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Embrace~黒き魔性  作者: 笹木道耶
2/71

第一章 序曲(一)

     ◇


『自分の目的は、それだけです』

 男は、この言葉で長い長い話を終えた。今から一年以上も前のことだ。

 一〇年に一人の逸材。

 男は、そういう触れ込みで約一年半前、ここへやって来た。

 この逸材の行方に注目していたのは、何も彼だけではなかった。

 この界隈に勤めるそれなりの地位にある者のほとんどが、この逸材の動向を注視していた。

 ある者は諦めの入った視線で。

 ある者は、自分のところに来るのがさも当然のことであるかのような視線で。

 男は、彼の勤める職場を志望してきた。これ自体は大方の予想を裏切るものでは必ずしもないものだった。が、しかしまさかそんな話題の人物が、早速に自分の直属の部下になるだなんて、彼の方は正直、思っていなかった。

 男は一律に規定されている研修を終え、更に武者修行へと旅立っていった。ここまでは通常の新人と何ら変わらなかった。

 だが、男は休暇を使って彼のところへ戻ってきた。

 「何事か!」と問い糾す間もなく、男は次々と『資料』を彼の前に広げていった。

 すべて、ある女性の死亡に関するものだ。

 そして男は、『あの話』を、彼に聞かせたのだった。


 そんなバカなことが──。

 彼は初め、男の説明したことを信じなかった。

 気でも狂ったか? とさえ思った。

 それほど『ひどい内容』だった。

『この女性は、今も生きています』

 しかし、『ひどい内容』だったのは、事実の概略に過ぎなかった。

 その積み重ねられた事実によって、その本性が見えて来るにつれ、その『ひどい内容』が、実は長い時間と労力をかけた綿密な『捜査』活動によって裏付けられつつある、『真実』であるという様相を呈してきた。いつしか彼は、男の主張に魅入られるように、まるで緊急事態の最中のように、一晩中、男と討論をしていた。こんなに真剣に一つのことに長時間、没頭したのは、彼が奉職して「現場」を経験させられていた二〇年以上も前以来のことかもしれなかった。

『この女性は、今も生きています。おそらくは、当時と変わらぬ、その姿で──』

 写真はかなり昔の地方紙のもので、鮮明とは言えなかった。昔らしい髪型ではあるが、顔立ちが整っているようであること、それから大きな特徴といえる右目の下の黒子が目に入った。

 不鮮明な写真なのに、どういうわけか、そのことははっきりわかった。

 男は、気が狂っているどころか極めて冷静で、かつ、信じられないくらい正義感に燃えていた。

 彼は自分の若い頃を振り返ってみたが、これほどの情熱を持っていたかといえば、口惜しくも、それは否定しかし得ないことであった。

 信じられない──。

 それが、男の用意したすべての情報を聞き出し、そして思い浮かんだあらゆる疑問をぶつけ、その答えをすべて聞き出したあとの、彼の正直な気持ちだった。

 男のプレゼンテーションはおそらく完璧だった。

 もしそれに足りないところがあったとすれば、それは社会の責任だろう。

 社会における絶え間ない『洗脳』活動を、うち破れなかった『時間』と『常識』という壁のせいだ。

『そして私は、彼女を止めなければならない──』

 そして、一年が経った。


『一〇月一〇日ないし一一日に、動物の虐殺もしくは斬殺が認められる事件が発生したと報告を受けた警察署は、その旨を警察庁刑事局へ直接、至急知らせたし。各警察署は、その所管する交番・駐在所などにも、その旨徹底されたし』


