1.初仕事
引き続き文章がおかしくなっているかもしれませんがお許し下さい。
am.6時半
ミーティングの時間になった。
数十名のメイドが各自の部屋から出てきて、少し広めの部屋に集まった。
メイドは10代ぐらいの女子多かった。みんな、ザ・JKみたいな雰囲気がして見てるだけでも眩しい…これからこの雰囲気の中働くのか…
ん?ちょっと待て…?
俺、女装バレたら警察行きでは…?
それだけはまずい…非常にまずい…!なんで俺は後先考えずに応募なんぞしたんだろう…
「次、天苺さん自己紹介して」
「!は、はい」
いきなり名前が呼ばれ、俺はテンパった。
そうだ初仕事だから自己紹介しなきゃいけないのか…忘れてた…
「え、えっと…今日から働く事になりました、天苺 夏目です。よろしくお願いいたします。」
いい感じに自己紹介出来たか…?一応深めにお辞儀をする。
チラ…
他のメイド達の視線が少し集まる。大半のメイドは新しく入る新人なんぞ微塵も興味無いらしい…スマホを隠れて弄っている者も居る。
「はい、天苺ちゃんよろしくね!分からない事があったらここに居る子達に聞けばいいから!」
「はい…」
な、なんとか自己紹介は乗り切った…それにしても新人に興味が無いとは…一体彼女達はなんの為にこの仕事をしているのだろう。俺と同じ給料目当てなのだろうか?
「それじゃ、天苺ちゃんはこの料理を翡翠様の部屋に持っててくれないかしら?」
ガシャン!!
「!?」
厨房の奥から食器らしき物が割れる音がする。誰かが割ったのだろう。さっきまで説明してくれたメイドが急いで厨房に走る。
「とりあえずそれ翡翠様に届けておいて!」
「あ!ちょっと待てくださ…」
行ってしまった…まだ部屋の場所を把握していないのに…とりあえず近くのメイドに聞いてみるか…
「あ、あの…」
「…」
「ちょっといいで…」
「うるさい!今私忙しいの!後にしてくれない!?」
「す、すみません…」
確かに忙しいそうな人も居るが、この人明らかに見た感じ忙しそうじゃ無いんだけどな…
まぁとりあえず料理運びながら部屋回るか…
俺は料理を乗せたワゴンを押しながら部屋をまわる。
※
「ここは応接室か…」
屋敷を彷徨ってはや3分…全くたどり着かない…とゆうかこの屋敷、部屋多すぎだろ…もう似たような部屋7部屋ぐらい見たぞ…?
「ねぇ…そこのメイドさん」
俺は後ろから肩を叩かれた。驚きのあまり、バランスを崩して転けてしまった。ワゴンは…無事だ…良かった…
「だ、大丈夫ですか!?」
そう言い金髪の高校生ぐらいの少年が手を差し出す。綺麗な顔立ちだな…フランス人形みたいだ…
「は、はい…大丈夫です。ご心配ありがとうございます…えっと…」
「あ、えっと初めまして…?なのか?この屋敷の当主の息子の黒縁翡翠です。」
「どうも初めまして翡翠さん…」
ちょっと待て…俺が料理を届ける人は…翡翠様…だよな…?なんてこった…部屋より先に本人にあってしまった…。
「…その料理どこに持っていくつもりなんですか?」
「あ、えっと…その…貴方様の部屋です…」
「…部屋逆方向ですけど…?」
「…」
お互い気まずい空気が流れる…
やってしまった…届けに行く本人の目の前で転けた挙句、部屋が逆方向だなんて…初仕事からダメダメじゃないか俺…
「あ、えっと…」
「これお食事です…あとお見苦しい所をお見せしてすいませんでした…!それでは失礼致します…!」
俺はそう言い翡翠様にワゴンを押し付け、元来た道を走って戻った。
「あ、ちょっと…!手袋忘れて…行っちゃた…」
※
「俺の人生終わった…」
最悪だ…気まずさのあまりに逃げるだなんて…初日からクビ確定じゃないか…どうしよう…終わった…。
しかも手袋ワゴンに乗せたまま忘れるだなんて…もしクビ回避出来たとしても、翡翠様と会うと気まずい…
どうしたものか…
「本当にごめんなさいね…部屋を教えて無くて…大丈夫…?」
途中まで説明してくれていたメイドが俺の傍に駆け寄る。どうやら落ち込んでいる俺を見かねて心配してくれたらしい。
「いえ…大丈夫です…それより食器は大丈夫でしたか?」
「えぇ…少し喧嘩になって思わず割っちゃったらしくて…」
彼女は、少し困ったようにため息混じりに話す。話によるとここのメイドは少し問題があるとか無いとか…。だから朝のミーティング中にスマホを弄るメイドもちらほら居たのか…。とんでもないところに来てしまったな…
「天苺ちゃんはあと部屋の掃除したら今日のバイト良いわよ〜初仕事で結構重要なやつやって貰っちゃったし…」
「あ、ありがとうございます…」
この人とっても優しい…ベテランだからこその安心感何だろうか…
「応接室と倉庫を掃除してくれるかしら?倉庫は右の道を行って突き当りね?」
「はい。分かりました。」
さぁ気お取り直して業務に励もう…給料いい分ちゃんと働かなければ…
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