第55話 はい?
お母さんは偉大だ。
第55話 はい?
ここは、再び魔法世界マーリック。
ジパング王国の地下にある『鬼の腮』で岩戸から溢れ出していた魔物の討伐が終わった後、蔵光達水無月家一族とその関係者は上部の城に引き揚げ、水無月航夜の部屋に集まることとなった。
また、航夜達より先に地下の洞窟を避難し、城の一階で待機していた各分家の者達については航夜から指示を受けて、ジパング王国各地にある支配地に戻っていった。
航夜の部屋では、難しかった古文書の件が解決し、緊張も解けた様で、それぞれが数人ずつのグループを作り、談笑していた。
そこにエージの声が部屋中に響いた。
「ええっ!アズマンさんが転生して日本に戻っているかもって?」
「ああ、そうや。ワイもようわからんのやが…それを裏付ける事がいくつかある。」
エージがチョッコの話にツッコミを入れチョッコがそれに答えると全員がそちらに視線を向ける。
「あ、いや、それはないでしょ。千陽子さん?」
「千陽子やあらへん、今はチョッコや!」
魔法使いチョッコ・クリムが、エージの言葉にツッコミを入れ返す。
「いや、でも、何で?そんな事がわかるんですか?!」
「空間におるときに、ちょっとやけどミズハノメが教えてくれた。」
「はい?………」
一瞬、辺りに沈黙が起こる。
「ええ~!!!」
その直後、今度はその場にいた全員がそれを聞き声を上げ立ち上がった。
「ミズハノメ様がですか?」
ヴィスコが若返ったチョッコに目をキラキラさせながら尋ねる。
ミズハノメと言えば、つい先程アズマンを精神界に連れていった女神であり、蔵光達水無月家にチートの力を与えている主神である。
「ああ、そうや、ワイも最初は半信半疑やったからな。そやけど、そのミズハノメから『お前が近々会う予定のアズマンという男は日本に戻る予定だ。彼に会ったら、自分が異世界にいることを日本にいる者に伝えて貰え。他にも言いたい事があれば言っておくように。』って言われたんや。」
「えっと、それって…その話を聞く限りでは転生というよりかは、そのままの状態で元の世界に戻るのなら転移になるのかも知れませんが…」
「そうなんや、ワイも最初は何の事を言っているのかわからなかったんやけど、とりあえずコントのネタ合わせの時にある程度はアズマンに話はしておいたんやけどな…」
「ああ、だから、何かコソコソとアズマンさんと何か話をしてたんですね。」
エージが、チョッコの話を聞いてウンウンと頭を縦に振って納得している。
「そうや、それが裏付ける理由のひとつや、あと、もうひとつなんやけど、それはさっき、アズマンがカルマという女を空間から出した時に確信した。」
「確信?」
「そうや。まあ、ワイもこちらに転生してから300年、まあ、その大半は空間の中なんやけど、まあ人の一生分くらいの時間は経っとるから、すっかり忘れとった。なもんで、最初はアイツの顔を思い出すのに時間がかかったけどな。」
「アイツ?」
「そうや、アイツは香、美山香に瓜二つやった。恐らくアイツは…カルマは香の生まれ変わり、いや逆や香が生まれ変わる前の姿や。」
「香さんって…確か千陽子さんの元チームの…?」
「アイツの事を思い出そうとしたら、急に昔の事を色々と思い出したんでアズマンに伝えといたわ。」
エージはチョッコにそう言われると、視線を天井に向け、香を思い出そうとしている。
エージもこちらに転生して結構な時間が経過しているので思い出すにも少し時間がかかるようだ。
「ああ、生き写しやったわ。」
「た、確かにそう言われれば似てましたね。」
エージもチョッコにそう言われ、頭の中でさっき見たカルマの顔を思い出しながら、記憶の彼方にある香の顔と照らし合わせていた。
「そうや、多分、ミズハノメは転生返しした万紀男とこちらから過去の日本に転生させた香を現在の日本で会わせる気やったんや!」