 これが、男の出した指令だった。

 正確には、男の懇願に基づき、彼が出した指令だ。

 突然、局長直通の電話が鳴り響いた。

 それだけで、異常にドキリとしてしまう。

 こんな状態であと何日も過ごさなければならないと思うと、正直、吐血でもして入院でもなんでもしてしまいたいとさえ思う。

 そして現実に、それくらい胃がキリキリと痛む。

 受話器を静かに持ち上げる。

 そして彼は、いつもの日常の業務に没頭することになる。

 仕事に追われているときが、今の彼にとっては、最も幸福な時間であるのかもしれなかった。

「阿木名、和子──か。いずれにしても、上手く対処せねばなるまい」

 最善は尽くさねばならない。

 それは確かにそうなのだ。

 例えそれが、どういう結果に繋がるものであっても──。


     ◆ 1


《一〇月一一日 火曜日》

「……それってマジな話だったワケ?」

「あっ、ひょっとしてミナちゃん、作り話だと思ってたの? 失礼ねえ」

「ほ~んと、失礼よね」

「ホントなんだってよミナ、陸部の一年が言ってた」

「あ、マスミだ。おはよう」

「よう」

「ういーっす」

「おはようマスミ」

「やっほ~、ってどしたの? みんなして何か、変な雰囲気」

「いや~、それがね」

「今日の朝な、陸部の連中がさあ、外周ランニングに出てて、そこでな」

「猫の『斬殺体』が転がってたんだと」

「おいおい純、お前俺が言おうとしてたことを」

「あ~っ、さっきまで作り話だと思ってたクセによく言うよぅ」

「ほ~んと、ミナちゃんって調子いいよねえ」

「なんだよ、さんちゃんまで。元はと言えばユーレイが笑いながら言うのが悪いんだろ」

 「ユーレイ」と呼ばれた女子生徒が困ったような表情でミナの顔を上目遣いで見上げる。

 そこへ、ちょうどよく一人、教室に入ってきた。

 これを使わない手はない。

「あっ、かずみだ。かずみ~」

「おはよっ、かずみ」

「おはよう。先生来てるよ、そこまで。ぎりぎりセーフだった」

「どしたの? 嬉しげな顔してるよ」

「ホントだ、珍し」

「……なるほど~、原因はアレか」

 「ユーレイ」もきっちりと立ち直ったようだった。


 教室の入口から、教師が一人、ホームルームのために室内へと入ってくる。

 このクラスの副担任、門松先生だ。

「座れ」

 門松はそう言うと、ざっと教室内を見渡し、そしてその後すぐにこう言った。

「欠席はいないな。

 今日から当分、ホームルームはオレがやる。理由はだいたい分かってるだろうし、面倒だから訊くな。

 以上。何かあったら個別に言え。じゃあ解散」

 そう言い終わってから五秒と経たないうちに、彼は教室をあとにした。全くもって、ある意味理想的な教師だ。

「かずみ、よかったねえ。これからしばらく、毎日門松さんに会えるじゃん」

「もう、だからそんなんじゃないってば」

「いやあ、栄生みたいなかわいいコに好かれるなんて、門松はラッキーだぜ、ホント」

 すると、今度はさんちゃんの表情が見る見る変わる。

 マスミとかずみ、それにユーレイにミナの四人は、またしてもこの二人の「夫婦喧嘩」につき合わされるのか、と複雑な表情を一様に浮かべていた。

 『猫の斬殺体』のことなど、もはやどうでもいいことなのかもしれない。

 永井益美は、桜井三奈と前島純一の「夫婦喧嘩」を真横で聞きながら、どう切り出そうかと思案していた。

 そんな彼女の思いを知ってか知らずか、ミナちゃんが口を開いた。

「栄生は知ってる? 猫のこと」

「猫?」

「おう」

 普通の反応だったので、どうやら栄生一美は、その「事件」について知らないようだった。

 一美は学校からその外周の道路、そして横幅一〇数メートルの川を隔てただけのところに建っている学校の寮に住んでいる。学校近くで起きた「騒動」なら、彼女が一番よく知っていても不思議ではないのだが。

