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56『辛い麺を食べる国だと蕎麦は生臭く感じる人も居るそうです。』


「───し、勝負って何をするんスか?」


「バトルの勝負よっ!」




・・すげえアホの娘回答だな。


まあ今の女学園はタマに、剣と魔法のファンタジー世界でなくヒャッハーな世紀末に来た気分になる時がある。

バトルジャンキー揃いだ。

( 颯太も若干感化されて困っている。)




「ジキアはサポート特化だからなあ。

今のザレだとキツイかも」


「うっ・・!」




勿論、ジキアも傭兵なんて危険を伴う職業である以上、必要最低限の心得はあり剣も弓矢も素人よりは遥かに戦えるが───




『──コンコン──』




「こんなお昼時にお客様かしら?

ハーイ、どちら様?」


「あっ・・あの、今コチラにカンタ様とソウタ様がいらっしゃるとお聞きしたんですが」


「えっ、俺と颯太?

・・ん?

母娘で行商されてた・・」


「・・あっ、カンタ様!」



◆◆◆



昼飯を作りながら話を聞く。

( 飽食の日本じゃあるまいし、作りかけの食材を無駄に出来ないからな。)


ちなみに、俺の作る和食はコッチの人にはウケが悪い。


料理が ( たぶん ) 下手なんじゃなく、『素材の味をきかせすぎ』『お菓子でもないのに甘い』『生臭い』等々言われる。


日本食サイコーチートは少なくともこの国では通用しない。


閑話休題、母親の話。




「【モスマン】のマユ?」


「お二人に教えて頂いた猫ぐるみとクッションのおかげで、私達の商品がソコソコ売れまして・・。

今、【連合】から魔物の素材買い付けに来ていた商人がついでにと、御話を頂いたんです」




助けになってたんなら良かった。

ソレで高級布の材料になるマユが欲しいらしい。




「『対、村破級』のお二人に依頼する仕事ではないと思うんですが・・今、村では人手がいくら有っても足りない状況でして」


「ソレですわっ!」


「ドレですかっ!?」


「聞けば貴女はこの男尊女卑の世に負けない女性・・ぜひワタクシにも応援させて頂きたいのです!」




まあ気持ちは分かるけど。




「ジキアさんとやら!

そのマユをドレだけ集めれるか勝負ですわ!」


「えっ!?

オレ、一応素材回収班・・」




───結局、食事が終わる頃帰ってきたディッポファミリー傭兵団の一人に許可を貰い、四人パーティーで【モスマン】のいる、山へ行く事になった。



◆◆◆



北の村と女学園の間ぐらいにある山。


ソコが【モスマン】を含め『破級外』『道破級』しか出ないので、マユ回収に最適らしい。




「───オレは御二人の短髪だった頃を知ってるッス!」


「ナンですの、そのレア!

・・じゃなくて、ワタクシ御姉様達とお風呂に入った事が有りますわ!」


「・・負けたッス!!」




道中、馬上で訳分かんない勝負が始まってる。

( ついでに言うと、今俺の髪はセミロング、颯太の髪は腰まで届くロングになっている。

魔法使いの自己再生の影響か、髪の伸びは結構早い。)




「僕は幹太姉ちゃんと毎日一緒に寝てるもん!」


「「はぁう!」」




・・どうやら颯太は一瞬で採点方式を見抜いた模様。

誰が何点入ってんの?



◆◆◆



そんなこんなで【モスマン】の居る山の手前の野営地に着く。

転移前で言う15時~16時。


山へは明日。


すみません。

利き手を火傷してしまいました。


二週間程は、一話一話が短くなります。

また、予告なく休むかもしれません。


申し訳有りません。

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