67『源太は正統派勇者モノ、幹太颯太はエロルートを外しまくるエロゲー。』
「取敢ず、再生魔法を使って下さいませっ、腕全体から血が吹き出し初めましたわ!」
「で、でも・・颯太が倒しきれなかった奴が相手だぞ!?」
「敵が近いなら遠隔操縦型より、自動追尾型ッスよ。
・・その隙に」
「───そうか・・そうだな。
分かった!」
追尾型の火球数百発だ・・。
避けられるモンなら避けてみろっ!
「フル・クラスターミサイル!!!」
コレで予備も含めて樹脂油切れだ。
「熱ちっ・・!
初めて見た追尾型は十発ちょい、だったスけど・・!」
「・・二人共、絶対に
「「「やった ( か )( スか!? )( んですの!? )」」」
───と言っちゃ駄目・・って、言おうとしたんだけどなあ」
二人共、キョトンとしている。
・・まあ仕方がないか。
ソレに流石にあのベリーハードモードの弾幕を避けきれる、とは思えないけど。
◆◆◆
「ホンキで『街破級』が居るんかのう・・」
今・・儂の目の前に、炎のカタチをした絶望が迫ってきよる。
矢張此処はアノ世でしかも地獄なんかの。
───親より先に娘を死なせてもうたから、か・・。
「・・ハァ、しょうがないわい。
どうせ此の剣に誓ったんじゃ、こんな化けモンを放ってはおけん。
今、此処で、確実に仕留めるっ!!」
逃げるっちゅう選択肢は無いの。
死なばもろとも。
せめて、其のツラを拝んでやるわ!
「つぉおおおおおおっっ!!!」
退路は考えん。
切り払うんは、目の前のみ。
細かい火燐は耐える!
切って喰らって切って喰らって。
やっと火炎地獄を抜けたぁ思うたら、土塊だの突風だのを飛ばしてきよる。
どんだけ攻撃手段持っとんじゃ!?
・・じゃが、火炎程の威力は無い。
足止めにはチカラ不足よ。
やっと追い付いた、後ろの幼女が何ぞ叫びながら砂利石を投げつけてきよるが全部無視じゃ。
( 多分銃弾ぐらい威力があるがの。)
頭はフラフラ、目は霞む。
しかし遂に山に・・『街破級』ん元へたどり着いて───
「・・あ~う~、やっぱフラグ立っちゃったかあ」
「そ、その・・顔・・?」
矢張此処はアノ世なんかの。
───娘が・・死んだはずの娘が其処に居った・・・・。
展開が遅くてスミマセン。
一話が短いと、どうも話がクドくなる気がします。




