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日本記録級年無しチヌだってイワシで釣れるのだ

 前回カタクチイワシが回遊してくれば、小場所にだって青物が回って来る、というのを書きましたが、クロダイの大物だって釣れるんですよ。


 福岡の糸島半島に船越ふなこしという漁港があります。

 冬になると焼き牡蠣の牡蠣小屋が建ち並び大繁盛する場所ですね。


 昭和バスの船越バス停で下車し、海に向かって歩くと直ぐに十字の分岐。

 正面が船越漁協の水揚げ場。

 右手に進むと牡蠣小屋群となります。

 ですから釣り人としては左手側に歩きます。すると程なく大きな防波堤が。


 幅も広いし足場も高くない。子供連れでも安全・安心な釣り場ですね。

 バス利用でなくマイカー釣行なら、ほぼ釣り場に横付けの便利な場所です。(駐車スペースも広い)

 防波堤は外洋に面していないから波も穏やか。お弁当持参で楽しんでいる家族連れも多いです。


 それでも、そのファミリー向けの防波堤、しばらくの間「クロダイ(体長)日本一」が出た栄光に輝く場所でもあったんです。(現在の日本記録は他の場所に更新されています)


 その馬鹿デカ黒鯛を釣り上げたのは、年若いフツーの釣り好きカップル!

 全くの初心者さんというわけではないが、その道ウン十年の大ベテランというわけでもないんだ。


 船越波止はカタクチイワシ以外にも、サッパやコハダ(コノシロの幼魚)、サヨリなどが回って来るし、コッパグロ(メジナの幼魚)やミニメバル、トンマ(ヒイラギ)にイナ(ボラの幼魚)は居着きで住み着いています。

 だからスズキやサワラ、アオリイカにエソといったフィッシュ・イーターも結構濃ゆい。


 それで記録物のチヌ(クロダイ)を釣ったカップルは、スズキを釣ってみよう、とサビキに掛かってきたカタクチを『ダウンショットリグ』で泳がせてみていたそうな。

(下オモリ仕掛けとか胴付き仕掛け、と言わすにダウンショットと言っているところから、たぶんバスをやっていた人のように思われる)


 するとズン! とアタリが来て、大騒ぎの後にタモに収まったのが「日本記録」だったわけですね。


 なんだか宝くじの高額当選者の体験談みたいな話だけれど、まごうこと無き事実なのだよ。

 宝くじだって、買わなければ当たることも無い。

 ただ逆に言うと、買っていれば当たることも有るわけです。

 巨大魚も、竿を出していさえすれば……そこがどんな小場所であっても、いつか食い付いてきてくれるかも知れませんよ?

 なにせ海は繋がっているんですからね!


 202号線 室見橋近くに、以前「フィッシングK」という釣具屋さんがあって、その日本記録だったクロダイの魚拓が飾ってあったのだけれど、見るたびに「すげえなぁ」と思ったものです。


 残念なことにフィッシングKは閉店してしまったのだけど、あの堂々とした巨体の魚拓は今でもハッキリと覚えております。

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