暗躍
ここはロッククッキーのどこか・・・・金属の壁と扉、石造りの床、高い天井、陽光を拒む屋根、無機質で冷たく非情な雰囲気のある部屋を吊り下げた明かりがほのかに照らしている。
「ふふふ・・・。俺達の計画は順調だな。ギャラクティカスーパーワームを導入してからというもの実に多くの資金を得ることができている。略奪で得た資金で密貿易をしてより高性能な武器を得る。この調子でいけば帝国の首都を制圧できるだけの武力を得るのもそう遠い話ではないだろう。」
黒いローブに身を包んだ金髪の男は不敵な笑みを浮かべながら陶酔気味に語る。
「リーダー、そのギャラクティカなんたらってのやめねえか?」
ギャングらしい格好をしたパンクな男が不服そうに言う。
「なんだと!ギャラクティカスーパーワームって名前格好いいだろ!お前これのよさがわかってないのか?」
ローブの男はやや子供じみた風に怒鳴った。パンクな男が更に反論しようとした時、重厚な金属の扉が開き、少年が一人息を切らして入ってきた。
「リーダー!見慣れない顔の強いやつが町に来ている!」
「なんだと!?帝国軍のやつらか?」
「わからない!でも魔法を同時に複数詠唱して鞄を奪った俺を追いかけてきた!追いつかれそうだったんで緊急用のあれ使っちまったよ!」
「なるほど。よし、お前は休め。俺がそいつに落とし前つけてやるからよ。俺達の邪魔するんなら消えてもらわなくちゃな。お前ら、Bブロック付近の連中締め上げてその生意気なやつの情報を集めてこい。」
ローブの男は部屋にいた不良らしき連中にそう指示した。
「おうよ!リーダーが出るまでもなく俺らだけでカタがつくかもな。」
そういって連中は金属扉を開けて外に出ていった。
ぱっと見中世くらいに見えるかもですが、進んでいるところの文明レベルはかなり高めです。魔力の研究が非常に進んでおり蒸気機関に近いものが既に作られています。帝国の快進撃は工業の発展に伴う物資の大量生産と武器の性能向上によって実現しており、それ以外の国では工業化が不十分であったために多くの国が帝国の支配下に入りました。