「まさか…?!」
「せやないと、ミズハノメがワイにあんなことを言うはずがあらへんやんか!」
「そう言われればそうなんですけど…それが本当の話だとしたら、これまでの全ての話はミズハノメ様の掌の上で行われていたということでしょ?」
「まあ、そういう事になるわな。」
「でも、もしそれが本当の事だったとしても、あちらはこちらから見れば異世界ですし、こちらからアズマンさんには確認のしようもないですからねぇ。」
「まあ、それはそうなんやけどな。とりあえず、ミズハノメの言うことがホンマで、もし転生が事実やったら、ワイはクロさんと香に話が通ればエエかなと思ってたから、とりあえずクロさんに話をして貰うように伝言した。」
「うーん、でも、現実主義の警察官である黒山さんがそんな話を信じますかね?」
「そうなんや…やっぱり失敗したかな…でもまあクロさんに話が通らんかったら、別で香の方にはちょっとだけワイがここにおるということがわかる事柄をいくつか伝えて貰いたいとアズマンには言っておいたんや、保険みたいなもんやけどな…」
チョッコはエージの言葉に頷きながら話した。
アズマンには香を指名して話をすれば良かったと思われるのだが…
だが、チョッコは確信していた。
カルマが香の生まれ変わりであることを。
そして、必ず自分の伝言が香に届くことを。
今思い返せば香も自分と同じ様に、幸せな家庭環境では無かった。
それだけに香にはメンバーの中でも妹のように結構目をかけていた。
『香、幸せにな…』
部屋の中のシーンとしている空気を変えたのはヘルメスだった。
「今から思えば私達、結構、色々な事があったわよね。」
ヘルメスが隣にいたオルビアに言うと、オルビアは少し笑いながら、
「今からもっと驚く事がありますよ。」
と応えると、ヘルメスが怪訝な表情になる。
「えっ?どういうこと?」
「ほら、もう。」
オルビアが、そう言うと皆がくつろいでいた航夜の部屋のリビングの中央に亜空間のゲートが作られようとしていた。
「えっ?ちょ、ちょっと!!これって!?」
まさに空間魔法が航夜の部屋のど真ん中に展開されようとしている。
こんな事が出来るのは、自分達の近いところでチョッコとゼリーであり、それ以外ならアズマンやガロヤスミカンダで、空間収納だけでいうならドラゴンの胃袋かマジックバッグくらいだ。
ただ、これを見る限りでは航夜の部屋のリビングにピンポイントで『空中』に空間の揺らぎが起こり、ゲートが出来ようとしているので、人為的であることが明らかだ。
任意の場所に空間を作る事が出来るのはかなり高度な術者となる。
ただ、世界最強と言われる水魔神拳の正当継承者である水無月航夜の部屋に目掛けて亜空間のゲートを作る奴など余程の命知らずの馬鹿者か、とてつもない強者のどちらかだ。
蔵光達はそれが後者だと大変なので全員が身構える。
そして、全員がそのゲートを見守る中、まず人間の足が出てきた。
「えーっと、ここで良かったかな?」
部屋の者の緊張した態度とは対照的に、気の抜けた口調で亜空間ゲートから出てきたのは黒いローブを身に纏った若く美しい女性だった。
航夜の部屋を中をキョロキョロと見回している様子は、どう見ても敵意のある人物には見えない。
「あ、あなたは?」
蔵光がその女性に声を掛ける。
「えっ?あっ、」
その女性は、蔵光やその場にいる者全員が自分の方を注目している事に気付き少しだけ照れたような顔をする。
「サンマーサさん!生きてたのか!?」
そう言ったのはヨルことヨルムンガンドだった。
サンマーサと呼ばれた女性はヨルの声がする方向に視線を向けた。
「あら、あなた…そう、やっぱり森から出ていたのね、まあ、それが正解だと思うわ。」
女性はヨルを見てニッコリと笑う。
