76『小説だと、『肌色分』なんて分からないですしね。』
申し訳ありません、やや風邪気味で短いです。
朝晩の寒暖差が激しい地域の方は気をつけて下さい。
≪ヲ゛ォ・・オ゛オ゛ォォォ・・≫
「わぁー! あの臭い泥だァー!?」
静止し、呻き声をあげながら崩れゆく【デロスファフニール】。
崩れる場所が増えるたび、血の如き『泥』が溢れてゆく。
敵の異変に皆が集まってくる。
良かった、死傷者0人だ。
「や・・やったか・・!?」
「「「あ」」」
頂きました、『やったか』。
俺は勿論、
昨日源太ちゃんを相手に、この言葉の恐ろしさを知るジキアとザレが発信源のザーロスを見る。
「な・・なんだね!?」
気不味そうなザーロスからハラリと一本落ちる。
トリートメントはしているか?
( あんな兄貴がいるせいか、デロスが冬服でザーロスは春服・・もうすぐ夏服。)
「みんな、油断しないで!
颯太、確かデロスが喰われた時あの『泥』が動いたんだっけ?」
「うん」
「・・ってことは今迄の岩は唯の鎧で、あの『泥』が本体っつう可能性も有るなあ」
「す、すごい考察力ッスね」
すまん、ゲームとかだと比較的こーゆー敵は結構多いんだ・・。
( ラスボスよか強いイエ○ーデビルとか。)
「あらあらァ。
そう言われればあの部分とか、『垂れ流れてる』っていうより地面に『降りてる』って見えなくも無いわよねえ」
「でも【スライム】より粘度が弱いっぽいんだよな・・もしかして『核』みたいなんが有るかも」
「・・うん?」
「【スライム】は、あの身体全部が『肉』だって感じたけど・・あの『泥』は───
ほら、アッチの『泥』。
本体の『泥』と、離れて飛び散った『泥』とじゃ魔力の流れに違いが有るだろ?」
「───つまり、あの『泥』全てが【ファフニール】ではなく・・ワタクシが土を魔力で操作するように、【ファフニール】の『核』が操っている、と?」
まあコレもゲーム的知識だけどな。
けど魔力の流れを見るに、的外れじゃあ無いはず。
「・・だとしたら・・核は何処に居るんじゃ?
管みたいなんで遠くに居るっちゅうんは無かろう?」
「考えたくないけど・・あの泥の中のドコか・・だよなあ」
泥全体が魔力を放ち、核の位置は特定出来無い。
泥は全て岩から流れ出て・・デカイ池? に、なっている。
「あっ、池が動き始めたよ!」




