閑話休題
閑話休題です。
よろしくお願いします。
閑話休題
殺人鬼
人を殺す鬼として、人生を過ごしてきた。
勘違いしないで欲しいのは、自分を人を殺すことで快感を得るような変態とは思わないで欲しい、気持ち悪い。道端で石ころをぶつけられただけで、相手を殺すような短気なやつでもなかった。生まれてきたことは、後悔させるけど。相手の優れている点に嫉妬し、殺すような見苦しい行動もとったことはない。自分は完璧だったから。他人の富を、殺して奪ったこともない。金に価値はない。人を殺してみたかったなどという、興味本位で殺人を犯したことはない。自分の力を誇示するために殺したこともない。殺人に誇りもクソもない。動機もなく人を殺すような精神病質者でもなかった。いつだって犯行動機があった。
多くの人間たちを殺めても罪悪感もなく、図太く、生をまっとう出来たのは、殺した人間が見苦しい豚だったからかもしれない。見苦しい豚の基準とは、そいつが生きている限り生み出す害悪の数と質で決めていた。決して、無闇に殺す人間を選択するわけではないから安心して欲しい。
殺してもいい人間とそうでない人間をきちんと選別してきたとはいえ、殺人は許されない行為である。
人間は生きて行く上で、いのちを奪った。
殺し、肉を喰らった。感謝しながら。
自分もそうだった。
人を喰らうために殺した。
肉を喰らった、感謝しながら。
人を殺す鬼 殺人鬼だった。
また、読んで頂けたら幸いです。