7話 決意
その方法があった。彼に好かれないのであれば違う彼を用意すればいい。
こんな単純なことに気づけなかった私をどうにかしたい。精霊を失ったけど、固有魔術は持っている。
これさえあれば、彼に認めてもらえる。それに、彼はいずれ私を求めてやってくるに違いない。
私は、そう思い分身をを作り考えた。分身には、これからどうなるかの計算をしてもらった。分身の考えでは、あまり姿を見せないのが一番いいみたい。
姿を見せすぎると、憧れという存在から身近な存在になってしまい彼からの好意がなくなるみたい。なので、学園の招待状でも作って姿を見せずに彼にあげれば彼は、こちら側に好意を持つ口実ができる。
私のこの固有魔術はできる限り彼に見せるのは間違っている。それを見せてしまうと、嫌われる可能性がある。なぜなら、彼がこちらに来た原因が私だと勘違いしてしまうから...
それを聞くと、彼がなぜ私だけに対して冷たかったのか分かった気がする。
だから、召喚主を殺し姿をできる限り見せずに学園の招待状や身分証を準備しよう。
その時の格好は、彼が来ていた服に近いマントがいい。フード付きの。
私は、今知っている情報を統合して考えた。これまでは、精霊がいたから何かをしながらでも計算することができたけど私が、精霊を殺してしまった。今更悔やんでも意味はないことは分かっているけれども...もし謝れるなら今からでも謝りたい。
そして、過去に行き何をするかを決めた。
彼が来るかなり前に戻ること、まず最初にやることだ。そして、英雄になる。国王からの待遇をよくするために不可侵条約を結ぶ。そして、魔物に対しての工作も行う。
魔術展開。固有魔術時間操作を開始。
魔方陣が広がっていく。彼の為なら私はいくらでも...
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