第13話~会見前ってめちゃくちゃ緊張するよね~
「そろそろ出番っすよー。準備お願いしまーす」
と、控え室を堪能していた時に聞こえてきたのはテレビ局に入った時、最初に案内を申し出たスタッフだった。
「真城さーん?」
「はい。今、行きます」
とうとうこの時がきた、心臓の音がうるさいぐらい響いてる。私は今日からプロゲーマーになる。そのことに実感がまだ湧かない。ブルークと離れたくない一心だったけど早まっただろうか、いやでもブルークは私を肯定してくれた。ならばその信頼に応えなければ、とりあえずはこの会見を乗り越える。それから、
「わっ!!!」
「きゃああ⁉︎」
「おおう、そんな驚く?」
「ブルーク‼︎やめてよそういうの⁉︎心臓止まるかと思った!」
「いやだってこれから会見だってのに浮かない顔してるから緊張ほぐしてあげようと思って」
「もっと違う方法なかったの、?」
「ごめんって、後でなんか奢るよ」
「当たり前よ!」
これから会見だってのにいやになるくらいいつも通りなブルークがとても羨ましい。これがプロゲーマーの余裕か、その余裕を分けて欲しいと思いながらも少し気分が落ち着いた自分がいるのが納得いかない。
「…………….ありがと」
「なんか言った?」
「何も言ってないよ」
「?いや絶対なんかいっ「何も言ってない、いいね?」………はい、」
ふぅ、危ない危ない。私一人で会見に出ないといけなくなるところだった。…………もし聞かれていたら抹殺しなくちゃならなかった。
「ッ⁉︎」
前を歩くブルークが身震いしたように見えたけど気のせいだろう。
「ここだよ、大丈夫ヴァイオレット?」
「だ、大丈夫、だよ」
「大丈夫じゃなさそうだね。緊張してるヴァイオレットっていうのも新鮮でいいね」
「悪い?」
「いいや、全然。慣れてないなら当たり前さ、まあでもプロになればこういう機会は増えるだろうから段々慣れていってよ」
「わかってる」
「それじゃあ行こうか」
少し短めですみません。サブタイトルの感じから私が会見したことあるみたいな感じでてますけどもちろんないです。はい、当たり前なんだよなぁ。てか、ヴァイオレットめちゃ可愛くね?書いててニヤニヤしてます。