45『アホの子、かく語りけり。』
昨日投稿時に 『 何とかエラー 』 が出てまして、昼休みが終わる直前だったので確認もせず投稿し直したら・・同じ話を二話投稿しておりました。
申し訳有りませぬ。
「ま、ままま・・魔女!?
83年前、世界人類を滅亡寸前まで追い詰めた・・あの!?」
チホちゃん達が慌ててますなー。
安心なされよ、皆のしゅー。
ヨーが見事、この場を抑えてみせよーぞ。
「・・ど、何処から喋っているの!?」
「ヨーの 『 中───
≪ ───遠く離れた場所から・・声を、電話の要領で飛ばしている ≫
んー?
チイちゃん達が、なんかアタシを無視して話し始めたぞー?
・・え? 旦那様の良いトコロを100個言えるか?
そんなの、1000個でも10000個でも言えるよー!?
優しーとこー。
アタシを守ってくれるとこー。
ほうよー力があるとこー。
・
・
・
「と、遠くから・・?
ヨーの・・友達??」
≪ そもそも其方等も歴史で習った通り、我等はもう動かぬが───
ヨーが人類を愛す以上。
ヨーが其方等と友である以上、我等は悪業のためにチカラを奮わぬ ≫
「よ、ヨーさんて・・もしかして偉い?」
≪【人土】のトップに命令できる程度には、な。
あんな性格なので・・御ねだり上手でも、命令などしないが≫
「ヨーが、そんな・・」
≪ 我等魔女が一致団結したとて、ヨーの魔力に遠く及ばぬ ≫
「・・は?」
頑張りやさんなとこー。
カッコイイとこー。
・
・
・
「そ・・そんな御偉いさんが、なんでこんなトコロに・・?」
≪さっきヨーが言っていた、悪人がヴォイドを使い悪事をする・・という話だ。
我等の縁ある人物の曾孫が、マフィアに利用されているらしい・・という情報を掴んだヨーは、我等の制止も聞かずに飛びだした≫
「曾孫・・まさか」
≪君だ、チホ。 君は魔王討伐隊関係者と縁ある女性の曾孫であり、とあるマフィアが恨む人物の曾孫でもある≫
「私が・・!??
い、いきなりそんな話を聞かされても・・」
「さ、さっきヨーさんが・・チホを診ている御医者様の話しをしていたのは」
≪ 酷な話しだが、その医者はマフィアだろう。
君の治療と称し、吸い取ったヴォイドを悪用している筈だ ≫
「そ・・そんな・・」
「あ───
アンタたちを信じられるの!?
アンタたちは所詮、世界を滅亡させかけた魔女でしょ!?」
「ち、チホ!?」
≪ ・・そうだな。
我等を信じる必要は無い。
───だが ≫
「友達想いなとこー。
・・・・。
・・ありー?
これ、全部チホちゃんとおんなじだー!?
ばんざーい、我々は勝利したでアリマスー!!」
≪ ・・あの、ちょっとアホの子だが───決して悪い嘘を吐かない娘だけは信じてやってくれ ≫
「・・ズルイわよ、あんなの」
「チホ・・行きましょう。
私は、貴女に・・いえ貴女たちに取り返しのつかない酷い事をしてしまったわ。
だから・・償いをさせて」
「・・・・」
≪ ヴォイド体質を、完全治療は難しいかもしれない。
だが【 変換機 】の亜種で、ほぼ完全に抑える事は出来るだろう ≫
「ホント!?」
≪ ヨーが・・そうだから───いや、忘れてくれ。
この事は、ヨー自身も知らぬ事 ≫
「・・・・」
「・・・・」
「───ふう、100個終えましたー!
チホちゃーん、みんなー、ナニ話してんのー?」
「アンタのアホさについて、よ」
「がーん!? ヨー、アホじゃ無いもん!」
「じゃあ、さっき急に何を言い始めてたの? なんか、私と共通点が有るらしいけど・・」
「旦那様の良いトコロー!」
≪「「 っ!? 」」≫
「チホちゃんと旦那様、似てないのに良いトコロが・・いいいっっぱい似てるんだよー!?」
≪ よ、ヨー・・一応、キミは学生なのだから結婚している事は黙っていた方が良いのではないか? ≫
「あ、そっかー」
「よ、ヨーが・・人妻・・」
「ヨー、実は夜はエロエロ───」
≪「「 ヨー!!! 」」≫
なんか、みんなからいっせーに怒られた?
んー?
アタシが産まれた頃は小学生でも結婚出来たのにねー?
◆◆◆
ソレからすぐ。
インプラント型? の特殊な機械を体に埋める事にしたチホちゃんは、【人土】の病院に入院だってー。
なんかー、魔法使いじゃないチホちゃんは・・完全にはヴォイドを処理? できないからヴォイドを操る練習をしてるねー。
マフィアはー・・ある程度、必要な情報が集まったとかナンとかー。
どっかで、お尻ペンペンよか怖い事されちゃうらしいですなー。
( ソレを聞いても、ヨーは漏らさなかったもんねー。 ・・漏らしてないよ? )
ヨー?
ヨーはあんま、前の生活と変わんないかなー?
素敵な旦那様とラブラブしてー♡
メイドさんと、お話してー。
お友達と遊んでー。
・・ああ、でもお友達はちょっと増えたよねー。




