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episode 45

悪びれることなく弥一は言った。

弥一が言うには仕事柄、高級ラウンジでの接待が日常的に行われていて、しかもその料金のほとんどが自前なのだと言う。かかる費用は万単位で時には数十万。それが事実なら確かに高給取りであっても一瞬でお金は飛んでいってしまう。

「これも仕事のうちなんだ。それにプレゼントを渡して、顧客から営業の情報をゲットするだけで、浮気じゃないからな」

ほっとした反面、違う不安が募る。壱花がおずおずと言う。

「それって……たくさんお給料を貰っても、全部仕事に使っちゃうんじゃ、あんまり意味がないような気がするけど、」

「バーカ。金子に勤めてるってだけでステータスになるだろ? 合コンでも、ハイスペって喜ばれるんだぜ。……ってか、俺は行かないけどな」

誰のためのステータスなのだろうと思う。いや、わかっている。壱花のためではない、弥一自身のためのステータスなのだ。

それでも。

別れたくない。

弥一が腕を回してきて、壱花をぐいっと抱き寄せる。

「壱花、絶対に浮気すんなよ! 愛してるからな」

「やっちゃんも、う、浮気しな……」

「俺はいいんだよ! 信じとけ」

そのまま深いキスをして、弥一が壱花のワンピースのボタンを外し、洋服を脱がしていく。

弥一は壱花を抱いたあとは必ず、「服装も地味にしとけよ! コンタクトにしたら許さないからな!」

壱花は頷くと弥一の背中に腕を回して、すがりついた。


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― 新着の感想 ―
[良い点] やはり人物の書き方が匠です。 違和感が無い!  それぞれが、なんつーか。 そうだよね、そうなるよね。 って感じです。 [一言] だからと言って、弥一に同情はしてませんが、なんか、互い…
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