第一話
「転生に興味はありませんか?」
は?今なんって言った?転生?
「は?転生?」
俺はもう一度聞き直した。
「はい!転生です!!」
やはり聞き間違えでは無いようだ。
「なんで俺を転生させるんだ?」
俺は素朴な疑問を聞いた。
「貴方は転生すべき人間だからです。」
なぜだ?俺は前世で何か偉業を成し遂げたわけでもない。特別、身体能力が高いわけでもない。人並み以上に意思が強いわけでもない。
そんな何も取り柄もないただの人間をなぜ転生させるのか俺はわからなかった。
「理由を聞かせてくれるかな?」
俺は神に聞いた。
「貴方は他の誰よりも、優しいではありませんか。」
ー驚愕した。そんなことで俺は転生することができるのか、と。
神は話を続けた。
「貴方は自分の命を投げ売ってでも人を助けた。これは誰もができることではありません。これは貴女自身の誇れるでとす。」
俺は、涙を流しそうになったこんなにも自分を評価してくれる人はいなかったからだ。
この神にあえてよかった、と思っている
「ありがとう。俺は転生することが運命なんだな」
俺は今まで通り自分の運命を受け入れて生きていこうと、思った瞬間だった。