3話 治癒
マギアです。
そして、そのストックが切れた。
私は、その傷を癒すために何かをしようと努力した。痛みを抑える方法などを色々と考えていた。しかし、どうやってもその痛みを紛らわすことがなくなった。
しかし、彼の前では強がっていた。
そのあと敵を倒していた。彼は、昔よりも強くなっていた。そのためギルドでは彼の必要性を重要視していて彼だけ依頼を破格の報酬で働いている。普通ならもっと報酬もらってもいいのに一日中頑張っても一食食べるのがギリギリの報酬しかもらえない。私も頑張っても雀の涙だ。
どうしようか?幸いにも彼しかいないので私の傷が見られないのはいい。というか、彼はほとんどここにいない。戻ってくる頃は私が睡眠をとっている時。そしていなくなるのは、日が登るその前に出かける。
私が求めている夢は果てしなく遠く感じるけど...
そして痛みで動けなくなった。
そして、彼が戻ってきた。彼は、そこらへんで取ったような食材を無理やり喉を通しているように感じる。
そして仮眠を取ろうとして近くに横になろうとして彼が私が起きていることに気づいた。
「どうしたの?」
「いや特に。」
そして彼は睡眠をとった。
そして次の日は早く彼は帰ってきた。
その日は彼が早く帰ってきた。
血塗れで。
初めて見るような武器を持っていてそれを地面に投げ崩れ落ちた。そしてしばらくして血を流しながら立ち上がった。少し明るくなったと思ったら血が止まっていた。
「今のは何?」
「魔術を使って少し傷を治した。」
「そうなの。それにしても汚れているね。」
「だから、今から水浴びに行こうかと思って。君も行くかい?」
私は僅かな希望にすがる思いで彼についていった。彼は服を脱いで洗っていた。その水は赤く染まっていた。少しは服を着ていた。
私も全て脱いで、その傷を洗った。とにかく痛い。もう、痛過ぎて痛覚がなくなるかもしれないと思うぐらい。
そして彼が私の方を見た。私は何気なく背中を見せていた。
「その傷は...」
「見たのね。」
「すみません。」
「じゃあ、この傷を治せるかい?」
「できるよ。お詫びにということで許してくれないかい?」
そして彼はすぐに直してくれた。
「この傷はなんですか?」
「国王にやられました。」
「そうなんですね。」
聞いといてその態度は何?そんなことを聞きたかったが全ての痛みから解放された私は彼を許すことにした。
読んでいただきありがとうございます。
次回から魔王討伐のスピードを上げていきます。