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眠りのための処方箋

眠りの世界と朝の目覚め

作者: 薄雪草



瞼を閉じた瞬間

開いていく扉がある


暗い夜空に星座が満ちていく

時々、グレーの雲が流されて

その上に乗って、空中散歩する

晴れた夜はもう寒くない

ダークブルーの夜空の中で

流れ星が降って

七色に光る

どこへ行くの

どこに行きたいの

星屑の海へ、落ちていく




星の映る海から

水平線が見えるようになると

東の空に星がひとつ

金色に輝く


明るくなりゆく空の下

潮流が流れていく

空色を映した海は

白い泡までもが鮮やかになり


同時に


波の音が聞こえる






夢も見ない眠りにつくと

静かな寝息が降りてくる


深く、深く、降りていくほどに

血管が開いて、血液が浄化されていく


何かが巡り

葉脈のように隅々まで洗い流されて

顔や体から毒素が抜けて

暗闇のどこかへ消えていく


閉じた瞼の奥の奥から

ゆっくり、ゆっくりと

新しい細胞たちが生まれて

朝の目覚めのアラームとともに

一斉に起き上がる


わたしたちは、自転とともに、生きている











星の旅は、水平線の彼方に姿を隠すようなイメージで書きました。

何十年か後にまたやってくる、彗星のように。

星がきれいな春間近の季節に寄せて。

葉脈は、顕微鏡の映像を思い浮かべたものです。

みな、人知を超えた自然の一部なのです。

静かな時が流れていきます。

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