその雰囲気がプンプンしていた、車内でも公

 認と言われる程だったのなら、本人たちに自覚がな

 いなどあり得ないのだ…

 晴子と浜崎、ぎこちないまでも、互いを立てながら

 由貴と入校について話し合った…

 あの時、微かに感じた雰囲気は、エミと川本のそれ

 と同じ物だったと確信している

 だから思ったのだ

 きっとこの人とも長いつきあいになる…と、、、

 <まぁアタシたちがどうこう言う事じゃないし、本

  人同士が決める事でしょ!>

 そう言って由貴はこの話題を締めくくった

 晴子としても、この話題であまり盛り上がられても

 どうして良いのかわからない所だった

 『実はアタシ、浜崎さんは由貴さんと仲が良いのか

  と思ってたんですよね~』

 「アタシも…」

 <アタシと?ハマちゃんが??何で>

 『だって~由貴さんって呼んだり、ハマちゃんって

  呼んだり、それに仲良さそうに見えたし…』

 <バッカね~アタシとハマちゃん、冷静に考えて、

  あると思う?>

 この問いにミキがすぐさま

 『無いですね!!』

 とキッパリ答えた、エミも少ししてから

 「無い、かな…」

 と由貴の主張を認めた、このやり取りを見て、男女

 の相性と言う物は、傍から見てもある程度察しがつ

 くのだな、と晴子は学んだ…

 食事の片づけを皆でした後は、各々が順に入浴を済

 ませ、スキンケアを施した後、お茶をしながらメイ

 ク談義へと移行していった

 『晴子さんがこないだやってた二日酔いメイクは、

  どうやるとうまく感じが出るんです?』

 〈ん~何か、ハッキリとさせすぎず、はじめからあ

  る程度崩れた感じを出して…〉

 「なんかそんな感じだったよね、アタシもやってみ

  た事がないんだけど…」

 <いい事考えた!!>

 急に由貴が大きな声を出す

 「どうしたの由貴さん?」

 エミの問いに由貴は、ふふん、と鼻を鳴らすと

 <今度ツーリング行く時はメイクを盛り盛りで行こ

  うか!>

 「『〈???〉』」

 皆訳が分からない、といった表情だ

 <盛り盛りじゃなくても良いよ、ギャルメイクだっ

  たり、バシバシのキレイ系メイクとかさ!>

 ここで皆が由貴の言いたい事を悟った!

 『あ~なるほど!ギャルメイクツーリングとか盛り

  メイクツーリングとか、面白そうですね!』

 〈面白そう!いいねそれ〉

 「ギャルメイクかぁ…」

 エミはギャルメイクには少し抵抗があるようだ

 〈良いじゃないのたまになんだから!何かテーマが

  あるって面白いじゃない〉

 『何が良いかなぁ、なんだかワクワクしてきた』

 ミキは乗り気のようだ、そりゃそうだろう、エミと

 同様に、ミキは一足遅くメイクにハマった口だ、今

 はメイクが楽しくて仕方がない時期だろう

 <ギャルメイクの時は川本さんギャル男になっても

  らおうか!>

 「伸ちゃんが!?プッ!!アハハハ!!」

 学生時代にお金がなく、コーヒー一杯でファミレス

 で長話した、そんな時代に帰ったような楽しい時間

 今は社会人として働き、まがりなりにも皆が居を構

 え、それぞれ社会人として働いて生計を立てている

 その生活の中で、こんなにも楽しく、明るく笑い合

 って趣味の時間を共にする…

 まるで学生時代に戻ったかのような時間だった…

 終わってしまうのが寂しい…けど我々はすでに社会

 人で、それぞれが持つ余暇時間にも限りがある

 〈ねぇ、、、また今度、今度はアタシの家で集まら

  ない?ツーリングの前日、とかにさ!〉

 『良いですねぇ♪うちでもOKですよ!スイーツ作

  ったりしましょうよ!』

 「あ!スイーツ合宿したいしたい!!」

 『エミさんスイーツまで作れるようになったらア

  タシ立つ瀬がないです…』

 <そんなの気にしないでも良いでしょ、アタシな

  んてお弁当すらめったに作ってないよ…>

 『でも自炊はしてるんでしょ?』

 <困らない程度にはね、でもあんまり凝った物は

  よっぽど気が乗らないと作らないかなぁ>

 〈楽しいよ!お弁当作り〉

 <そうみたいね ”作戦会議” 見てると楽しそう

  だもん>

 『アタシと同じタイプですよね、由貴さんって』

 <多分ね~、ミキちゃんのつけ麺とかカレー見て

  たら ”なるほど!” って思ったし>

 「あのスープジャーはアイデアだよね、アタシも

  買って来ちゃった♪」

 〈アタシも買ってこようとおもってるの…〉

 『ドンドン真似して下さい!』

 ミキはハッとさせるアイデアを、思いつきのまま 

 すぐさま実行する行動力がある、意外に飲食店な

 どを開けば大化けするのかもしれない…

 「何か淹れるけど何が飲みたい?」

 エミが飲み物のリクエストを取る、きっとエミは

 良い奥さんになる、これは晴子、ミキ、由貴の共

 通の認識だったが、話が長くなってきたこの間の

 良さもその良妻への条件として十分と言えた…

 結局、晴子と由貴がアイスコーヒー、ミキはエミ

 に合わせてほうじ茶となった

 <ところで、エミちゃんとハルちゃんはパジャマ

  着るんだねぇ?>

 急に由貴が話題を変えて来た、これにエミが真剣

 な答えを返す

 「何か、スウェットとか着ると、そのままコンビ

  ニに買い物とか行っちゃいそうで、何かイヤな

  の…」

 〈アタシは ”寝るんだ!” って意識と着がえた

  時の ”起きた!” って切り替えの為、かなぁ〉

 『わぁ、真逆なんですね、アタシと…』

 そう言うミキはジャージとTシャツ姿だ、逆と言

 う事は、思い立った時にそのままコンビニに行け

 る、といった意味だろうか?

