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その姉妹品、危険につき──  作者: フユキ
番外編・2
511/547

46『累計は、数百歳ですが。』

 

35話で、源太と久喜が王族の一員と分かった後は、敬称を『さん』から『様』に修正しました。

 

 

「ゼレバ君、目眩は落ち着いてきた?」


「う、うん・・けどリリちゃんの方が酷いんだから、寝てなきゃ!」




【銀星王国】の隣国、多数の集落・小国が集まって出来た国・・【連合】。


【連合】の中に『旧世代』と関係有りそうな異変が発見されたので、【連合】出身の【人狼】たちの道案内の下、現場に行ったら・・巨大な歪みの範囲に入ってしまい、何人かダメージを受けてしまった。


僕も目眩がキツいけど、魔法使いであるリリちゃんはもっとキツいはず。




「アタシは・・このメンバーで一番弱くて役立たずだから」


「そんな事ないよ、僕だってイースト総監が理事を勤められている傭兵学校に入学できただけで・・クジャラさんたち凄い人と比べたら、全然さ」


「ゼレバ、言ったろう?

誰だって最初は、ペーペーだ」


「クジャラさん・・」




休憩中の僕たちを見舞うクジャラさん。 クジャラさんのダメージも小さくなかった筈なんだけど・・。




羅佳ラカさんのダメージが、ちょい深刻だ」


「「 ええっ!? 」」




【銀星王国】女王の娘で、莫大な魔力を操る羅佳様が・・。




「深刻って・・だ、大丈夫なんですか!?」


「命がどうこう、とか、障害が残るっつう意味じゃあ無い。

数日もしたら回復するだろう。

けど・・戦力にはならん。

強力な魔法使いだろうと、体は普通の10歳の子供なんだ」


「そうですね・・」




ついつい、その強さに頼っていたけど・・傭兵たる者が小さな女の子だけに戦わせちゃってて、恥だよな。

故郷のみんなに蹴っ飛ばされるよ。




「他の皆さんは?」


「オレ等と似たり寄ったりだな。

とにかく・・木々や巨大タンポポみたいな視界を塞ぐもんが、この森には多すぎる。

羅佳さんが歪みに気付けなかったのも、そのせいだ」




魔法使いでは無い僕にはどっちみち分からないけど、魔力は視認するしか無い。

魔力から発生する歪みも、同じらしい。




「【人狼】は魔法を使う者も居るが、実は魔法使いじゃない。

だから一部を除いて魔力が見えないんだよ」


「そうだったんですか」


「現状、動けて歪みが視認出来る人間は、

源太さん。

久喜。

『三者を越えし者』さん。

ヒューさん。

3名の【人狼】。

・・そして」


「アタシ・・ですね」


「・・リリちゃん」


「『旧世代』と関係有りそうな機械は、歪みの範囲外から源太さんと久喜の二人がかりで巨石だの巨木だのをブン投げて壊す手筈だ」




さっき・・久喜様が【人狼】二人を軽くビンタしただけで、フッ飛んでいったからなあ・・。




「魔女の二人も、歪みは相当キツいらしい。

戦えはするが、機械の破壊には参加出来ないとの事だ」


「僕達の任務は、源太様と久喜様が機械を破壊する間の護衛・・ですか?」


「ああ。

『旧世代』、野良魔物や盗賊、このワケ分からん森のナニか、こういった敵から・・俺達には視認出来ない歪みの側でな」


「分かりました。

引き受けます!」


「リリちゃん・・」


「済まない。

此方としても、厄介かつ想定不能な事態が多いんだ」


「任せて下さい」


「頼む。

魔力が見えるヤツの数だけ、班を分ける。

他の班には【人狼】が。

リリちゃんの班には、俺とアロスと・・ゼレバ、やれるな?」


「勿論です!」


「良し、このメンバーで行く」

 

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