2話 固有スキル
なんで、私が魔術を使えるのか知りたかった。
しばらく歩いていたけど、何か追いかけられている気がして走り始めた。
その後ずっと追いかけられ続けた。王宮の警備員だろうか?だけど、装備をしている者を撒くのは簡単だった。
そして日が暮れる。私は全くと言っていいほど眠たくはなかった。
なぜだろう?あまり体に疲れを感じない。
街から離れたところでまたこの言葉を叫んだ。」
「フィール」
その瞬間目の前に光に包まれた。
目を開けると、フィーナさんがいた。
「フィーナ。彼は今どこにいるの?」
フィーナは、何も言わなかった。
「言ってよ。」
「落ち着いて聞いてね。彼は、もうこの世界にはいないの。」
「それはどういうこと。」
「だから、もう彼はこの世界にいないの。」
「それって?」
「じゃあ説明するから、聞いていてね。」
「君は一度死んだんだよ。あの戦いの時、そして魔術で彼は君を救おうとしたけど敵の攻撃が激しかったので魔力(命)を削って封印を解除して敵をすぐに倒した。その時には、君の体がすでに持たなくて魔術だけではどうにもならなかった。だから、君を助けるために自分の肉体の魔力を削って君の体を構築し直したそこまでなら、彼は生きていたかもしれないけど、君の損傷はかなり酷かった。彼は自分の固有魔術を全て君に渡して魂を取り返そうとした。それは結果的にうまくできた。そして固有魔術を全て安定させるために魔力を全て君に与えた。封印の部分以外を。そして彼の肉体は全て消えた。そういうことさ。」
「そうだったんですね。」
少し時間をおいてこう聞いた。
「彼のことをどうにかすることはできないのですか?」
「もう、誰も彼に対して干渉することなんてできない。もうこの世には存在しないのだからだけど、君がここで死のうとか考えないことだよ。彼は、君を生き残すために命をかけたんだから。」
私が考えていたことを全て先読みされた。
「まあ、君がこの世界を支配することもできるのだから。」
「それはどういうこと?」
「彼は、固有魔術をかなり持っていたそれは封印され過ぎてそれは効率的に使えなかった。君はこれだけの能力を獲得したのだから統合を繰り返せばこの世界の覇者になれる。彼の意思を継ぐつもりで君はやるべきだよ。」
「そういうことなんですか。」
フィーナさんは色々と教えてくれた。私に欠けていること。そして、彼が残した魔術の数々。その魔術は、彼の場所という場所にあるみたいだ。それを取りに行こう。魔術のサポートは全てフィーナに任して。
そして私も空を飛んだ。
綺麗な空だった。彼と一緒ならどれほど楽しいことだろうか?