「えっ?サンマーサ?それって東の森の魔女とかいう奴ちゃうんか?一体どういうことや?マグローシャさんの話やと死んだと言うかアズマンの『時の魔法』の効力切れで消滅しとるやろうと言うことやったんやけど…」
ゼリーがマグローシャの言っていた言葉を思い出し、口に出したが、それを聞いたサンマーサが両目を大きく開けてゼリーを見る。
何かを考え、答え合わせをしている様に、上や下を見ながらウンウンと頭を振り、しばらく沈黙した後、サンマーサは大きな口を開けて笑いながら話した。
「あははは、さすが、マグローシャさんだ。やっぱり全員に隠してたんだね。」
「何か、訳がありそうだな。」
誠三郎がサンマーサの様子を見て尋ねた。
「そう、私はタイトバイトス皇国の東の森の魔女サンマーサ。ちょっとだけだけど、どうしても話さなければならないことがあったのでここに来ました。」
「来ましたって…、ここには許可された人以外は王国のセンサーが反応して…って、どういうことなの?」
ヴィスコがジパング王国の警備システムの厳重さを十分にわかった上で、サンマーサがそれに反応しないことに違和感を抱く。
例え、それが亜空間から現れた者であったとしてもシステムは侵入者を見逃すことはないはずだったからだ。
「どういうこと?」
それをわかっている蔵光も部屋の主である航夜の方に顔を向けた。
すると、航夜は少し恥ずかしそうな表情となり、右手の人差し指で頬をポリポリと掻きながら話始めた。
「実はな蔵光、その人はお前の母さんだ。」
「はい?」
航夜の衝撃の言葉に蔵光だけでなく全員が固まる。
そして、次の瞬間に全員が驚きの叫び声を上げる。
「うえええええええっっっーーー!!!!!」
「あ、あ、主の母親…生きてるんかいな。ワイはてっきり…」
流石のゼリーも固まる。
精神異常無効のスキルを持つ蔵光も、この父親の言葉にかなりのショックを受けたのか、高速思考でも状況が頭の中で追い付いていない様子である。
サンマーサが話があってやって来たというのもその辺りの説明をするためで、航夜とサンマーサが説明することとなった。
【航夜とサンマーサの説明要旨 順不同】
【蔵光との関係について】
・サンマーサは蔵光の母親であるのは間違いない。それは後程説明。
【これまでの経緯】
サンマーサは魔物の研究者で、四人の魔女のうち、『東の森の魔女』と呼ばれる存在である。
マグローシャらとともに7000年間、アズマンが移転させた『亜神族』の封印の手伝いをしていたが、その傍ら、世界各地で魔物研究をしていた。
管理者とはいえ、自由度は高く、また東の森の結界は元々強いので、魔物が外に流出する心配は無かったので、結構森の外へ出歩くことが出来ていたらしい。
なので、ブラキア神聖国の地下で地盤崩落が起きたときに4つの森の魔女が全員、そちらに移動出来たのもそういう理由からだった。
ただ、定期的には森の中に戻って結界の状態を確認する必要はあったらしい。
・約1300年以上前のある日、サンマーサが研究していた場所のひとつ(ジパング)でラージスライムがエンペラースライムへと進化する方法を発見する。
・これはサンマーサがサバーニャの占いで、ラージスライムが後にエンペラースライムに進化することを研究で発見することを事前に知らされていたため、積極的に推進していたからだった。
・その実験を継続するため、数十匹のラージスライムをエブーダの森に放ち、何匹かがエンペラースライムとなった。
そして、さらにそれらが共食いや融合を繰り返した結果、最後に残ったエンペラースライムがラストエンペラースライムとなりジパングのエブーダの森の中でさらに成長を遂げ、森の主となる。
つまり、これが、後のゼリーとなる訳なのだが、ゼリーは言わばサンマーサが人工的に開発した魔物のうちの一体であると説明した。
