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その姉妹品、危険につき──  作者: フユキ
番外編・2
536/547

71『秋原の陣。 動きは遅いが、確実に目標を追い詰め捕獲。』

 

「源太ちゃん、久喜!」


「幹太、颯太・・ホレ、彩佳ちゃんも!」


「アタシ、まだこの秋原家のノリにちょっと・・あーもう・・・・」




目的地の村。

村の入り口に、源太ちゃんと久喜。

『三者を越えし者』や・・クジャラさんまで居た。


俺と颯太は、源太ちゃんたちに駆け寄り抱擁。 ガン泣き。


コレに、イーシアと理太くんが加わり───源太ちゃんが・・やや離れた位置の彩佳をちょいちょい手招きする。


照れ屋な彩佳は・・なかなかこの円陣に加わろうとしないので、ニジニジと皆で近寄り彩佳を捕まえる。




「リリ!」


「ちっ、チホ!」


『リリ・・良かった良かった』


「チ"ホ"ち"ゃ"ー ん"、良"か"っ"た"ね"ー"ー"ー"」


「有難う、ヨー」


『よ、ヨー!?』


「な、なんであの馬鹿娘までコッチに居るのねっ!?」




チホさんも親友に会えたようだ。

アッチも号泣───とまではいかないが、泣きながらリリさん ( らしき人 ) とハグしている。


リリさん・・は、パッと見、怪我も病気もしていないな。




「源太ちゃん、何か有ったの?」


「うん? そんな大したこたぁ無いんじゃがのう・・」


「オレの仲間が、ちょっと軽い目眩で寝込んでんだよ幹太ちゃん。

羅佳さんも、ソイツに付いてる」


「クジャラさん・・その人の、軽い目眩って?」


「んー・・まあ、幹太ちゃんと颯太ちゃんが無事合流できたんだし、喋っちゃっても良いか。

コッチでヴォイド騒動が有ってな」




子供たちが俺たちを想って、『アンチ』のヴォイド源を秘密裏に排除したんだ。

俺は彼等の好意を無駄にしないため、名演技をしなければ成らない。




「へ、へー・・。

ソリャタイヘンダー」


「んだよ、バレてたのかー」




何故に一瞬でバレた!?




「つぅこたあ、幹太ちゃんもヴォイドの何かを壊したのか?」


「まあ、そうですね」




壊す・・クジャラさんたちの敵は、機械的な何かだったのかな。




「リリちゃんの友達がヴォイド源にされていたように・・コッチでは、巨大タンポポがヴォイド源に成ってたんだ」


「巨大タンポポ・・源太ちゃんがコッチに異世界転移して、イの一番に見たっていう?」


「うむ」


「デカい魔力とヴォイドがぶつかって、デカい歪みに成って・・みんなソレ成りにダメージを食らっちまってな」


「みんなは大丈夫なんですね?」


「オレとリリちゃんの仲間、新人傭兵のゼレバってのが身を挺してタンポポを処理してくれたんだ」


「じゃあ、俺もその新人さんにお礼しなきゃ」




羅佳が様子を見ているとの事だったので、羅佳のパスを辿る。

聞きつけたチホさんも合流。

どうやら、彼とリリさんは─── 『 淡いお話 』 に成っているようだ。


チホさんが茶化していたけど・・まあ、女体化してそーゆー話好きになった俺も 『 淡いお話 』 を聞きたい。




「羅佳あ!」


「幹・・太・・・・ママ!」




羅佳に駆け寄り抱擁。 号泣。

羅佳は───魔女の記憶が有るから、家族の愛情表現を恥ずかしがるも・・最後には答えてくれる。

愛しい。




「イーシアに・・そちらは、そちらも秋原家か!」


「理太だぜ、羅佳っていうのか・・1歳上の10歳だから、羅佳姉ちゃんだな!」


「はぅっ!」


「・・嘗ての───も、すっかり秋原家ねぇ」




羅佳と理太くんとイーシアも駆け寄り抱擁。

善き哉。

 

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