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その姉妹品、危険につき──  作者: フユキ
番外編・2
505/547

40『アホの子は、どんな育ち方をしてもアホの子。』

 

「旦那様、だーんーなー様ぁ~!」




大変、たいへん、たーいへーーん!!

あ、メイドさんはっけ~ん!




「奥様、どうされましたか?」


「大変なのよう~!

アタシの旦那様はドコ~!?」


「旦那様は『旧世代』と関係が有ると思われる 『 歪み 』 の調査に出ておられますよ」


「アタシも、アーターシーもー!

『旧世代』の手懸かりはっけーん!」




あ、メイドさんが面白いカオしてる~。




「奥様? 新作のショコラの試作品が届きましたのでティーパーティーにしましょう」


「わ~い! ・・じゃ無くてぇ!」


「ちっ・・引っ掛からなかったか」




あ、なんかバカにしてる~?




「とーにーかーくーー!

大変なのようー!」


「ハァ・・で?

何ですか?」


「昊ちゃんのオトモダチがね~ヒマゴちゃんがね~・・」


「・・ああ、仁一郎様に頼まれた件ですね。

秋原家に関係有る人間に、害ある人間が近付いていたという・・」


「このマフィア~、『 チイちゃん 』 が潰したんだって~!

どうだぁ~、スゴいでしょ~?」


「( イラっ。)『 チイちゃん 』 さんとは、奥様の中にいらっしゃる魔女の方ですよね?」


≪───・・あー、あー、ううん≫




なんか~、メイドさんの顔が 『 クニャッ 』 と歪んだら・・アタシの中から、声がしたぁ。

なんじゃこりゃ???




≪・・う"う ん っ。

上手くいったか? 魔法越しに失礼。

今、ヨーの中に居る魔女の一人だ≫


「いえ、大変助かります。

それで貴女が、件のマフィアを潰されたと?」


≪うむ。 少女を誘拐して、暗殺者や性奴隷にしていたゴミ屑のような連中だな≫


「正しくゴミ屑ですね」




あれれ~? なんかアタシ抜きで話が進んでる~?




≪奴等の手口は、暗殺者の場合───

マフィアが自分で殺しておいて、殺した人間の家族には・・他人の所為にするんだ≫


「・・・・」


≪その復讐を手助けするフリをしながら・・徐々にマフィアの暗殺者へと仕立てあげる、というモノだった≫


「【巫女】様の世界に、必要ないゴミですね」


≪ヨーの中から、アキハラ家の調査依頼結果を見たが・・保護者の顔に面影が有る。

マフィア幹部の中でも、特にゲスだった男にソックリだ≫


「なるほど」


「なるほどー」


≪ミチヨとやらの繋がりと、我等への恨み、アキハラ カンタを潰したい『旧世代』、そういった彼是が絡まっているみたいだな≫


「分かりました」


「分かったー」




ふっふっふっ。

コレを解決したら旦那様は喜んでくれるはーずーだーー!




「え~っと、美千代のヒマゴちゃんは10代かー。

・・・・えいやっ!」


「あっ!? 奥様!?

若返って何を・・ちょ、あんたが外に出るのは不味いのよ、元・魔お───」

 

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