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めぐる

作者: 晃明

春を迎えるって少し複雑な気持ちです。



よかったら読んでください。




3月某日。



僕はここの地で何度目の春を迎えるのだろう。



1年はほど良い長さに出来ていると思う。



忘れた頃に、でもまだ感覚が体に残っている内に季節は戻ってきてくれる。



春の空色は優しくも曖昧で少し意地悪にも思える。

僕を包んでくれるその青は僕を不安にさせる。




学校帰りにいつも擦れ違う木の枝は蕾をつけ、いつ花を咲かせようかじっくりと考えているようだ。


やがてあの花も開き、そして散って行くのだろう。




心地好い風は自転車を漕ぐ僕の背中をそっと推してくれる。



その風に乗って来る微かな花の香りは僕を惑わす。



僕は目を閉じて胸いっぱいになるまで深く呼吸する。匂いは僕の体いっぱいに染み渡る。




目を閉じていても感じるこの柔らかな日差しは僕の全てを受け入れてくれる。



春は遠い思い出を再び僕のもとへ運んでくる。


行ってしまった君に一瞬だけ会わせてくれる。



この暖かい日差しに包まれて、風を切る様に去って行った君を、


あの空の青に溶ける君の背中を僕は見送ることしかできなかった。



君と僕が共に春を迎え、送ることはできない。



それでも僕はまた春を待つ。



それを教えたのは君だ。



いつか僕も春の一部になれる日を迎えられるだろうか。




このような駄文に最後までお付き合い頂きありがとうございました。



文章が下手な事は承知ですので感想を頂けると嬉しいです。

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