表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/8

第4話 再会の地へ

 米の神様達?をありがたく召し上がり、俺とシズクは街の中心に向かうことに。


 ビジネススーツに袖を通すと、目の前にゲームで見る様なステータス画面が現れた。身体状況が表示され、スーツの耐久力ゲージが見える。


 スーツを着る翔の姿をニコニコした顔で見ていたシズクが口を開いた。

 

「見た目は普通のビジネススーツだけど、このスーツはこの世界でご主人をサポートしてくれる。神機と同じく、意志と感情に反応して変化し、特定の能力を発揮するの。それがこの『世次元』で生き延びるための鍵になる。」


 人差し指を立てながらシズクはドヤ顔で説明した。


「具体的には?」


「例えば、そのスーツには自動防御機能が備わっています。攻撃を受けた時、スーツが反応して防御を強化する。攻撃を仕掛けるときは、スーツが攻撃力を上げるようにアシストしてくれるの。」


 シズクの説明を聞きながら、俺はスーツの感触を確かめる。見た目は確かに普通のスーツだが、感覚は言ってみれば何も着ていない様な感覚。普通、服を着ていれば肌に触れる風は遮られるが、このビジネススーツは風を感じる。そして、服の重さを一切感じなかった。これが俺の意志と結びついているという事かもしれない。


 次にシズクから神機になったビジネスバッグの説明を受ける。


「ご主人。先ず神機には式神が宿ります」


 そう言ってシズクがパチンと指を弾いたその瞬間、突然神機が震え出し、神機の中から勢いよく無数の黒猫が飛び出した。黒猫達は彼女の指示に従って辺りを索敵し始める。


「これも隠された機能の一つ、式神だよ。敵の動きを察知したらすぐに知らせてくれるの。これで私たちが安全に動けるようになります」


「!!」


 黒猫達は半透明で実体はなく、あらゆる物体を通り抜け移動している。宝石の様に蒼く輝く目は周囲を索敵していた。


「え?!.……可愛い」


 俺は萌……。感心しながら式神が周囲を警戒する様子を見守った。

 

「でも気をつけてね、ご主人。式神は長時間は顕現できないから、使いすぎには禁物だよ」


 ジズクがパチンと指を弾くと式神達は神機の中に戻って行った。


「了解。頼もしい神機で心強いよ」


 シズクは嬉しそうに笑顔で応えた。


「あとねご主人、式神を呼んだ後に両手で指を弾くと式神は神使になります。神使いは攻撃がメインの式神で数の多い敵に出会った時は、式神を神使にして戦うのがお勧め」


「神使ね」


「式神が神使になると圧倒時な攻撃力を得られるけど、神使でいられる継続時間は式神の時より更に短いの。だから使い所は考えて」


「わかった」


「あとね。ミサイルも入ってるの」


「…すごいな」


 流石に冗談だろと思いながら俺は神機をまじまじと見つめた。


 一方、シズクは腕を組みながら誇らしげにうんうんと頷いている。そうして雫の説明を受けたあと実家を後にした。


 最初に向かうは商店街。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