「何? 何かあったの? 私、すっごい猫好きなんだけど」

「そう言えばそうだったね。……あたしも今聞いたばかりなんよ。教えて、ミナちゃん」

「俺はさっきユーレイに聞いたことしか知らねえよ。おいユーレイ、教えてやれよ」

 ミナちゃんこと皆川栄にそう言われ、「ユーレイ」こと柳麗は、またしても顔を伏せてしまった。さすがに益美も、このときは助け船を出しづらかった。

「で、麗ちゃん、何があったの?」

 すかさず一美がフォローする。

 一美も三奈も、もちろん益美も、この麗が栄のことを好きなのはわかっていた。それとは対照的に、純一や栄は全く気づいている素振りも見せない。

 柳麗は「やなぎ・れい」と読むのだが、姓だけ外国語読みした場合のフルネームの音が、実に運が悪かった。線が細く色白で、大人しくて口数が少ないことが追い討ちをかけ、こんなイジメとも言えるようなあだ名が、少なくとも男子の間では定着してしまった。それはまさに、悲劇の始まりと言えた。

 実は、最初は麗も、このあだ名についてはそれほど気にしてはいなかったようだった。そう呼ぶのはほとんどが男子だったし、それほど男子と日常的に仲良くするタイプでもなかったから。

 そして、外からわかるほどには嫌がることもなく、定着してしまった頃に、彼女は親しいクラスメイトの一人であるミナちゃんこと皆川栄に、恋をしてしまった。彼女は、他の男子に何度「ユーレイ」と呼ばれてもそれほど嫌な顔はしなかったが、こと栄に言われたときだけは極端に哀しそうな目をする。

 麗がそんな呼ばれ方をし始めたばかりの頃、女子にもその流れに乗ろうという空気が一部に出て来たことがあった。が、その瞬間、それを打ち消したのが一美だった。彼女はやや強調気味に麗のことを「麗ちゃん」と呼び、少なくとも女子の間では「麗ちゃん」か「やなぎさん」で呼ぶように、わかる人にはわかる強引さで、クラス内の空気を作って今に至っている。

「わたしも聞いた話だから……あのね、なんか、学校の外周、あるでしょう?」

 タイプで言えば深窓の令嬢タイプにカテゴライズして良い女子生徒である麗は、言葉を選んで話そうとするときは相手が誰であれ必ず小声になってしまうというクセがあった。

「陸上部の男子がそこを走ってたら、あの寮側の方、川の方ね……に、猫の死体が、あったんだって」

「なんかさっき『惨殺体』とかって」

「漢字は合ってるかな」

「え?」

「『ざんさつ』って確かに二つあるね。『惨め』と『斬る』っていう字」

「さっすが、栄生。秀才は違うねえ」

「茶化さないで」

 三奈というカノジョがいる純一の目さえ惹きつける程の正統派の美形である一美がピシャッと言うと、えもいわれぬ程の迫力がある。どうやら一美は、「猫が殺された」という事実に対して、強い憤りを感じているようだった。

「普通はそう言う時って、『惨め』な方よね」

 益美がそう言うと、麗は小さく頭を横に振った。

「それがね、『斬る』の方らしいの。しかも真っ二つだったんだって」

「ひどい……」

 一美がすぐに反応する。

「猟奇趣味の変態でもこの近くにいるってことなのかな? だとしたら、かずみも気をつけた方がいいかもよ? そういう奴って、エスカレートしていくって言うし。もし鉢合わせしたら何するかわかんないから」