・サバーニャの予言はそのラストエンペラースライムについて詳しく為されていた。
・ラージスライムは幼体の時点で能力の高いスライムを厳選して掛け合わせて作られていた。
・そのスライムはエンペラースライムに進化をする前に一度、魔法使い(チョッコ・クリム)に確保され、自分の記憶と知識を植え付けられて、他のスライムよりも戦闘に優れた個体となっていた。
チョッコ・クリムは何としても、自分の目的を達成するためにも、捕獲したラージスライムに対し凄絶な環境の中でも生き残ることが出来るだけの知識を与えていた。
お陰様で、その約300年後に、水無月の子孫である蔵光が森の中で生き残り成長進化したエンペラースライムを拾うこととなった。
サバーニャはそのスライム、つまりゼリーがアズマンの窮状を救う存在となるだろうということまで予言していた。
【サンマーサについて】
・そんな事情もあり、今回、既にサンマーサは他の魔女とは違って約20年ほど早くにアズマンから若返りのため『時の魔法』をかけてもらっていた。
・マグローシャ達は森の守護だけでなく、転移門を守るための強力な結界である『幽霊門』の様子を見に、定期的にジパングに訪れていた。(転移門の場所を知らなかったというのはマグローシャの嘘。2-14)
そして、そのマグローシャ達は約2000年前からこの地に定住していた水無月家にも協力してもらっていた。
アズマンの抱える問題は全世界を崩壊させる恐れがある問題であり、偶然にも黒龍という最凶最悪のドラゴンから世界を守るという目的を持ってジパングに入ってきた龍を狩る一族・水無月一族にその事情を話すと直ぐに理解を示してもらい、このジパングから彼等の宿命である害悪の流出阻止と合わせて、『幽霊門』の守護をしてもらうこととなった。
これは万が一にも『幽霊門』に直接やって来る不届き者が、結界の封印を解くような事が無いように、地上最強である水無月一族に守って貰う必要があったのだ。
このように、アズマンの抱える問題については、堅固な結界が張られた中に強力な魔物が跋扈する4つの森と、鉄壁の『幽霊門』を守る水無月一族という二重の守りによってマリガトリア帝国の秘密は守られていたのだった。
当然だが、サバーニャの予言により、サンマーサがその帝国に辿り着く方法が記された古文書『マリガトリアン』をタイトバイトス皇国のギャラダスト家に渡すことになったことや、2000年前にジパングの土地に水無月一族が入ってくることなども事前にわかっていたことや、蔵光、ゼリー、エージ、チョッコがこの世界において、アズマンの望みを叶えられる唯一の存在となることが判っていた。
前述の通りこれは全てサバーニャの予言によるものであり、マグローシャ達は、サバーニャの予言で、
『蔵光達を救世主としてアズマンの元に導くこと。』
という天啓を受けていた。
・サバーニャの予言を聞いていたマグローシャ達は、2000年前にジパングにやって来た初代水無月一族の長に協力を要請していた。
それは、未来の世界を救うため。
サバーニャの未来予知は蔵光達がガロヤスミカンダの前に立つところまでは予知していたが、本当はそれ以降の未来は見えていなかった。
それでも一族に協力してもらった。
水無月一族の力を借りて世界の未来を守って貰うために。
ただ、それらマグローシャ達が行っていた全ての行動は、些細なイレギュラーでその予知された歴史を変えられないための徹底した守秘との防衛戦でもあったのだ。
【蔵光の出生】
・そんなある日、定期的に連絡を取り合うため、ジパングに入ることを認証されていたサンマーサがジパングで航夜と出会い、航夜が一目惚れする。
四人の魔女達は秘密を守るため外界の人間となるべく関係を持たないという決まり事があったが、サンマーサはその約束事を守らず航夜と結婚し、その二人の間に蔵光が生まれる。
