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その姉妹品、危険につき──  作者: フユキ
番外編・2
517/547

52『食事休憩。』

 

「ハァ・・ハァ・・」




半日魔力を使い続けた後の全力全開フルオーバー

流石に眠うございます。


でも、目の前の敵・・『アンチ』は、眠いどころじゃ無さそうだ。




「───ぶ──ぐブブ───」


「あ・・『アンチ』よ!?

アンチ』よぉぉ!??」




アンチ』は、三つの灰塊に成っていた。

大きさは、一つがデカくて60cmぐらい。 残りの小さい二つがサッカーボールぐらい。




「『アンチ』・・いえ、『 魔王の粘土 』 と呼ばれた生物、かしら?」


「・・・・・・・・違うってさ。

俺ん中の魔女が言っているよ、ウィン(空の口)が造った 『 魔王の粘土 』 の劣化版に過ぎないとさ」


「そうなの?」




魔力とヴォイドを両方使えたウィンが造りだした 『 魔王の粘土 』 。


魔力生命体にヴォイドを浴びせ続けた結果産まれた『アンチ』。


似てはいる・・けどな。




「精度と練度が違う。

仮にも、相手は二千年君臨し続ける事の出来る魔王が造りだした存在───」


『 ───違う! 』




・・あ?

突然の怒声。

振り返ると、『アンチ』の仲間。

貴族のオッサン。

オッサンが『アンチ』に駆け寄る所だった。




「私の、私の『アンチ』は、劣化版などでは無い!

魔王の粘土と違うと言うのであれば、魔王の粘土より優れた存在なのだ!」


「うわ・・」




このオッサン・・『アンチ』を抱き抱えて泣いてるよ・・。




「【人花】の先祖である聖者が作った 『 誘蛾灯 』 をパクったとびらも、其処から送られてきたヴォイドも・・ムラが酷いんじゃないかなあ?」


「ムラ・・だと?」


「ヴォイドの量・・総量は、ひょっとしたら【空の口】を上回ったかもしれんけどさあ。

全然安定してなかったんだよ」


「安定・・」




たぶん・・『 地球の科学 』 と 『 貴族の魔法技術 』 を合わせても、ヴォイドを無から産みだせはしないハズ。


きっと誰か。

『 魔王 』 や 『 英雄 』 のように、ヴォイド使いの 『 誰か 』 を利用したんだろうな。

しかも、彼等が協力的だったとは限らない。


無理矢理だった可能性が───




「か、幹太!」


「んぁ?」


「き、貴族と『アンチ』が・・!」




彩佳の慌てる声に、『アンチ』等の方を見ると・・。




「「が・・ガボッ・・ごぱっ!?」」


「・・・・っ」




アンチ』が、貴族を食っていた。

 

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