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 黒染めイタチ討伐を一旦中止して、俺はメアリー様と一緒に屋敷へと帰ってきた。

 馬車に揺られ疲れて固まった体をほぐし背を伸ばしす。


「んー」


「疲れているとこ申し訳ないけど、後で私の()()()()()()()。ご褒美をあげるわ」


「ッ!?、今直ぐでも!」


「無理に決まってるでしょ。今から私はこの()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。今は眠らせているけど、牢に入れた後ここ数日何も食べさせてないから、目を覚まさして食事を取らせないといけないわ。それに、腐っても勇者だけあって屋敷にいる兵士では逃げられる可能性があるから、魔法で拘束したり力を封じておかなくてはいけないの。その処置をするため私自ら連れて行かなければならないわ」


 確かにメアリー様の言う通りだ。この屋敷で一番強いのはメアリー様なのだから一番適任だ。

 ……だが、エイジ達の処罰を考えると少しだけ後ろ髪を引かれる思いになる。

 いくら恨みを覚えるほど嫌っていても、一時はパーティーを組んでいた奴等だ。万歳して喜べるほど、俺はクズに堕ちた覚えはない。

 しかし、エイジが黒染めイタチの封印を解いたのは事実だ。被害も沢山でており、死人だってでている。

 俺以上に恨みや憎しみを覚えてる人もいるだろうし、俺の一存で決めれる事ではない。

 精々、苦しまずに死ねると願うぐらいしか俺に出来ることはない。


「そういう事だから、後で私の寝室に来るのよ」


「……ちなみに、後と言うのはいつ頃で?」


「そうねぇ、……今は昼頃だから夜に来なさい。」


「分かりました」


 まぁ、ご褒美を貰える事は確定なので、夜になるまで楽しみに待っていよう。体に疲れも溜まっているし、休むにはちょうど良い時間かもしれない。

 

「では、夜に伺いますメアリー様」


「ええ、楽しみに待っていなさい」


 ーー俺はメアリー様と分かれ後、自分の部屋に向かった。

 部屋に入った瞬間ベットに飛び込み、宿のベットとは違うふかふかさを体全体で味わう。

 

「あぁ、帰ってきた。また黒染めイタチを探すの再開しないといけないから、ある程度したら戻らないといけないけど、今はこの瞬間を楽しもう」


 俺はふかふかのベットで夜になるまで寝ていようと目を瞑った時、ふと、メアリー様の言葉が頭に過った。


()()()()()()()()()()()


 ん? 寝室? …………ッ! 寝室ーー!?


 そうだ! 今更ながら当たり前のように聞いていたけど、メアリーに寝室に来るよう呼ばれたんだ‼

 まさか……()()()()()()()()() 

 イヤイヤまさかそんなはずがない!?

 流石に、黒染めイタチ討伐が終わっていないのに、ご褒美として破格過ぎる。

 ……でも念のため……シャワーぐらいは浴びておくか。

 そんな事があるはずないと思いながらも、僅かな期待を込めて準備だけはしておこう。

 

「念のため、念のため」


 と自分に言い聞かせるように言いながら部屋を後にする。

 

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