「そう、ね」

 いつもは明るく元気で楽しいタイプの益美が随分とエッジを効かせつつドライな言い回しをしたので、一美も麗も、そして栄までもが一瞬あっけにとられた。

「な、なによみんな。あたしは当たり前のことを言っただけよ? あたしだって近所の住人なんだし」

 益美の家は学校から歩いて一五分、自転車だと三~五分くらいのところにある。

「そっか……。気をつけるね」

「うん」

 妙な雰囲気になったところで、タイミング良くチャイムが鳴った。すぐに一時限目の授業を担当する教師がこの二年C組の教室に入ってくる。

 雑談を繰り広げていた男女六人は、それぞれ自分の席に戻っていった。


 昼休みになっても、どこもかしこも話題の中心は『猫斬殺事件』だった。

 その死骸を目の当たりにしてない好奇心旺盛な年頃の男女にとって、その「事件」は絶好のネタだった。

 ただ、食事時に「死骸」の話が聞こえてくるのは、さすがに気分のいいものではない。一美をはじめ、麗も三奈も、不景気な表情を浮かべていた。

 四方八方から聞こえてくる情報を総合すると、猫の「斬殺体」は、切り刻まれていた、というものではなく「真っ二つ」に、それもなんと縦に──つまり顔から臀部までがきれいに二つに切断されていた、というまさに猟奇的なものだったらしい。それだけに、そのネタとしての価値はものすごく高いものになってしまったようだった。

「でもほんとに、そんな猟奇趣味の変質者がこの近くにいるとしたら、嫌ね」

 一美が心細そうに身をすくめる。

 寮とは言え一部屋に一人。一人暮らしである。

 彼女がそう思うのも無理はなかった。

「……とにかく、ウチらは当面、夜遅く、外出しない方が良さそうね。いくらその『斬殺犯』が無能な輩でも、明るいうちはやらないでしょう。

 ……ところでさ~あ」

 益美は、一美に対してのシリアスな口調を改め、いつもの口調に戻して、かつ三人にしか聞こえないような小声で話題を変えた。

「麗ちゃんさあ、そろそろミナちゃんのこと何とかしないと、ゲットできなくなっちゃうよ? あれでもカレ、バンド部だからねえ。文化祭終わると、一年生とかのにわかファンがうるさくなったりするよ、きっと。元々結構イケてるんだし」

「そうそう、アタックしないと何にもならないよ。純に聞いたんだけどさ、ミナちゃん今フリーらしいから。チャンスなのよ、ホントに」

「うん……」

 三奈が栄のことを「ミナちゃん」と呼ぶのも、よく考えれば滑稽な話だ。

 だが、三奈が「ミナ」と呼ばれるよりも早く、彼の方がそのニックネームで呼ばれていた。そのため、三奈は「さんちゃん」と呼ばれるハメに。

 ちなみに桜井三奈、皆川栄の二人は一年の時から同じクラスのB組だった。柳麗、永井益美がD組、栄生一美と前島純一の二人はそれぞれ、A組とE組出身だ。更に補足をすると、三奈と純一は中学も一緒。益美と一美は、高校からこちらへ移り住んできた者どうし、ということになる。

