第3話~大人気配信者様~
ランクマッチは普通のマッチと違い、絶対に3人パーティとなる。いつもは私とブルークとブルークの友達(日によって違う)の3人でやっていた。ブルークの友達なんだからプロゲーマーだろう人とブルークでプロゲーマーが2人もいるせいでランクマッチはあまり楽しめない。最高ランク帯だから周りもけっこう強く、普通の試合よりも楽しいはずなのに。まぁ今日はそのブルークがいないから目一杯楽しむつもりだ。
「ランク行くぞー!」
と、意気込んだはいいもののあまり楽しめていないですね、はい。いや、ランクマッチが楽しくないわけじゃないんだよ?さっきも言った通り最高ランク帯な訳で、ほとんどがフルパだし?まぁなにが言いたいかと言うと、そもそもマッチングしません!なんでよ!ふざけるなよ!どうして私のゲームの邪魔をするんだぁぁぁぁ!!!!と、心の中で悲鳴をあげていると願いが通じたのかようやくマッチングした。
マップは荒廃都市だ。昨日ブルークと最後にやった試合も荒廃都市だった。このマップは建物がそこまで高くないし、見通しもいいからスナイパー使いとしてはうってつけである。スナイパー以外も普通に使えるんだけどね、やっぱりスナイパーってかっこいいじゃん?女の浪漫だよっ。とか言ってるうちにロビーのような所にワープした。このロビーは試合がはじまるまでパーティの人たちと待つ場所だ、その間、作戦を練るもよし、交流を深めるもよし、なにをしてもいい。
ロビーにワープするとすでに二人女の子がいた。両方女の子なのはありがたいなぁ、やりやすいし。とりま挨拶かな。
「こんにちはー」
「あ、はいこんにちは!って、え、可愛い。いいなー可愛いなー、うふふふ」
え、なに、なんか笑い方ヤバいな、危ない人かもしれん。
「あの、どうしました?」
「いや、なんでもないよっ、ぐふふふ、
アイタッ」
「こーら、怖がってるじゃないか。ごめんね、僕はメグミって言うんだ、この子はアイ。よろしく」
と、戸惑っている私を助けてくれたのはもう一人の青髪の女の子だった。てか、一人称僕なんだ。
「これはご丁寧に、ヴァイオレットと言います、こちらこそよろしくお願いします」
「さっきはごめんね、アイは可愛い子が大好きでね、可愛い子を見ると見境がなくなってしまうんだ」
「あーいえ、大丈夫ですよ。ちょっとびっくりしただけですから」
「そう言ってくれると助かるよ。ほら、アイ、ごめんなさいは?」
「ヴァイオレットちゃん、ごめんね」
「先ほども言いましたが、大丈夫ですよ」
可愛い子を見ると見境がなくなるって、難儀な性格だなあ、っていうかなんかこの二人見覚えあるな。どこで見たかなー?と考えているとメグミちゃんが話しかけてきた。
「ねえヴァイオレットちゃん、もしよかったら敬語はやめない?私たち今から一緒のパーティなんだからさ。あ、よかったらだから、無理しなくていいよ」
「いえ、無理じゃないです。じゃぁ、お言葉に甘えて、よろしくね?ア、アイ、メグミ///」
「グハッ」
と声をあげ、後ろで話を聞いていたアイちゃんが崩れ落ちた。
「だ、大丈夫⁉︎」
「あー、うん、大丈夫だよ。ただの発作だから」
発作って大丈夫なんだろうか、いや大丈夫って言ってるから大丈夫でしょ。にしても.........おっぱいでかいな。ん?なんかデジャヴ、ってあぁ!!
「あのもしかして、プラネッタの人だったりする?」
「あぁ知ってくれてたんだ。なにも言われないから知らないのかと思ってたよ」
マジかー、