プロローグ
書いちゃったァァ...
よろしくお願いします...
本。それは、知識の記録を守るもの。人々に娯楽を与えるもの。未来への希望や、過去の過ちに気づかせてくれるもの。
この世界にはさまざまな本があり、その分だけさまざまなストーリーがある。
君がいまいる世界もたくさんの本で溢れているだろう。
あっ、本といえば男と男が服をはだけさせてた薄い本を持ってたマルクはどうしたんだっけ...どんな本なのか聞きそびれたし...今度聞いてみよう。すこし嫌な予感がするけど..
おっと、話がそれたね。
この物語は「君」がいる世界ではない別の世界、別の時代で本を守るため、そして未来へ遺すために戦った..
とある人々の物語だ。
ところで、今この本を読んでいる君はどうして僕が特定の人物に語りかけるように、しかもまるで自分に対して語りかけているかのように書いてあるのか不思議に思っているだろう。...思ってるよね?頼むよ?
まあともかく、僕は君がこの本を読むことを知っていた。なぜかって?僕には「時詠み《ときよみ》」の力があるからだ。簡単に言うと未来を見ることの出来る力さ。だから、君がこの本を手に取り、読むことを知っていたし、今、この文章を読みながら驚いた顔をしていることも知っている。
そろそろ僕が誰かという事も気になってることだろう。
僕は「語り手」。こっちの世界で起こった出来事を記録し、物語にしたしめ、他の世界に配る者。
長々と書いてしまったけど、僕にとっては本の記録を残すために重要なことなんだ。許しておくれ。さあ、これがこの物語のプロローグであり、前書きみたいなものだ。この物語は本当にあった出来事だけど君のいる世界では起こりえないことだ。気楽に、楽しく読んでもらえると僕も彼らも喜ぶ。
次は君の世界で物語の題材を集めようかな...
そうそう、大事なことを忘れていたよ。この本のタイトルを伝えて、物語を始めなければ。
この本のタイトルは----------------
頑張る(´・ω・`)