言葉とともに死んでいく
たかしくんにいじめられていました
つらいのでしにます
しねる→A
しねない→B
A
なんてかわいそうなんだ! こんなにも追い詰められていたとは
気づけなかった私はバカだ
我々はたった今
一つの若くかけがえのないものを失った
B
あれから二十年
おれはたかしくんの幻影に苛まれながら
みじめにクソッタレに生きている
あいつが憎い、おれの人生を壊したあいつが
こんな人生捨ててやる!
しねる→A’
しねない→B’
A’
うわーこいつしんだよ
孤独シですって、エエーッ
やあねえバスタブで匂いがすごいわ近所迷惑
小学生の頃いじめられてたからーとか
三十にもなって? カッスやな
B’
おれはおれはあいつのせいでおれは
おれの人生は
人がこわい社会がこわい普通がこわい
親がしんじまったおれはもう終わりです
あのときあのときあのときあああああしのう
しねる→A”
しねない→B”
A”
あっ先輩お疲れっす
今日の現場は?
あーこんな感じっすね
なんまんだぶなんまんだぶ
B”
おれはなんのために生きてきたんだろう
しねない→B”’
B”’
神はいるんだ!
(SOREDESUKUWARERUNARASOREDEĪNJANAIDESUKANEE)
(OPPAI)
人は人を幸せにするために生まれてきたんだよ
とてもいい言葉
五人が五人を幸せにするのと
十人が十人を幸せにするのと
比率は変わらない
なら人ってもっと少なくていいよね
じゃあおまえがしねって?
よくわからないものを芸術として落とし込んでいる
納得している
おめーらは救われたがっている
バカだ
(OPPAIWO)
ごめんなさい、ごめんなさいと
心を殺して泣いてる女は
優しいんじゃない
めんどくさがりだ
神さまのせい あいつのせい わたしのせい
楽チンだ
自分いじめによって、何かを償った気になっている
不幸を撒き散らしているだけ。
(OPPAIWOKUDASAI)
笑いはベストセラー
哀しみはロングセラー
愉快な物語よりも 報われない物語のほうが
深く 強く覚えている
忘却は健康な証拠で
幼少期の愛された記憶は ふんわりとしか覚えていないが
あの日の傷は くっきりと
からだにも 心にも
わたくしはことばの げぼくです
わたくしは ことばさまなしに なにもできない
まともにやっていかれません
ことばはときに わたくしのこころをつつきます
わたくしはことばに こころごと
わたくしをしばりあげてもらうのです
先生は言った
六年生、最後の年です
時間を有意義に
有意義とはなんだろう
「そもそも無意義って?」
無意義、無意義とは
なにもしてないこと
「なにもしてないって?」
ゴロゴロしてること
生産性がないこと
「生産性って?」
人の役に立つこと
社会で生きるってこと
「社会って? 生きるって?」
社会は社会だバカヤロウ
おれたちゃ人間で、社会の中に生きていて
無人島じゃないんだから
お猿さんじゃないんだから
「ねえ、なんで生きてるの」
生きてるから生きてるんだよ
「それって有意義なの?」
知らねえよ
(ONEGAIDAKARA)




