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81『軽く人死にが出る所でした。』


「二人共、ようやった!!」




幹太姉ちゃんが倒れるのと同時に、源太ちゃんが巨大な岩を僕達の前に投げ落とした。


【ファフニール】と僕達が遮られた瞬間───


爆風が僕達を襲った。

幹太姉ちゃんの魔法の衝撃波だ。


もし源太ちゃんの巨石が無かったら、僕が直接守ってる幹太姉ちゃんはともかく、動けなくなってた女学園のみんなやジキアさんは吹きとばされていたんだろうな。

( しょーじき・・【ファフニール】の攻撃よか、幹太姉ちゃんの爆風の方が危な───格好良かったけどね。

・・良かったんだよ?

良かったんだからね!?)




「・・まったく、よぉやるわい。

あん時に颯太相手でなく幹太に切り替えとかんかったら確実に負けとったろうな」


「源太ちゃん・・僕・・・」


「分かっとるよ。

颯太は其処で幹太を守っとれ。

───一連の騒動のキッカケは儂にも有るんでな」


「・・うん」




そー言って、源太ちゃんはまだ爆風が続いてる泥の方に向かっていった。


ザーロスさんが

『リャターさんと盗賊が繋がってるって、デロスに騙された』

とかの事かな・・。


大丈夫だよ。

僕達はモチロン、女学園のみんなも分かってると思うから。



◆◆◆



「ホンマに阿保みたいな威力じゃな」




其れでいて、幹太の科白じゃと【魔力吸収】とやらで魔力を仕方無く補ったらしいし・・あん時もし、此れを流星並みに連射されとったらと思うと───

・・ゾッとするわい。

( 炎の壁を連射されたらと思っても・・ゾッとするがの。)




「さあてと」




爆風で飛来するナンヤラを避けたり切り払いながら泥の外周部分だった場所をグルリと駈け行く。


颯太は野球だのサッカーだののコントロールは悪かった筈じゃが中々エエとこ行ったんじゃないかの。

( 幹太が儂等に気ィ使わんかったら何処ん落ちても十分じゃったがな。)




「───うん?」




そろそろ、無駄に走っとるんじゃなかろうか・・と、思い始めた頃・・魔力が見えた。


幹太と颯太の二人は『感情れえだあ』とやらで、ある程度 ( 余程極端な ) 相手なら ( デロスだとか ) 見分けられるらしいがの・・。


取敢ず、向かおうか。

・・極々僅かじゃが・・泥が蒸発しきれとらん場所っぽいわい。




≪・・・ァ・ァア・・・リ"・・リ"ャ ・・タ"・・・・ホ"・ホ"ク・・ワ ア"あ・・・!」




其処で見たんは・・残った泥が持ち上がり、人の姿を取ろうとする所じゃった───


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