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その姉妹品、危険につき──  作者: フユキ
番外編・2
532/547

67『諸行非情の叫びあり。』

 

「すみませぇーん?

どなたかー、いませんかー?」


「あ? 何だ、この小娘ガキ

おい小娘、どっから迷いこんだ?」


「ああ、良かった。

いらっしゃいました♡」




いそがしいパパの目をぬすんで・・街ナカをサンポしてたら、『 ゆーかい 』 されました。


───ですが・・とある 『 うわさ 』 をパパがいっていたのを思いだし、ココまでムテーコーでやって来ました。


ついたアト、ゆーかいしてきたヒトたちからハナレてココまできました。




「また、誰かが拐ってきたのか?」


「ったく・・小娘だからって、フラフラ歩かせやがって。 管理ぐらいしとけよ」




『 あやママ 』 は、わりと・・やりたいコトはやらせてくれます。


ですが─── 『 かんママ 』 は、“ しんぱいしょう ” なので、かんママとパパのメのとどかないトコロだと、あまりうごけません。


わたしも、はえある 『 あきはらけ 』 のイチインなのですから・・。


かんママも、パパも、ダイスキですけど・・わたしも、リッパな 『 れでぃ 』 なので、もうちょっとシンヨーしてほしいですわ。




「コチラのカタが、『 キュウセダイ 』 とナニかカンケイある・・ときいたのですが」


「───!?

てめぇ・・どっからその情報を・・」


「あら、ホントウだったんですね!

・・・・。

“ みなさん、ホントウでした ”」


「あ?」


「“ ええ、はい ”“ ・・うーん? ”“ あ、そうですね! ”」


「お、おいっ・・ブツクサ一人言を言ってんじゃねぇよ。

ウス気味悪ィな!?」




“ みんな ” が、“ まじょ ねっとわーく ” ? で、つかんだパパにからのジョウホーはシンジツでした。

───つまり、このヒトたちは・・かんママたちの 『 敵 』 。




「・・な、何だ、この小娘ガキ

頭がオカシイのか?」


「だけどよ、良い服だしツラも良い。

高くは売れるだろうよ」


「・・そうだな、面倒臭え。

一発ブン殴っちまえば───」




「すないぱーらいふる」




「・・・・あ? 何だ、今の光?

この小娘、魔法使いか?

なら、欲しがる奴はたくさん───」


「お、おいっ・・お前!?」


「あ?」


「・・うっ、腕!

自分の腕を見ろっ!?」


「ああ? オレの腕が、どうしたって・・・・・・・・んなああぁぁ!?」




『 敵 』 ───わたしを、たたこうとしたヒトリが・・ジブンのウデを見て、オモシロイかおをしています。


いえ・・セイカクには、ウデの 『 あったバショ 』 を見ています。




「痛"て"え"え"え"よ"お"ぉ"ぉ"っ!??

オ"レ"の"腕"か"っ、オ"レ"の"腕"か"無"ぇ"ぇ"ぇ"っ!???」


「この小娘ガキ・・ま、まさか───【人土】!?」


「い、いや・・ソレ以上の魔力だ!

たぶん、王族の───」



◆◆◆



「えっ、イーシアちゃん・・中に、魔女が居るの!?」


「あの子が幹太のお腹の中に居る時、めんどくさい病気が見つかったのよ・・。 地球医学も御手上げだったし、幹太の中だからビタの薬草も使えなかったし───最終手段として、ね」


「ま、まさか」


「たぶん、そのまさか。

イーシアも・・アンタたち 『 姉妹 』 や 『 源太ちゃん 』 に 『 ヨー 』 と同じよ」


「・・・・」


「幹太の魔力を受け継いでいる上・・魔女の助力も、しっかり受けてるあの子は子供たちの中でも最強───アンタたちに限りなく近い存在なのよ」


「つまり・・」


「拐われた事は凄く心配だけど・・怪我や酷い目にあわされる事だけは無いって断言できるわ。

・・・・寧ろ、相手の方が───」

 

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