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高嶺の花って本当に高嶺なのだろうか

中一の時だろうか...重い学ランが軽く感じはじめたのは...彼女を想う気持ちの方が全然重いんだ...って事に...

季節は冬。

この冬を越えると俺は三年生になるわけだ。

中学校生活の半分を終えた自分にインタビューをしてみよう。

『勇気がでない...』




それが今の俺の心の気持ちである。俺には好きな人がいる。みんなが惚れてしまう高嶺の花のような人に。

さぁ君ならどうする?

a.勇気を持って告白をする

b.保留


答えは間違いなくbだろう。

モテる人間は必ず頂きを目指す。スポーツが出来て勉強が出来て顔面偏差値が80以上の誰かに。

そんな望みの高い人間が俺みたいな人間に告白されてOKをすると思うか?きっと、振られてクラスの笑われ者になり不登校になるのがオチだろう。

そんな事を考えていると、俺は三年になっていた。


「もう学校か...」

俺の横の席で残念そうに呟いているのが中一の頃から唯一三年間一緒の異性の友達


松本葵(14)


「確かに...受験生だな俺ら...」

「大翔君とまた一緒のクラスかぁ...」

「なんだその言い方は。正直嬉しいんだろ?」

「そんなわけないじゃん!」

そう言うと俺を強く叩く葵

「まぁ正直俺は二組に行きたかったな...」

彼女は二組にいるから...とは言えない

「理奈がいるから...?」

そう...俺が好きな人の名前は


雪山理奈(14)


「違う違う。友達が二組に多いからだよ。」

「本当は〜?好きなんでしょ〜?」

「絶対に違う!」

勘のいい女だな...1年の頃から気付かれている...だが俺が素直にならないので葵はみんなには言いふらしたりしてはいないようだ。

でも俺はこいつが誰かに言っているような気がし少ししていた...特に理奈に...

何故なら葵と理奈は親友だからだ。だから俺は絶対にこいつに言わないようにしている。


入学式が終わり下校をしている一年生。俺は部活があるため...あ、俺は2年の頃に肩を壊して辞めたんだったか...

まぁ、もうすぐ部活の終わる頃だから何ともおもわないけどな....

そう自分言い聞かせて家に帰宅するのがいつもの俺。


俺は家に帰る途中よく思う事がある

『同居していたらな...』

理奈とは全く話した事がない...いや話す機会が見当たらないのかも知れない。クラスは一度も一緒になった事がならなかった...今年も話せず卒業してしまうんだろうな。

自転車をこぎながらブツブツ独り言を話していた。

「あれ...自転車が進まない...」

パンクでもしたのだろうか...後ろが重く感じるから多分後輪がパンクをしたと思い俺は後ろの後輪を見た。

『人の足......!?』

俺は叫んで顔を上げた。

荷台に人が座っていたのだ。

どこかで見た事のあるこの顔...

「り、理奈...!?」

呼び捨てで呼んでも良かったのか...いや今はそれどころではない。俺は自転車を急ブレーキをかけて止まった。


理奈は顔をキョトンとして俺の方を見ている。

その顔をするのは普通俺だ。何故お前がそんな顔してこっちを見ているんだ...

「なにしてるんだよ!?てか、なんで俺の自転車に乗ってんの!?」

「私も全然わかんない。部活なかったから家に帰っていた途中にいきなり自転車が消えて...いや、私が消えたって言った方が正しいのかも...」

ワープ...?いや、そんなワープ説立証とか考えている場合ではないな...落ち着け俺。これは夢だ。きっとすぐに冷める。だって可笑しいだろ。高嶺の花のような人が俺の自転車の荷台に乗るなんて事...確かに俺!これは夢だな。

「何言ってるの?」

「え、俺今なんか言ってた!?」

「うん。何かは言ってたよ」

俺は口に出した覚えはない。

まぁそれはともかく、どうやってワープしたのかを聞いてみた。が、全くわからないと言うのだ。

雨が降ってきた。俺は話を後にして彼女を後ろに乗せたまま家に帰った。


彼女は今風呂に入っている。身体から変な汗が沢山出ているのが分かる。変態なのかも知れないが自分の家に異性しかも好きな人が風呂に入っているのだ。身体が非常反応を起こさない方が可笑しい。

『携帯から着信あり』

そこにはメールが届いていた。

『荷物届くと思うからよろしくね!パパとママは海外でーす!楽しんでるのでまた電話よろしくね!パパとママより❤︎』

うちの家は親バカなんだろうな...それより荷物とは何なんだろうか。海外の見上げか何かだろうか。

『ピンポーン』

噂をすれば...

俺は玄関を開けた。するとそこには引っ越し屋さんの猫のマークの帽子を被った男の人がいた。

「もう始めて良いですか?」

『何がですか?』

そう聞く前に何か始まっていた。引っ越しをするのか!?俺は強引に侵入を防ぎ話を切り出してみた。

「引っ越ししませんけど。人違いじゃないですか?」

「いえ、コチラには『小倉』と書いております。」

確かに俺の苗字の小倉と書いてある。だが引っ越しをする覚えなんてみじんもない。

「でも、引っ越しはしませんよ!?」

「引っ越しですか...?」

あれ、反応が可笑しい。

「荷物を持ってきたんですけれど?間違いでしたか?」

いえ、貴方が合っています...そうは言えず赤面しながら首を横に振った。

「それでは荷物の方を運びますので外で待っといてもらってもよろしいでしょうか?」

なんで外なんだろうか。言われたまま外で待機する事にした。終わって帰ったのを見送り家に入った。

『......何だよ。何も変わってないじゃんか。』

今のは何だったんだろう。下に段ボールがあったので中を開けると引っ越しの内容が書いてあった。

『二階に運ぶ』

なるほど、全て二階に持っていったのか...

俺は二階に上がり部屋を見た。

俺の部屋は異常なし。

両親の部屋も異常なし。

...絶対にここだ。間違いない。

凄く良い匂いがする。癒される匂いが。

少しドアを開けて顔を覗かせる。

『...なんじゃこりゃあああ』

そこには女の子ルームが出来ていた。

急いで下に戻ると理奈が髪を乾かしていた。

お風呂上がりのとても良い匂いがする。

それはともかく、俺は両親に電話をした。

『あ、もしもし〜メール読んでくれたのね〜荷物届いた〜?』

相変わらず呑気な声をしているのが俺の母だ。

「なんだよあの部屋!物置き部屋はどうなったんだよ!」

『あれは処分に出してもらったの!』

「てか、それよりもあの部屋って何の目的で作ったんだよ!?」

『それならそこにいるでしょ〜』

もしかして...俺は後ろを振り返ると髪を乾かし終えて髪の毛を整えている彼女がいた。

「え...理奈の部屋...?」

俺は声を殺して聞いた

『前に言ったじゃない!メールで!ママの友達のエリちゃんの子供がそっちに引っ越すらしいわよって』

「その言い方だと近所に引っ越すようにしか聞こえねぇよ!」

『ま、とりかく仲良くやりなさいね!わかった?』

俺は頭が可笑しくなり何も言えなかった。

彼女も携帯を見ている。多分メールでこの事について理奈の両親から話を聞いているんだろう。

読み終えた理奈は俺を見てニコっとしながら言った。

『これからよろしくね!』


小説書くのって難しいなと思いました。出来ればコメントとかして下さると嬉しいです。

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