 <心配ないよ、アタシもそうだから…>

 そう言う由貴は上下ともにジャージ姿だった、そ

 れが悪い、と言う事はないのだろうが、これは個

 人の考え方の違いでしかない…

 〈どっちでも全然構わないよね、個人の自由♪〉

 「そうそう、アタシは着たくてパジャマ着てるだ

  けだしね」

 <そうだね、良いじゃない可愛くって>

 コーヒーを飲みながらそう言う由貴は本当にリラ

 ックスしていた、友達の家で寛いでいる現在、こ

 れといった遠慮も無用な気遣いも不要で本当に楽

 しく過ごせている、だが、、、こういった時間も

 徐々に少なくなってゆくのが世の常だ…

 それは恋人との交際であったり、或いは結婚であ

 ったり、と自由になる時間、または自由の出来る

 行動の幅が狭まってゆく事で、徐々に他人との共

 通の時間が減ってゆく為だろう

 かくいう自分も実家の両親から ”結婚はしない

 のか?” ”良いひとは居ないのか” などとしょっち

 ゅうせっつかれている…

 そんな由貴にとっては、今と言うこの欠けがえの

 ない時間が大事に思えている

 (ハルちゃんももうすぐ、か…)

 そんな思いが忽然と浮かんで来る

 良い事だよね、ハルちゃんの為にも…

 そう言い聞かせて自分を納得させる、他人ひとの事世

 話焼いてる場合じゃないだろうに…

 そんな思いが頭をよぎった


 あくる朝、7時にアラームをかけていた晴子は、

 自分が目覚めるよりも早く、起きている者がい

 る事に気づいた、あくびをしながら洗面所に向

 かおうとすると

 『おはようございます!』

 そう言うミキがそこにいた、すでに着替えて、

 スキンケアを済ませているようだ

 〈早いねミキちゃん!?〉

 晴子が驚くのも無理はない、休日の朝だという

 のに6時台に起床など、普通に考えてあまりし

 ない行動だ…

 『ゆっくり歯を磨いて洗顔でもしてて下さい、

  アタシ、エミさんに朝のルーティーン習って

  るんです!』

 「ミキちゃ~ん、次作るよ~」

 『あ、ハ~イ!!』

 ミキがエミの元へとすっ飛んでゆく、恐らくは

 手際のよいエミが、朝、どうやって食事の準備

 、メイク、お弁当作りを実現しているのか、そ

 れを習っているのだろう

 自らの短所を知り、素直にそれを認めて他者の

 長所を貪欲に取り入れる

 実に素直で実直なミキらしい、そしてエミへの

 素直な尊敬が感じられる

 歯磨き、洗顔、スキンケアと済ませた頃に、由

 貴も洗面所へと姿を現した

 <おはようハルちゃん…>

 〈おはよう由貴さん〉

 寝ぼけ眼の由貴が晴子へと挨拶を寄こす、と…

 『おはようございます由貴さん!』

 <おはようミキちゃん、、何だか張り切ってる

  ね??>

 『朝の極意をエミさんから学び取ってたんです

  、もう朝ゴハン出来てますよ!』

 〈フフッ部活の合宿みたい…〉

 『ちょっと朝のコツが分かったかもです!』

 <アハハ、このお泊り会は良かったみたいね>

 『楽しかったし美味しかったし、良い事ばかり

  です♪』

 そう言ってキッチンへと急いで戻るミキ、その

 背中を優しく見守る晴子…

 (あと何回こんな事が出来るかな?)

 そんな事を思いつつも、胸の中は満ち足りた気

 持ちで一杯だ…

 <じゃあサッサと身支度終わらせなくっちゃ>

 〈せめてお茶ぐらい淹れてきますね…〉

 そう言って晴子がキッチンへと姿を消す

 歯を磨き、洗顔を済ませた由貴は、両の頬をピ

 シャピシャと叩きながら自分に言い聞かせるよ

 うに呟く

 <頑張ろっ!!>

 キッチンからは何とも言えぬ良い匂いが漂って

 来ていた

 美味しいご飯食べて今日も1日、張り切って行

 こうっと!

 人知れず、密かな決意を固めた由貴だった…。













































今作は作者がTikTokで見かけた「詐欺メイク」にヒントを得て思いついたストーリーとなります

多分に作者の社会人生活と私生活が反映された内容となります、読者の方が「ん?」と思う社会描写が

ございましたら、それは作者の過ごした社会背景との相違と受け取って下さい

メイク技術、用語などはネットの情報を元にしておりますが、なにぶん作者は

「野郎」ですので、この部分、なるべく寛容にご容赦くださると幸いです。

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