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68『この一族、本人達は只の家族想いだと言いはってますが、世間ではソレを暴走と言います。』


突然、あの女の人が幹太姉ちゃん達の方へ走りだした。




「逃げ───」


「お・・御嬢サン、待ってくれ・・!」




んっ?

・・さっきの魔法使い・・!?

そうか、コイツだけ咄嗟に防壁を張ったんだな!


元々殺す気は無かったけど、頭からちょっと血が出てるだけで思ってた以上に怪我がなかったよ!




「わ、私に敵意は無い・・。

リャター夫人に恩有る者なのだから」




・・!?

ホントの事、言ってる!

感情レーダーでも、悪意が無い!




「我々もあの女性も、このデロスの

『女学園が盗賊と繋がっている』

という情報に、動かざるを得んかったのだ」


「な、何ソレ!?

そのデロスって奴が、自分のお店の邪魔だからリャターさんのお店を潰そうとして、僕とか幹太姉ちゃんとか学園のみんなのお風呂を覗いたんだよ!?」


「そういう事か・・!

・・い、いや、お風呂部分はどういう事かワカランが。

詫び様も無い。

頼めた義理ではないがあの女性を止めてくれ!

あの山を戦場にする訳にはイカンのだ!」



◆◆◆



「・・ま、まさか・・御主は───」


「───えっ・・わあ!?」




・・なんじゃ? ま、魔物?

突然、魔物が至る所から集まってきおった。




『チャッ、チャチャチャチャチャ・・!』




蛾みたいな魔物が、あのコを・・取囲み───




「危・・!」


「危ないっ!!」




あのコを守ろうと、近くの魔物を斬り倒そうとしたら・・娘が、魔物を庇うように土壁を儂と魔物の間に作る。


魔物共も儂に糸を吹きつけてくる。


・・守られとる?

魔物を・・操っとるんか・・・・?




「───此は何の冗談じゃ・・?

盗賊共に騙されとるんか?

・・ソレとも・・偽物、か?」




ザラクス殿から変身能力の有る魔物の話は聞いた事がある。


剣を構える。

構えねばならん。

人を殺す武器を構えねばならん。


娘の姿をした『アレ』に!


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