「カレみたいな男の子だと、正攻法が一番だと私は思うなあ」

 一美が言う。

 確かに、一美が正攻法でいったなら、大抵の男はイチコロで落ちるだろう。

 純一でさえ、きっと例外ではない。

「まあ、かずみならそれでもいいかもしんないケドさあ」

 三奈も、やはり思いは益美と同じだったようだ。

「でも、麗ちゃんもそういうセーコーホーが使えるキャラだと思うよ? あたしは」

 益美がそうフォローすると、一美も同感だと相槌を打つ。でも麗は、不安気な表情を浮かべている。

「わたし、かずみやマスミみたいに顔、良くないし、さんちゃんみたいに明るく活発でもないし……」

 益美はそんな弱音を吐く麗の顔の前に、自分の手鏡をかざした。

「そ~お? まあ確かに、去年のミスH高のかずみとは違うかもしれないけど。

 でも麗ちゃんさぁ、ちゃんと自分の顔、鏡で見たことある? 綺麗な顔してるじゃん。要は、アンタに勇気があるかどうかだと思うよ?」

 麗が益美の手鏡から目をそらそうと顔をそむける。

「そうよ。ルックスについて落ち込んでるヤツに『明るく活発』としか褒め言葉を言われない乙女の心を、少しは考えてものを言ってよ、全く」

 四人の女生徒が、一斉に吹き出した。

 絶妙なフォローだった。

 しかし、その笑い声は少々大き過ぎたようで、何騒いでんの?──と、皆川栄が四人の輪の中に割り込んで来てしまう。


「そう言えばさ、今年のミスター・ミスH高、誰だと思う? 確か、一度受賞した人はミスもミスターも、エントリーされないんだよね?」

「アンタはどっちにしてもエントリーされないんだから、心配しなくてもいいんじゃない?」

 益美がイタズラっぽい笑顔でそう言うと、栄は多少不満げに、俺って、結構自分的にはイケてると思ってるんだけどなあ──と呟いた。

「そう。だから私は、今年は高見の見物」

「さっすが去年の受賞者。違うなぁ」

 三奈が一美に茶々を入れる。

 それに対して、一美は一瞬しまった、というような顔をしたものの、すぐに開き直って、主催の放送部有志が用意した賞品やら何やらについて次々と三奈に対してだけ自慢していった。意外とこの女、ネチネチとした性格の持ち主なのだ。

 そういう制度設計だから、普通なら三年生が有利になるのだが、昨年は一美が一年生にして受賞した。まあ、結局のところ他薦なので、本人も受賞したくてしたわけではないのだが。

「でも今年は、永井さんが結構、本命って噂、あるんだぜ。特にその泣き黒子がセクシーだって」

「は? ……ま~たまた。そんなこと言ったって何も出ないよ?

 それに黒子がセクシーとか言われても、あんま嬉しくない。もっと、『目がキレイ』とか、『鼻がカッコイイ』とか言えない?」

「おーおー、この女、木に登っちまいやがったよ」

「な~にいっ!」

「おお、やるかあ」

 益美は一美に左の肩を掴まれて、ふと我に返った。これではまるで、益美と栄が二人でじゃれあっているみたいじゃないか。

「はあっ……。やめやめ! アンタも下らないことばっか言ってないで、ライブの心配でもしたら? 来週の水曜からでしょ?」

「ふっふ~ん。見てろよ、今年はすげえぜ。なんてったって、あの門松さんがギターで参加してくれるからな。おかげで俺もベースに集中できてさ。今年はイケてるぜ。

 四人とも、見に来なかったらコロス」

「門松先生も、出るんだ」

 一美が呟く。

「おう。いやあ、巧いぜー、あの人は。一見の価値あるよ。俺が保証する。まあ、俺たちも負けねえけどな?」

 そう言って、栄は四人の輪から離脱していった。

「ホント、かずみって門松さんのこと好きなのね。まあ確かに? カッコイイはイイけど。なんかさあ、無気力な感じが──するじゃん?」

「そうだよねえ。門松シンパのかずみには悪いけど、アタシも彼はちょっとごめんだなあ。確かに『二枚目』って感じではあると思うんだけど」

 益美と三奈の言葉に、疲れたように一美が返す。

「だからあ、そんなんじゃないって。門松先生は確かにカッコイイとは思うけど、恋愛対象とは思ってないから私は。

 ただ、私、ああいうテキトーなっていうか、独特な雰囲気を持った先生に出会ったの、初めてだったから」

「……まあ、確かに『独特』ではあるかも」

「う~ん、なかなかいないかもねえ」

 思わず三人が意気投合する中、麗だけが一人、暗い顔をしたままだった。


【登場人物】

永井益美ながいますみ:私立H高校2年C組。さっぱりした性格で、年上相手でもタメ口が多い。また、頭の回転が速く、成績も良い。ついでに運動神経も良い。演劇部から猛烈なスカウトを受けるが、本人は関心がない。多選禁止なため3年生が有利な「Mr.・Miss H高コンテスト」で今年、2年生ながら「Miss」の本命とされるアイドル系の派手目容姿。

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