第一話 佐鳥研究所
僕は今佐鳥さんのお父さんの研究所に向かっている。
「えっと...こっちだっけ?」
普通に迷いそうになるが、しょうがない。商店の名前なんて覚えづらいから。
そして今、僕の目の前には「佐鳥研究所」と書かれた看板が。
「ここにあるのか。よし、入ってみよう。」
ガチャ。
カギとかはかかってなかった。そしてそこには数人の研究者の姿が。
「おや?お客さんかい?」
研究者の一人がそう言う。
「ああ、そういえば茜が友達を呼んだって電話で言ってたな。入ってくれ。」
佐鳥さんのお父さんだと思われる人が呼ぶ。
部屋は会議室のような感じだ。
「あ、失礼します!」
「茜からは人体について聞きたいことがあると聞いたけど、何を聞きに来たんだ?」
僕は体内のエネルギーについて話す。
「僕は体内には何かエネルギーがあって、だから生きているのではないかと考えているのですが、どこを調べてもそんな研究は見当たらなくて... 何か知っていることはありますか?」
「体内の...エネルギー?そんな話は私も聞いたことがない。どうしてそう思うんだい?」
「最初は熱を出した時に強いエネルギーみたいなものを感じて、体内にエネルギーがあるのではないか、と考えました。まあそれは結局免疫の反応だと思うのですが、やはり細胞が生きるということは、何かのエネルギーが関係しているのかもしれないと思って。」
「面白い考えだが、実際あるとすれば...細胞の中では酸素と栄養が燃焼してアデノシン三リン酸になるのだが、その燃焼がなぜ起こるのかは正直よくわからないところだ。アデノシン三リン酸が少量使われて、化学反応を起こすというのが現実だが、まずなぜそれで反応が出るのか、まずなぜ燃焼という現象が存在するのか。それはわからない。そこに関与しているのかもしれないな。」
最後の方絶対韻踏んでるよね。
「これはもしかしたら実際にあるかもしれないぞ。私たちも細胞についての研究をしているのだが、こういった視点は初めてだ。研究してみるのも面白いかもしれない。」
「すごいアイデアの持ち主ですね。この人を研究所に入れてみたらいいんじゃないですか?」
研究員の一人が言う。
あれ?なんか巻き込まれそう?
「確かにそうだな。よし、君、うちの研究所に入らないか?」
...は?
決断が早い。そのうえ僕は今中学生だぞ。何をさせようとしているんだね。
「...まあ、とても良いとは思いますが、まだ僕も中学生なのでどうなのか...」
「何を言っているんだ。この考えをサラッと出せるのなら高校レベルはもうあるだろう。もうじき大学レベルにもなるんじゃないか?」
...何も言えないかも。
小学2・3年生ごろから中学化学面白いとか言ってた子供ですから高校レベルはもう行ってるはずだね。
...やってみようかな????
「...わかりました。もちろん中学校と両立させる前提で参加させてもらいます。」
「よし、決まりだ。この研究所5人目のメンバーだ!」




