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その姉妹品、危険につき──  作者: フユキ
番外編・2
546/547

81『悪の天才科学者がメカカンタを作ろうと、パラレルワールドからダークカンタが来ようとも。』

 

「チホ・・」


「リリ・・」




チホさんが日本に変え帰る日。


一泊二日の検査入院の後、幾つかの書類云々があって家族が迎えに来た。

大扉の向こう側にはチホさんの家族が待っている。 親交がある父さんと母さんと、何やら会話中。




「リリは・・まだ暫く此方に居るのね?」


「まあ、ね。

一応傭兵団の資格 ( 補助 ) は取っちゃったし。

初仕事があんなだし・・もうちょっと楽な仕事をしよっかな。

薬草採取とかゴブリン退治とか」


「薬草採取は薬師ギルドの仕事だし、ゴブリンはそもそも存在しないぞ」


「えっ!?

そうなんですか!?」




渡界管理局の人の話だと、異世界と日本と繋がって・・こうゆう人は案外多いらしいんだよな。


あと、チート。

言語チートは今でも手に入るが、戦闘チートはもう魔女が皆集まっているので基本は有り得ない。

アイテムボックスやステータスプレートを欲する人も、ガッカリしているそうだ。




「まあ、『 道破級 』 の仕事を頑張るんだな」


「はいっ」


「リリちゃん、頑張ろうね」


「ええ」




リリさんは、ゼレバくんと正式にパーティ契約を交わしたらしい。

同じ傭兵団という訳ではないけどな。 ( 俺と颯太の姉妹傭兵団と、ディッポファミリー傭兵団の関係に近い。)




「あー・・その・・・・今度は、安全な世界を案内する」


「・・・・アンタが日本に用が出来た時は、私が案内するわ」




チホさんとアロス。

あのジレジレ感がタマリマセンなあ。




「チホちゃんの事は任せてー。

アタシたちはマブダチだぜー!」


「お願いね、ヨー」


「ま、これからも宜しくね、ヨー」


「合点承知の介ー!」




ヨーも、チホさんと同時に日本へ。

日本で活動する【人土】が迎えに来ていた。




「・・いいのかしら?

日本に帰しちゃって」


「いいさ」




ヨーは───実は、皆が心配していたヴォイドの封印が解けている。

アンチ』がヨーのヴォイドを奪い、ソレを取り戻した時、なんの作用だか・・封印が消滅したのだ。


今のヨーは、莫大な魔力とヴォイドを操るチカラを有している


・・その事に、危機感を懐いている人は沢山いる。

隣の彩佳もそう。




「結局、今までアンタの勘に頼ってココまで来た・・みたいなトコは有るんだし、アンタの決定に文句は無いわ」


「済まんね」




再封印しろって人も・・まあ居るんだけど、一度こう成ってしまった以上───再び何処かで、解ける時が来るハズ。


なら、その度にヤキモキするよか慣らす方が良い気がしたのだ。


旦那に母親、部下の人たちにチホさんたち。 もちろん、俺たちも。

ヨーに、沢山の仲間が居れば・・排他主義のアイツ(・・・・・・・・)なんか、近寄ることすら出来ないさ。




「まあイザという時は何とかなるよね、幹太姉ちゃん」


「ああ」




死んだ仲間も居る。

けど、子供たちといった新しい仲間も居る。


本日は快晴。

曇りの日も雨の日も有るだろうけど、いずれ晴れる。


その日その日を精一杯生きてゆきゃあ良い。


人生、そんなモンだ。




< 完 >

 

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 余字:変え チホさんが日本に変え帰る日。 [一言] 両手の指まで完治させて(いろいろ克服して)終わらせて欲しい。
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