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77『あ・・あの技は伝説の秘奥義、その名も───・・駄目だ、放送コードに引っかかる。』


「かっ・・かか、カンタさんっ、広範囲魔法で泥の中の核とやらを焼却したまえっ!!」




広範囲魔法っつってもなあ。

自動追尾型は池全体に魔力が広まり過ぎてて誤作動を起こすだろう。


クレイモア ( クラスターミサイルに比べて追尾性がない分、一度に撃ちだせる弾数や弾速が速い ) だと、威力が分散される。


・・やっぱ、一ヵ所に纏まってた巨人の時に残りの魔力全部を注ぎ込めてたら・・いや、一発で核を焼却出来たか分かんないんだ。

愚痴ても仕方ないか。


難しい顔で思案する俺に、皆が不安がる。

残された手は───




「・・どう考えても、手数まりょくが足りない。

───・・っ!

颯太と源太ちゃん・・二人に一番辛い目にあって貰う手しか思いつかない」


「えっ・・!?」




俺の絶望を具現化させた表情に、皆の顔もまた青くなる。




「威力・弾速を極限にまで犠牲にして、弾数を増やしたクレイモアを泥全体に撃ち込む」




威力は無いも同然だけど、弱点である核に攻撃が当たれば、絶対なんらかの反応があるはず。




「核の場所さえ分かったら、二人なら泥の中を一瞬で突っ切って核を仕留められるだろ・・?

・・あの臭っさい泥の中を・・!

颯太と源太ちゃんに・・あんな臭くて汚ない泥の中へ突っ込ますしか無いなんて俺は・・俺は・・・!!」


「「「・・・・はい?」」」


「幹太姉ちゃん・・!

僕は・・僕は平気だよ・・!

───だって皆の為だもん!!」


「そっ・・颯太あ・・!!」




・・颯・・・あれ?

みんなが無表情だ。

どした??




「・・ああー、スマン。

儂も大概じゃろうが・・この二人は ( というか幹太は ) 子供の頃から御互いの事んなったら何ちゅうか・・馬───

・・周りが見えんなるんじゃ」


「・・結構知ってるッス」


「・・ですわ」




なんだ?

俺達の姉妹愛に感動してんのか?

照れるなあ。




「あー・・つまり、魔力さえあれば泥だか核だかをどうにでも出来る訳ですわね?」


「まあ、ね・・。

弾丸系じゃなく爆弾系なら、たとえ核を外しても泥の大半を吹き飛ばせる・・とは思うんだけどなあ」




何分、今も池が広まり続けている。

巨人形態より核に当たる確率は低くい。


けど、言いかえれば泥はドンドン薄く・・脆くなっているとも言える。

あともうちょい魔力が残ってれば池を分断出来るんだけど。




「・・・・ふーん♡」




───って・・なに? その笑顔?

女生徒たちと頷きあい・・リャター夫人にアイコンタクトをする、ザレ。




「ソウタ様とゲンタ様に迷惑をかける確率を減らせるならば・・『何でも』やれますかぁ?」


「う・・うん」




我が意を得たり、と言わんばかりのザレ・・と女生徒たちとリャター夫人。




「でもそんな方法ないし・・クレイモ───」


「有りますわ♡」




逃・・クレイモアを撃ち込みやすい場所に移動しようとして───

リャター夫人まおうが、がっちりホールドしてきた。

( 胸とか下とか。)


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