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 村に着いた俺は、黒染めイタチの情報を聞いて行った。


 そして、目的の情報二つが手に入った。


 一つ目の情報。


 どうやら本当に黒染めイタチはまだ生きているようで、目撃情報があった。だが、最初にした時とは違い目撃情報が少ない。


 まぁ、百をも越える黒染めイタチをメアリー様が倒したのだから目撃情報が減ってもおかしくはない。

 黒染めイタチが絶滅していないということは、オリジナル体も生きているということだが、恐らくだがオリジナル体は深い傷を負っている。

 そうでなければもっと分裂体の黒染めイタチが産まれ、目撃情報が数多くあるはず。

 

 そう考えると今がチャンスだ。

 弱っているなら俺でもオリジナル体の黒染めイタチを倒す事が出来る。


 先ずは、俺のスキル『影の記憶(シャドーメモリー)』を使って探しだし見付ける。

 前回の捜索では使う前にエイジ達の事があり前々使わなかったが、本来は捜索などの情報収集に向いていいるのだ。


 たとえば分裂体の黒染めイタチを倒し『影の記憶(シャドーメモリー)』を使って記憶を遡っていけば、必然的にオリジナルがこの分裂体を産んだところまで辿る事が出来る。


 たとえ記憶を辿ってその場所にたどり着いてもオリジナル体はいない可能性が高いが、無闇に探すより可能性が高い。

 もし、最近オリジナル体に会っていたらラッキーといったところか。


 これが本来の『影の記憶(シャドーメモリー)』の使い方の一つだ。

 

 ……まぁ、メアリー様にはえげつない使い方を命令されたが……

 他の貴族の弱味を握って潰すって本当にヤバイ。

 その考えもだが、その行動力もだ。


 メアリー様はこの国を滅ぼし作り替えた後、自分が王になると言っていたし、これからもっと色んな人の弱味を握ったりするため俺の『影の記憶(シャドーメモリー)』を使う事になるだろう。


 その為、メアリー様の後を付いていくために今度こそ俺が黒染めイタチを倒す。こんなところで失敗している場合ではない。


 一先ず黒染めイタチについては作戦が決まった。


 そして、もう一つの手に入った情報、……エイジ達の情報も手に入れる事が出来た。

 流石は腐っても勇者、それほど大きくないこの村でも勇者という知名度のお陰で、一つだけだが気になる情報があった。


 どうやらエイジ達はまだ黒染めイタチを討伐していっているらしい。

 そして、それを聞きやっぱりエイジ達の行動は不可解だ。

 前にも言ったが、黒染めイタチはエイジ達の好むただ強いだけの簡単な魔獣ではない。分裂して数を増やす面倒な魔獣だ。

 しかし、不可解な行動の理由を聞こうにも最近囮にされて死にそうになったばかりだ。直接会うわけにはいかない。


 オリジナル体の捜索と平行して、エイジ達には会わないようにしながら不可解な行動の理由を探るしかない。


 もし、エイジ達が身に付けていた物などがあったら『影の記憶(シャドーメモリー)』で簡単に理由を知る事が出来るかも知れないのだが。……まぁ、そう上手くはいかない。地道に頑張っていくしかないだろう。


 目的が定まった俺は、黒染めイタチとエイジ達、この二つを追っていくため村を後にする。


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