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詩集

蝉と僕

作者: 愛松森

空が染まる 暁時<あかつきどき>

明星は まだ 僕を見下ろす


今日の始まりを告げる蝉の声

命の終焉を迎える 切れ切れの蝉時雨

いつが始まりで いつが終わりなのだろう


七日の命

真夏の刹那に何を成そうというのか

力の限り 泣きわめき 何を成そうというのか


八十年の命

僕は何を成せるだろうか

ただ 平々凡々と日々を送るだけの僕が

何を成せるのだろうか


必死で七日を生きる 蝉

なまけて 扇風機の前に陣取る 僕

命を燃やす 蝉

命をふいにする 僕


今日だけでもやる気だそう

クーラー切って 窓開けて

蝉の声聞きながら 今日の僕は机に向かう


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― 新着の感想 ―
[一言]  ほんと、人間ってなにをしてるんでしょうね。  蝉を見習わなきゃ、ってなります。  素敵な詩をありがとうございました。  
2016/07/29 18:41 退会済み
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