8『人物紹介【プロローグ】編』
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秋原 幹太
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高校一年生、16歳。
秋原家長男。
弟の颯太と共に異世界転移をし、女体化。
もともと男顔美人だった母親に似ていたが、更に母親似になる。
男時の体型は、長身痩躯だった父親に似て182cmだったが・・現在は157cm。
質量は変わらず、身長が縮んだ分が胸と全身にまわる。
本人はソレを『ポッチャリ体型』と捉えてコンプレックスに成っているが・・回りから見たら『肉感的な豊満体型』である。
子供の頃は運動神経が良く、周りからもてはやされた事もあり一生懸命家の武術を習っていたが幹太が12歳の時、5歳の颯太に追い抜かれる。
・・が、劣等感や嫉妬は一切感じず、むしろ
「俺の弟はスゴい!」と、誇るほど重度のブラコン。
ソレからは颯太をプロデュースするような運動、颯太の練習相手として特化した運動のみ始める。
初恋の相手でオタクの彩佳に
「ならプロレスや剣道とか異種格闘技戦よ!
その為に布団に拳を押しあてた状態で布団を貫く練習をしなさい!」
と言われ、いろんな漫画を格闘技指南書として渡される。
この世界の( 少なくとも幹太の )魔法は召喚魔法ではない。
炎魔法なら何処からか炎を召喚するのでは無く、燃料といった原材料が必要。
( 魔力その物を原材料に出来なくもないが、コスパが悪過ぎる。)
幹太が始めて使った『炎蛇』は幹太の腕の油等を燃料に、魔力で発火させたモノ。
───通常自分自身の身体を燃料にするのは、どんなに本気を出しても魂の安全機構が働き不可能。
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秋原 颯太
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小学三年生の9歳、幹太の弟。
顔は童顔カワイイ系の父親似、身長は短身の母親似。
背が低いのを気にしており、女体化して更に低くなったのがコンプレックス。
( 幹太の『大きい』のを見て、自分のが『小さい』のもコンプレックス。)
基本は兄と武術の事しかなかったので、あまり同年代と話が合わず、人見知りで友達は一人だけ。
やはりかなりのブラコン。
武術は好きでも争いは好まなかったが、兄の敵に今迄の努力の成果をぶつける事には喜びがある。
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秋原 仁一郎
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秋原兄弟の父。
中学の時、( 当時は )門下生を募っていた秋原道場に入門。
兄弟の母親になる秋原家の一人娘と出会う。
武術の才能はソレなり程度だったが、優良企業に就職出来たのを期にプロポーズ、秋原家に婿入りする。
一話目が始まる半年前に妻を事故で喪う。
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秋原 源太
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秋原家当主。
おおらかな性格であるも、平和な世で役に立たぬ人殺しの術を代々習い続ける事に感じる物はある。
かつて、娘を失ったショックから病を患っていた。
成人前の孫達を放っては置けぬと、現在は立ち直りはしたモノの・・高齢での大病に、あまり調子は戻っていない。
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海野 彩佳
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高校一年16歳、産まれた時から御隣サンの幹太の幼馴染み。
ガキ大将気質で幹太颯太兄弟の親分。
( 一応 )幹太とは相思相愛の中だが、告白は『されたい』ので自分から想いを伝えるつもりは無い。
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犬ゴリラ
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正式名称、レッサーハウンド。
【人狼】と呼ばれる一族から生まれ出でた、呪われし者・・と、伝承にはある。
オスしか居らず、普段は大型の猿種のメスを捕まえて子を産ませている。
( 産まれる子は必ずレッサーハウンド。)