表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

それでも窓の外では

作者: 篠原司

大切な人に裏切られた

信じていたのに 慕っていたのに

それはいとも簡単に

その人にとって、わたしは一体何だったのかな


笑っていた 嗤っていた ワラッテイタ


もう、誰も信用できない


ねえ、どうして人は簡単に裏切るの

信用ってなに? 絆ってなに?

言葉は、人を騙すためにあるの?


もうなにも見たくない

もうなにも聞きたくない


部屋に籠もって雨戸を閉めて

窓を閉めて カーテンを閉めて

光を一切締め出して


暗闇の中で一人、蹲る

人との関わりを一切絶って

このままずっと こうしていられたら


永遠に続く暗闇に

一人静かに息をする

いつまで生きていればいいんだろう?

いつまで生きなければいけないんだろう?

人生って生き地獄だ

理不尽ばかりの連続で

嘘を綺麗事で包み隠されて

騙され堕とされ利用され


もう 疲れた


ねえ、どうして人は群れるの?

一人でいるのはそんなに悪いことなの?

友達って いなきゃいけないの?


静かに生きていたい


そう願っただけなのに

まるでそれが悪かのように断罪され

まるでそれが罪かのように糾弾され


ああ 生き辛い


雨戸を閉めて

窓を閉めてカーテンも閉めて

一切の光を拒絶して


このまま夜が明けなければいいのに


それでも

窓の外では 日が昇る


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