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プロローグ
(数時間前、迷いの桜林で)
「はぁー、これで何個目だよ、桜包」
「当たりなら、桜霧、外れなら小破裂」
「それで、どうする?」
「一応、剣でつついてみるかぁ」
ツンツン、ムクク、シュー「くっ、マジかよ、ここで、稀に当たるとか、桜霧で視界が・・・」
「ヨシノ、頼む」
「了解、霧払い」ビューン
「・・・・!」
「グルル、ピャァァァ」
「くそ、もう近くまで来ていたのかぁ、霧獣に霧虫・・・というか囲まれているなぁ、我々三人だけで対処しきれるかな」
「枝垂れ(しだれ)、桜花、気を抜くなよ、霧獣、霧虫は手強い(てごわい)ぞ」
「ソメイヨシノ、お前もな!」
「誰も失わず、この桜林を抜けるぞ」 「了解」