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その姉妹品、危険につき──  作者: フユキ
番外編・2
539/547

74『魔王と英雄とスライムと。』

 

「くうぅぅ・・こりゃあイカンのう」


「お、お母さん・・!」


「み・・【巫女】様・・」




源太ちゃんが、久喜が、【人狼】たちが。




「幹太ママ・・!」


『魔王の粘土・・いや、コレは?』


「ちっ・・サッサと逃げときゃ良かったね・・」




羅佳が、『三者を越えし者』が、ヒューたち魔女が。




「リリちゃん・・先輩・・!」


「ゼレバくん・・」


「ゼレバ・・!」


「ちっ・・大先輩が情けねえぜ」




ゼレバくんが、リリさんが、アロスが。




「かん・・ママ・・」


「あ、あやママ・・」




信太が、恵太が、甚太が、純香が、邦花が、美結夏が。

アンチ』の、各地ヴォイド源を対処したメンバーが・・次々と倒れてゆく。




「幹・・太、姉ちゃ・・ん」


「颯太・・婆ちゃん」


「颯太!? 理太くんっ!?」




颯太たちまで!?

二人はヴォイド源と関係無いハズなのに!?




「くくく・・ソイツ等が倒した 『 ドリーβ 』 は、ある意味でオレの兄弟だからな!」


「下種ヤロウが・・」


「───はっ!

83年前のテメエも、自分勝手な正義を押し付けてオレたちをスライムプールの中に落としやがっただろう!?

自業自得だぜっ!

くくく・・はーはっはっはっ!」




───コイツは。

コイツは。

コイツは・・殺してやる。


絶対に、コイツは、殺してやる・・!




全力全開フルオーバー


「はっはっ・・は?

───っ、な・・何・・・・は?」




身体の半分以上がスライム体と成った俺は・・83年前の最終決戦より、無茶できるようになった。


・・絶対に、殺してやる。




「なっ、何だ、この魔力は・・!

お・・オマエは───これだけの規格外の魔法使い共から、魔力を集めているというに・・!?」


「───ふひっ。

規格外、っつうの・・は・・その馬鹿娘の事を言う・・ね」


「黙れ!」


「ぐぅ・・!?」




アンチ』が、ヒューに向かって手を振ると・・ヒューが苦しみだす。

更なる魔力を絞り盗られているようだ。




「ヒュー!

貴様・・!!」




奴の魔力が膨れ上がる。




「もっと・・もっとだ!

もっともっともっと魔力を寄越せぇぇ!」


「りっ、リリ・・」


「チホちゃん!?」




今度はチホさん!?




「ソッチの女・・オマエは、オレのヴォイド源に成っていた女だな?

薄ッペラい味だが・・オマエのも吸っといてやるよ!」


「このー・・リリちゃんを離───せ・・・・はレ?」


「金髪の方は、ヴォイド源の女と長く居すぎたなあ・・くくっ。

仲良しゴッコなんかやっているから、そんな目に合うんだぜ!

───ん? んん??」


「ち、チホちゃん・・リリちゃん・・アタシ・・・・」


「その金髪───この潜在力───」




「───全力全開フルオーバー()大小自動追尾魔法クラスターミサイルっっ!!!」




ヨーの秘密に気付きかけた『アンチ』。

完全に魔力を溜めきる前に放った一撃だったが───




「───素晴らしい」




爆炎が晴れる。

その先には・・無事な『アンチ』。




「莫大な魔力と・・ヴォイド・・。

しかも完璧に融合している・・!」




嘗ての・・ 『 アイツ 』 と同じ以上のチカラを持った敵が、復活した───

 

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