実のところこれも予言されていたことなのだが…
・だが、サンマーサには東の森を守らなければならないという使命もあったのと、実際、サンマーサではそのまま蔵光の育児や世話は出来ないため、蔵光を生んでから直ぐに養育を祖父の王鎧に託し、それまで航夜に任せていた森の管理に復帰する。
期間は短いが、航夜が東の森を出て、北の森のダンジョンをよく攻略していたのもこの時期だった。
蔵光が母親の温もりを知らないのには、そういった理由があったのだった。
予言の全て内容は四人の魔女が知っていた。
蔵光以外の水無月一族の正当継承者も全員がそのほとんどの内容を知らされていた。
だが、アズマンには、予言の内容について、ある程度は教えていたが、水無月一族ほどには、その全てを教えてはいなかった。
というのも彼には、自分の意思決定により『亜神族』を地下に幽閉したと信じ込ませていたものであり、実はそうさせる様にマグローシャが誘導していたからだった。
それは世界を救うためには彼の力は必要不可欠であったからであり、真実を全て伝えなかったのは、アズマンの人生の大半を封印のために使うという、彼にとってあまりにもその代償が大きいためであり、それを伝えることにより、アズマンが封印を拒否することになれば、世界の破滅は決定されるため、その全てを伝えることは出来なかったのだった。
そのため、地上での出来事や情報の伝達は極力避けられていた。
・サンマーサが、マリガトリアンをギャラダスト家に渡した後、サンマーサは、赤い龍からの危険を回避するため空間魔法の中にビーレイクの村人を入れて保護した。
ちなみに東の森にいた赤い龍こと、ユニーク個体のレッドドラゴンも実はサンマーサの研究で作られたドラゴンで、魔法の研究に詳しいマグローシャのアドバイスを受けながら作ったものであり、サンマーサが自分の代わりに森を守護者する存在として配置していたものであった。
龍はそのままにしていれば大丈夫なのだが、気性が荒く、もし誤って森の中に入った人間がいれば食べられるかも知れないので、ビーレイクの村人は念のため空間魔法で別の場所に避難させられていたもので、レッドドラゴンに食べられたのではないことが判明した。
ちなみにヨルは森の守護者ではなくあくまでもマリガトリアン封印の守護者なので、森の守護には携わっていない。
その後、サンマーサが存在を消すことにより、ギャラダスト家が危機感を持ち、蔵光達がホームグランドにしているヴェレリアント領の領主バジルス・カース・ヴェレリアントにマリガトリアンを持ち込み解析依頼をすることもサバーニャに予言されていた。
当然、これまでのことや、これから起こることについては、既に予言された決定事項のため、マグローシャ達も、サンマーサが姿を隠すことを知っていた。
航夜がジパングに到着した蔵光達の話をほとんど聞くこともなく『鬼の腮』に案内したのも、そういう背景があったからだった。
大切な人は亡くなってから気が付く事がある。
逆に亡くなったと思っていた人が生きていたら、何か気が付く事があるのだろうか?
て言うか、どんな感覚になるんだろう?
一躍時の人となり、「ヨッコイショーイチ!」の語源となる「横井庄一」さんみたいなものなのかな?
ちなみに「ヨッコイショーイチ」の元ネタはアニメ「らき☆すた」でもドラマの中で篠原涼子さんや仲間由紀恵さんが話していたセリフでもない!元大日本帝国陸軍軍人横井庄一さんですから。
えっと、結局何の話なのこれ?ヘ( ゜Д゜)ノ
まさに「はい?」って感じ。
奇しくも今回の表題と同じだな。
インスタグラムで設定画を公開中。
銀龍院鈴星かginryuuin_rinseiで検索できます。
(*>∇<)ノヾ(´▽`*)ゝ
カクヨムで「ドラゴンマスク」連載中。